この素晴らしい世界にハジケリストを!   作:ジャギィ

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みなさんは何か目標がありますか?僕はこの小説をこのすば1位にすることです!!


奥義60 心の奥まで見通して…

「何!!大悪魔の魔王軍幹部がダンジョンの中に!?」

 

ビュティからこれまでの経緯を聞いたダクネスは声を上げて驚いた

 

そしてJブロック隊長と副隊長を倒したボーボボ・カズマたちはバニルのいるダンジョンの入り口前に立っていた

 

「どうするんだボーボボ?」

 

天の助が腕を組んで聞く

 

「相手は見通す悪魔だ。できれば迎撃したいのだが…」

「だったらいい方法があるぞ。「ティンダー」!!」ボッ

 

カズマが火の初級魔法で松明に火をつけるとそれをダンジョンの中に放り込んだ。炎がダンジョン内のオナラに引火して奥へ奥へと燃え盛っていく

 

「カズマ、ダンジョンを放火したとバレれば怒られるのでは…」

「大丈夫だ。バニルを倒したら全部ソイツのせいにするから」

「悪魔です!!ここに本物の悪魔がいます!!」

 

人は時に悪魔より残酷になれるのです。そんなことを考えているカズマだった

 

そしてボーボボ・首領パッチ・天の助・アクアは奇妙な仮面をかぶりながら燃え盛る入り口の前で踊り出す

 

「「「「炎よ()っえろ〜、真っ赤に()っえろ〜!」」」」

「変な儀式始めた!!!」

 

遊んでいる4人を見てビュティは突っ込んだ

 

ビュオッ!

 

『見通し闇拳奥義「必中の破滅」!!!!』

「「「「ぎゃあっ!!!」」」」ドカン!

 

そんな中、入り口から何かが飛んできて4バカに当たって爆発した

 

「今のは闇拳!!」

「来たか!!?」

 

そして入り口からバニルがススだらけの体で現れて大声で怒鳴る

 

「ダンジョンに火を放つなど、悪魔より発想がゲスではないか!!?未来を見通せる我輩でなかったら死んでいたぞ冒険者の小僧よ!!」

「やっぱり爆裂魔法でダンジョンごと()るべきだったか…」

「そういう問題じゃないから!!!!」

 

両サイドからツッコミを受けるカズマだった

 

「我輩としては羞恥の悪感情を生み出す人間を殺す理由などない。しかしあくまで人間だけだがな!!!」

「アクア!!」

(もしかして記憶を見てアクアさんが女神だって気づいたの!?)

 

そう主張するとバニルはアクアに向かって襲いかかった

 

「鼻毛真拳奥義「キャンプファイヤーの舞」ーーー!!!」

「ぐお!?」

 

しかしボーボボが首領パッチ・天の助と一緒に火のついた木の棒を手に踊りながら振り回して攻撃する。とっさにガードしたバニルは後ろに跳ぶ

 

「バニルよ、アクアはオレたちの仲間だ!!!仲間に手を出すなら容赦しねえぜ!!」

「フハハハ!!そのようなハタ迷惑女神を仲間とは愉快な人間もいたものよ!いいだろう。実は魔王よりも強いと評判の我輩が直々に相手してくれよう!!」

 

バニルは勢いよく迫ってきた!

 

「見通し闇拳奥義「急所突き」!!!」

 

見通すことで弱点を攻撃する奥義でボーボボを狙い

 

「奥義「ところ盾」!!!」

「真の敵はいつも1人ーー!!!!」

 

攻撃の盾にされた天の助は恨み言を叫んだ

 

「『フリーズ』!!!」

「ぬ、固まって動けん!!」カキン

 

天の助を貫いたバニルの腕ごとカズマは魔法で凍らせる

 

「ならば見通し闇拳奥義「バニル・パニック」よ!!!」ズズズズ…

「小さいバニルが地面から出てきた!!」

 

二頭身のデフォルメされたバニルがたくさん地面から現れる

 

それを見たボボ子は喜びながらファンシーな体にコワモテの顔がついた人形を取り出す

 

「あら♪こんなにたくさんのお人形さんが!私の人形と遊びましょ」

『板垣死すとも自由は死せず』

「何その不気味な人形!!?てか声(しぶ)っ!!!

 

ビュティのツッコミを意に介さずボーボボは人形を手にチビバニルに近づく

 

ブチィ

 

そして人形の右手足をちぎった

 

「メーデー!メーデー!バニル軍の奇襲を受けた!!これより基地を自爆する!」ズリリリリィ

「どういう遊びコレ!!!?」

 

土で汚れるのもお構いなしに人形を地面に擦り付けるボーボボを見たビュティは意味不明だと思った

 

「救護班だーー!!応急処置を!」ぬり ぬり

「ありがてえ!!!」

「カラシが人形!!?そんでカラシ塗りたくってる!!!」

 

さらにカラシを手に首領パッチも参戦してきて現場は混沌(カオス)となった

 

トテトテ…

 

そんな中チビバニル人形がボーボボたちの近づく。そしてボーボボにくっついて

 

ドカーーーン!!!

 

「「ぎゃあああああああ!!!」」

「きゃああああああ!!!!」

 

爆発した

 

「あの人形自爆するのか!!」

 

爆発による煙がだんだん晴れていき、煙が晴れた先には亀仙流の道着を着たロン毛のボーボボと首領パッチがいた

 

「2人ともヤムチャになっとる!!!!」

 

なんか見たことある死に方をしてるボーボボと首領パッチにカズマがそうツッコミを入れた

 

「フハハハ!この程度か人間よ!!」

「コノヤロー!ぬをナメんじゃねぇーー!!!」

「おっと」ひょい

 

バニルの嘲笑に反応して解凍した天の助がバニルに殴りかかるがあっさりかわされる

 

そして羽交い締めにするように天の助を捕まえて高速回転

 

「食らうがいい!奥義「スピンダブルアームソルト」!!!」ビュンビュン

「ぐわあああああ!!!!」

「これ地獄の9所封じじゃん!!!」

 

まさかの技をバニルが使ったのを見てビュティが大声で突っ込む

 

「今助けるぞ天の助ーーーー!」ガシッ

「え!?何する気!?」

 

天の助を救うためカズマの足を掴んで

 

「どっこいしょー!!!」

「「ぎゃば!!!」」

 

ブン回して回転する天の助にカズマを直接ぶつけて動きを止めた。衝突した2人は吹き飛んで

 

「ぶっ!!!」

 

そのままアクアを巻き込んで大木に叩きつけられた

 

「これでダメージは最小限に抑えられた…」

「むしろ被害増えてますけど!!?」

 

汗をかいていい仕事した感なボーボボに向かってめぐみんはそう言った

 

「フハハハ!妨害がうまくいったと思ったか?我輩は見通す悪魔だぞ?次の策などすぐに用意できるわ!!!」

 

するとバニルはどこからか机を取り出し、近くに「握手会」と書かれた旗とサイン色紙を置いた

 

『見通し闇拳奥義「公爵級悪魔の握手会」!!!』

「ヘイらっしゃい!!今ならサイン色紙もついてくるぞ!!」

「なんだこれ!!!?」

 

唐突に握手会を始めたバニルの行動にビュティが目を剥く

 

「バニルさん、これからも頑張ってください!!」ガシッ

「ズルいぞ!オレにもサインくれよ!!」

「何やってんのアンタら!!!?」

 

握手するボーボボたち。その後ろでは長蛇の列が並んでいた

 

「行列がスゲー(なげ)え!!!」

 

あまりの人気ぶりにヘッポコ丸は驚愕した

 

しかしバニルはニヤリと笑うとボーボボの手を離さないように強く握る

 

「かかったな!!食らうがいい!!」ギュイィィーン

「ぐわああああーーー!!!!」

「あれは《ドレインタッチ》!?アイツも使うことができるのか!!!」

 

過去になんちゃって幹部ウィズの技を見て習得した技でボーボボの体力をドンドン吸い取っていく

 

「フハハハハハ!!早くそこの残念女神を寄越すことだ。さもなくば干からびてしまうぞ!」

「あ…あ…」

「ボーボボ!!!」

 

やがてボーボボは体力をすべて吸い取られ…

 

ボボノザウルスの骨になった

 

(((発掘しちゃったーー!!!!)))

 

パカ

 

ボボノザウルスのアフロが開き小さいガイコツが体を揺らしながら陽気に告げる

 

「太古のロマン、太古のロマン」かくかく

 

それだけ言うとボボノザウルスはガラガラと崩れた

 

「確かにロマンだ」

「ボーボボ!!」

 

元に戻ったボーボボは口元の血をぬぐう

 

「ぐっ!さすが魔王より強いと噂のバニル、すさまじいパワーだ」

「理解したならばそこを退くがよい!!!今ならこのバニル人形もつけて帰してやろう」

「それ爆発するヤツでしょ!?」

 

ちょんちょん

 

そんな時、後ろからバニルの肩をつつく存在が

 

「ん?」

 

ふとバニルは振り返る

 

「「汝、悔い改めよ…」」

「うおっ!!?」

 

そこにはアクアとアクアの頭部みたいにひっついてる首領パッチがいた!

 

「「ダブルブロー!!!!」」ドガガッ

「ぐわ!!!」

 

あまりの絵面に驚愕しているスキを突きバニルに首領パッチブローとゴッドブローを叩き込む。木々を巻き込んで見通す悪魔は吹っ飛んでいった

 

「首領パッチくん!アクアさん!」

「当たった!?」

 

今までかわしていた攻撃を食らったバニルを見てボーボボは確信する

 

「やはりな……バニル、キサマの弱点は見切ったぜ!!毛神(けしん)の名の下にぶっつぶす!!!」

 

バニルを指差しながらボーボボは宣言した

 

「オレのが先に当てたんだよ!!!」

「私のが威力は大きかったわよ!!!」

 

後ろでは2人のバカが殴り合っていた




バニル戦も次回でラスト!!!次回活躍する人のヒントは〜〜〜……博士なあの人!!!安い例えだなオイ

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