めっちゃ楽しかったですワールド。1ヶ月待ちきれないからそれまでに地球防衛軍5でもしよっと♪
幹部バニル討伐の報せは瞬く間にアクセルの街に広がった
検察官のセナが抱いていたカズマへの疑惑は完全に払拭され、謝罪と感謝状、そして懸賞金3億エリスをもらった
そしてその夜、ボーボボ・カズマたちはダスティネス家でバニル討伐記念のパーティに招かれたのだった
「えー、それでは…」
トゲに折り鶴をかざり鼻メガネをかけた首領パッチがコーラの入ったコップを片手に宣言
「新商品「ドンパッチコーラ」の完売記念を祝って!!!」
「「「カンパーイ!!!!」」」
「いやいや、これそんな記念のパーティじゃないから!!!」
初っ端からやりたい放題な首領パッチ含めボーボボ・カズマたちに向かってビュティは叫んだ
「よーし、今日は騒ぐぞ!」
「宴だ宴だーー!」
ところてんの舟盛りを出す天の助とコーラをガブ飲みする首領パッチと踊り出すボーボボ。アクアは宴会芸を披露して、カズマはごはんを食べながらそれらを見てた
「あ!こぼしちゃった」ビチャ
「「「無礼講無礼講」」」
誤って飲み物を首領パッチにこぼすボーボボだが、首領パッチは笑って許した
「見て見て、ぬのハンカチ破っちゃった♡」
「「「無礼講無礼講」」」
笑いながら許す天の助
「ポマードリングの墜落ボタン押しちゃった♡」
「「「無礼講無礼講」」」
ドゴーーーン!!!
その時、街の空から巨大なリング状要塞ポマードリングが墜落。草原に落下しアクセルの街の一部が倒壊した
それを見たボーボボたちは
『…ハシャぎすぎたか?』
『そうだな』
心の中で反省した
「ていうかアレの中に軍艦とスズさん乗ってるんだよ!!大丈夫なの!!?」
「心配するな。軍艦にスズのことだ、きっと無事でいるさ」
「そうそう」
ポマードリング落下地点…
「な…なんで…?」ガクッ
「軍艦さまーーーーーー!!!?」
軍艦はガレキに体をつぶされ血を吐きながら死亡した
軍艦=死亡
戻ってダスティネス邸…
「…………」
ポマードリング墜落に巻き込まれた天の助は飛んできたガレキにつぶされて亡骸になっていた
ところ天の助=死亡
そんなことはさておき、パーティを楽しんでるボーボボ・カズマたち
「テメー何
そんな中、田楽マンは魚を食べてるちょむすけに向かってチンピラのようなセリフを吐いていた
マスコットの座を取り戻すために超田楽パンチの構えでちょむすけに迫り
「にゃー!」ボォォオ
「ぎゃああ!!!火ぃ吹いたこの猫ー!!!」
襲いかかる田楽マンにちょむすけは火を吐いた
メラメラ燃える体を転がりながら消火する田楽マン。しかし周囲の視線は冷ややかだった
「はあ?何言ってんのお前?」
とボーボボ
「いくらこんな世界でも猫が火を吐くわけねーだろ」
とカズマ
「とうとう頭までおかしくなりましたかこのナマモノは」
とめぐみん
「田楽ちゃん、ちょむすけちゃんが火を吹くなんていくら何でもありえないわよ」
「マジだって!!信じてくれよ!!」
誰も彼も反応が冷たかった
「にゃー」ボォォオ
「
「きゃああああああ!!!?」
炎上する田楽マンの姿にゆんゆんは悲鳴をあげた
そんな中、肉を食べていたカズマは庭の池に近づくアクアに気づく
ピュー!パンパン
口笛を吹いて2回手を叩くと
バチャバチャバチャバチャバチャバチャ!!!
池で飼ってたすべてのコイがアクアが落とすエサに食いついていた
(何アレすごい!!!あとで教えてもらお)
そしてよく見ると
「楽ちい♪」バシャバシャ
「楽ちい♪」バシャバシャ
「何やってんのお前ら!!?楽しいかそれ!!?」
コイの群れの中にはボーボボと首領パッチもいた
楽しそうにコイになっていたが、無言で池からあがるとダクネスに近づき
「楽しいかーーーーー!!!」ドゴ
渾身のパンチを叩き込んだ
「ああ、楽しいね!楽しいさ!!」
「うわっ」
殴られていい笑顔のダクネスを見てドン引きするカズマだった
「おーい!ボーボボさんにカズマ!!!」
「こっちでビンゴってゲームやるみたいですよ!」
「「おっしゃー!!!ビンゴはオレたちの独壇場だぜ!!!」」ダッ
「あれ?天の助どこだ?」
なんやかんやみんなでパーティを楽しんだ
そして翌日…
カズマ、ダクネスの2人はウィズの魔道具店の前にいた
「いいのか、ダクネス?」
「ああ。今回のバニルを討伐した件に関しては私からウィズに報告させてくれ」
その理由はバニルが戦闘中に《ドレインタッチ》を使ったことからバニルは同じ魔王軍幹部であるウィズと旧知の仲などだと分かり、知り合いであるバニルの討伐の話をウィズに告げるためであった
「乗っ取られたとはいえ短い間だったが一緒に戦った仲だ。それにアクアを目の敵にしていたことを除けばそんなに悪いヤツでもなかったしな…まあキラいなヤツではなかったよ」
そう寂しそうに告げてからダクネスは店の扉に手をかけ
「ヘイらっしゃい!!!ポンコツ店主よ、冒険者の小僧とクルセイダーの娘2名ご案内!!」
「えええーーーーーっ!!!?生きとる!!!!」
倒したハズのバニルがエプロンをつけて新人の店員として出迎えた事実にカズマは目を飛び出させて驚いた
「フム、あの鼻毛の男はいないようだな。本気ではないとはいえ我輩を一方的に倒したことをほめてやろうと思ったのだが」
「てかなんでオマエ生きてんの!!?融合戦士と爆裂魔法の合体技食らって!!!」
「何を言うか、我輩は確かにあの攻撃で1度消滅したぞ。この仮面をよく見るがいい」
そう言って仮面の額を指差すバニル。指先には「Ⅱ」の数字が刻まれていた
「残機が1つ減ったので二代目バニルというわけだ!」
「なめんな!!!」
横ピースで煽ってくるバニルにイラっとしたカズマは拳を振るうが難なくかわされる
「フハハハハ!シリアスな雰囲気を台無しにされたことによる恥ずかしさと怒りの悪感情、実に美味である!!」
「あ、カズマさんにダクネスさん、こんにちは」
バニルが高笑いする中、後ろからヒョコッと顔を出したウィズがあいさつをする
「実はバニルさん、前から魔王軍の幹部を辞めたがってまして。今は夢のために頑張ってますから無害ですよ」
「夢?」
問いかけにバニルは楽しそうに答える
「我輩は自分のダンジョンを手に入れたいのだ。そして奥までたどり着いたスゴ腕の冒険者たちに激戦の末に打ち倒され、我輩を倒したことで現れた宝箱を開け…その中のスカと書かれた紙切れを見て
「なんつー悪質な夢だよ!!!!」
その冒険者が自分たちでないことを心から願うカズマだった
コイツ倒した方がいいんじゃないか?ボーボボの持ってた殺虫剤で倒せるか?そんなことを考えていたカズマにバニルが語りかける
「汝、遠い彼方の地よりやってきた男よ。見通す悪魔が宣言しよう。遠くない未来、汝たちの倒したハズの敵がチカラを増して再び目の前に立ちふさがるであろう。それを打倒するために我らの商売に協力し金を集めるのが吉と出た。……いい話があるのだがどうだ?」
胡散臭い言葉を言いながらバニルは口元を歪めた
とうとう3章終わり!!まさかのバニル復活!そして再度天の助死亡!(棒読み)バニルの告げた予言の意味とは……?
意味はない。イエーイ!ないなーい!!
次回から4章。いよいよこのすば世界のハジケリストたちがアップを始めるぞーー!!!