この素晴らしい世界にハジケリストを!   作:ジャギィ

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他の小説書いてたらそっちの方が筆乗ってしまって遅れました。本当に、申し訳ない


奥義84 カズマの恥ずかしい過去

前回までのあらすじ

 

ついに始まったボーボボ&カズマチーム対ハンス5人衆。初戦はカズマだった

 

 

 

そんな中、アクアや天の助、めぐみんやソフトンといったほとんどの待機メンバーが反省した様子で並んで正座していた

 

そしてボーボボはイスに座っており、さらに開けられたアフロの中には腕を組んだ小さなインド人が目を瞑っていた

 

ほんの少しの静寂の後

 

「オレのカレーパン食ったヤツどいつだーーー!!!!!」

 

拳を握りしてながらブチ切れた

 

その頃カズマは…

 

カリカリ

 

みんなと勉強をしていた

 

(…………)

 

カリカリ

 

(ここ、たぶん次のテストにでるな…)

「って、こんなことやってる場合じゃねー!!!!」ガタッ!

「うわっ!!!」

 

ちょっと勉強した後、カズマは正気を取り戻して立ち上がった。隣の仮面の男子生徒はそんなカズマに驚く

 

「俺の相手はどいつだ!!!さっさと勝負を始めようぜ!!!!」

「もう、いいかげんにしてよ!!!」ガタン!

「!」

 

そんなカズマの行動に1人の生徒が非難する。仮面をつけたおさげの女子生徒だった

 

「私達は受験を控えてるのよ!!!!騒ぐのは勝手だけど、真面目に勉強している人の邪魔をしないで!!!!」

 

ごもっとな言葉を女子生徒は叫ぶ

 

ポロ…

 

「あ」

 

そして女子生徒の中身はボーボボだった

 

「!!!!!」

 

まさかの正体にカズマは目を剥いて驚愕した

 

「やべ!バレた!」

「何やってんだよボーボボ!」

 

正体がバレたボーボボは女装したままワープパネルでその場から脱出

 

「逃げろ」ボシュン

「ったく、油断もスキもない」

 

そんな我らが主人公にカズマは呆れてため息を吐く

 

そのカズマの言葉を、1人はオレンジ色のコンペー糖みたいなヤツ、1人は大きな魔法使いの帽子と杖を装備したセーラー服のヤツ、1人は四角くてプルプルしたセーラー服のヤツ、1人はウンコみたいな頭をした学ランのヤツが肯定する

 

「「「「全くだ」」」」

「帰れ」

 

全員仮面をつけているが誰が誰だか丸分かりだった

 

ボシュン

 

残る4人も元の場所はワープするのだった

 

「もう、静かにしてよ!!!これじゃ勉強にならないわ!!!!」バン!

 

すると仮面をつけた長い黒髪の女子生徒が立ち上がり机を叩いた

 

「私、帰る!!!!」

「委員長!」

「委員長!」

 

どうやら委員長だったらしい生徒は仮面生徒の呼びかけに背を向けて外に出ていってしまった

 

ザワザワ

 

パタン

 

周りがざわつく中、担任の先生が持っていた本を閉じるとカズマに声をかけた

 

「カズマ君。彼女に謝ってきなさい」

 

今だに茶番を続けようとする事実にカズマは声を荒げる

 

「ふざけんな!!さっさと勝負を…」

「謝ってきなちゃい!!!!!」

 

が、それ以上の怒号で先生を怒られた

 

『…………』

 

気まずい空気が流れる

 

「…………」ガララ…

 

流石のカズマも気まずい気持ちになったため、出てった委員長に謝るため外に出た

 

「こんちきしょうが〜」

「わああああああああああああああああ!!!!」

 

そしたら目の前で委員長と力士が相撲を取っていたのだった。驚きの光景に大声を叫ぶカズマ

 

「委員長をなめるなー!!!!」

「ぐばぁ!!!!」ズザザ!

 

相撲対決は委員長の勝利で終わる

 

「もう一丁!!!!」

「………」

「あ!カズマ君…」

 

力士が再勝負をしかける中、委員長は追いかけてきたカズマの姿を見て仮面をつけてるのにほっぺを赤くした

 

「どっせい!!!!」ガシッ

「うおっ!!!」

 

力士の重い突進を委員長は生身で受け止め

 

「てめーは歌でも歌ってろぉーー!!!!」

「また負けたー!!!!」ズザザ!

 

再び投げ飛ばした

 

「〜〜ーー〜〜〜ーー〜〜ーー♪〜〜〜〜ーー〜〜ーー♪」

「うるせーー!静かにしろ!!!!

デブ!!!!!」

 

歌ってろと言われたので「贈る言葉」を歌っていたら委員長に理不尽に怒られるデブ

 

「怒られちった♡」

「触るな」

 

力士は馴れ馴れしくカズマの肩に手を乗せるが返ってくるのは冷たい反応だった

 

『んもうーーさっきからなんなのこの扱い。なんなの?なんなの?』

 

オネエ口調のまま、力士は己の背景を語った

 

 

 

どーん!どーん!

 

ドゴーン!

 

力士は機動兵器だった…

 

ちょんまげはバズーカだった…

 

そして宇宙戦争をしていた…

 

『オレ達は何のために戦っているのかーー?』

 

 

 

「わけわかんなーい」タタタ

「あ!待て!!」

 

その訳分かんなさに委員長は小走りでバトルステージに入っていくのだった。追いかけるためにカズマは扉に手をかける

 

ガッ

 

「ヘイ、ラッシャイ!!」

 

寿司を握ってた板前が元気よく(カズマ)に声かけした

 

(回転寿司になってるー!!!)

 

教室からの早変わりにまたもツッコミを入れるカズマ

 

「ヘイお客さん」

「いいネタ揃ってるよ」

「……」

 

レーンに流れる寿司をジッと見つめるカズマ

 

オドオド…

 

「!!」

 

すると寿司の中にタコさんウインナーのような小さな宇宙人が紛れ込んでいた

 

「…………かけないで…。醤油かけないで…」オドオド…

 

ビチャチャ

 

「ぎゃあああああ!」

 

宇宙人は命乞いするが、カズマは無言で醤油をかけた

 

(くっ、どうなってるんだ?何だこれは?一体、どいつと戦えばいいんだ!?)

 

ブロロロロ

 

「ん?」

 

ふと店内でエンジン音が聞こえたのでカズマは音の方を向く

 

ブロロロロ

 

「わああああああ!!!!」

 

そこにはレーンの上を原付で疾走する見知った金髪の男がいた!

 

キキッ!

 

「おやじ、ハイオク満タン」

「ヘイ!」

「ダスト!!!」

 

その男は以前カズマに因縁をふっかけてきたチンピラ冒険者、ダストであった!

 

「ハイオク一丁」ボトボト

 

給油口に大トロ、イクラ、タマゴと寿司を投入していく板前

 

「ハイオク満タン、入りました」

「よっしゃー!!じゃあ、もうひとっ走り行くぜー!!!」

 

ハイオク?を満タンにしたダストは再び走り出すべくエンジンを全開にする

 

しーーん…

 

「……」

 

しかし原付は一向に動かなかった

 

「テメーどういうことだ!!?動かねぇじゃねぇか!!!」

「やはり寿司じゃムリかと…」

 

胸ぐらを掴むダストに今更なことを言う板前

 

「甘ったれたこと言ってんじゃねーぞ!!!!」ガッ

 

地面に手をつけてダストは悔し涙を流す

 

『やはり、寿司じゃムリなのかよ…』

 

当たり前だ

 

「答えてくれよ、寿司さんよーー!!!!」

 

そしてダストは流れるタマゴの寿司に向かって問い叫んだ

 

一瞬の静寂

 

「無理」

 

ネタとシャリの間から出てきた頭部が人間のイモムシが顔を出して答えたのであった

 

「ですよね」パク

「ダスト…オマエはアクセルの街にいるハズじゃ…?何でここに…?」

 

予想外の人物にカズマが聞くとダストは平然とした顔で衝撃の真実を口にする

 

「よぉ、カズマ。俺、今ハンス5人衆の1人やってんだ」

「!!」

 

冒険者…否、ハンス5人衆のダストの宣言にカズマは動揺する

 

「懐かしいなカズマ。あの日のこと、今でも俺は覚えているぜ」

「!」

 

同様の中、ダストは急に昔の話を始めた…

 

 

 

『ゲヘヘヘヘ』

『イヤアアアア!』

 

カズマに風呂を覗かれた、あの日の話を

 

「!!!」

 

そんな捏造された過去にさっきとは違う意味で動揺するカズマ

 

「今となってはいい思い出だがな」

「何だよ今の過去!!?知らねーぞ、勝手に作るなよ!!!」

 

カズマは必死に否定した

 

「そういや、こんなこともあったな…」

『ふんどしだーふんどしだーー』

「俺の話聞けよ!」

 

カズマの無視してダストは2度目の回想に入る

 

 

 

『ふんどしまつりだ、ワッショイワッショイ♪ふんどしまつりだ、ワッショイワッショイ♪』

 

ふんどし一丁のカズマがふんどしを手に踊る

 

『ふんどしまつりだ、ふんどしまつりだ』

『ワッショイショーイ♪』

 

ふんどし一丁のダストもふんどしを手に踊る

 

パアン!

 

『ぴぎゃん!!!!』

 

するとダストはいきなりカズマを叩いた

 

『大人になれ。カズマ』

『大人になんか、なれましぇ〜〜ん!!!』ゲヘヘ…ゲヘヘ…ゲヘヘ…

 

 

 

「あの時は殴って悪かったな…」

「何だよ、今の過去?」

 

カズマからすれば意味不明な話でしかなかった

 

「まったく、お前は今も昔もふんどし一色だな」

「意味がわかんねえぞ」

 

カズマVSダスト、第1戦の幕が上がる!!

 

一方、山の中腹部のスクリーン前…

 

「…カズマにそんな悲しい過去が…」

「ヤツもまた、悲しみを背負う1人の修羅だったということか…」

「今の話のどこがですか!!?」

 

シリアスに呟くボーボボとソフトンにめぐみんはツッコミを入れるのだった




anthemってゲームの体験版が面白くて、気がついたら時間がすごく経ってました。新作がどんどん増えていくね

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