前回までのあらすじ
「へいおまち！！！」ビシッ
板前は自慢の一品を握った
どうでもいいあらすじは置いといて、いよいよカズマとダストの戦いが始まる
「ダスト…どうしてお前が…？」
魔王軍、それも幹部の部下になった冒険者の心情がわからないカズマはそう呟く
「お前がそれを知る必要はない！！くらえ！」
しかしダストは槍を取り出すと横に薙ぎ皮1枚だけを斬りつける
ブシュ！
「！」
「カズマ！いくらレベルが上がろうとお前より冒険者を続けている俺の動きについてくることはできん！」
（くっ…！確かにダストの動きは洗練されていて、俺じゃとても見切れない！実力があると噂は聞いていたがこれほどとは…！）
ちゅんちゅん丸で必死に攻撃を防ぎ続けるが、長ものの槍を使ってるとは思えないほど素早く的確な動きにカズマは防戦一方だった
「こうなったら俺の幸運を使う！スティィィール！！」
「！」
そこでカズマは隙を見て《窃盗》を使った。カズマの高い幸運値ならば武器を奪うことはほぼ確定…
しかしダストの手には槍が握られていた
「え！？」
「奥義「
「ぐわああ！！」
信じられない光景に硬直した隙を突かれて脇腹をえぐられるカズマ。傷に手を当てながらカズマは考える
「なんでだ…？なんでスティールが効かない…？」
「その答えはお前の手の中にある」
「何！！？」
そう言われて《窃盗》を使った左手を開く
あったのはほかほかの女の子のぱんつだった
「うおおおおおお！！！」
「ふん！」
「ぎゃあああ！！！」
思わぬお宝に絶叫し、そこに不意打ちされて絶叫するカズマ。それを見ながらダストは説明を続ける
「お前の《窃盗》は男からは武器や弱点を、女からはぱんつを奪うことは知っている。そして俺の予想通り、俺が持っていたリーンのぱんつをお前は奪った！！」
なお、のちにこの件でリーンにシメられることをこの時ダストはまだ知らない
倒れるカズマに近づき、串刺しにすべく槍の穂先を下に向ける
「死ねー！！！」
「うわあああああ！！！」
絶叫しながら槍を振り下ろすダストを見た瞬間、カズマはある記憶が蘇る！
それは毒々しい赤色のホイミスライムみたいなのが邪悪に笑いながら、ダストと同じように触手を振り下ろしながら叫ぶ光景
『俺に殺されるべきなんだーーーーっ！！！！！』
ガシッ
「何！！？」
確実に当たると思った槍を寸前で止められたダスト
「………プ」
そしてカズマは小さく呟いてから…続きを大きく叫んだ！
「プリンに名前書かなかったのが悪いんだろがあああー！！！！」
『ハジケ流奥義「外道返し」！！！』
「ぎゃあああ！！」
カズマは手に持った槍をそのままダストに向かって突いた。すると石突（穂先と反対の部分）がダストの股間に直撃。あまりの痛さにダストは股間を押さえながら泡を吹いて倒れた
「ハァ…ハァ…！」
第1戦 ⚪︎カズマVS×ダスト
「やったー！カズマくんが勝った！」
「やるじゃない。名誉アクシズ教員に任命してあげるわ」
「………」
カズマの勝利に一行が喜ぶ中、ボーボボと猿だけ神妙な顔でモニターを見ていた
「今カズマが使った技は間違いなくハジケ流奥義の１つ…」
「カズマ…あいつは一体何者なんだ…」
ボシュッ！
勝利したカズマは身体中にできたキズを押さえながらヨロヨロと歩く
「カズマくん！」
「俺のことはいい。それよりみんな…」
「！」
カズマはいつになく真剣な表情で全員が耳を傾ける
「なんとしても勝ってくれ…俺は絶対にハンスを止めなくちゃならないんだ…！」
「カズマ、お前は何を思い出したんだ？」
「…ハンスは……」
少しうつむいてから言葉を選ぶように
『かつて、俺が通っていたハジケ道場のライバルだった…』
カズマはポツリポツリと自分の取り戻した過去を話し始めた
〜10年前〜
7歳の頃、キャンプに行った時に森で迷った俺はハジケ道場という場所にたどり着いた…
当時子供だった俺は森の外に案内してもらう条件として1年間ハジケ道場で修行をすることになった。その時出会ったのがハンスだった
「そこでの修行は想像を絶したが、なんとか1年続けることができた俺はハンスや師匠に別れを告げて森を出ることができた。けど俺はその1年間の記憶を今まで失っていたんだ…」
「カズマにそんな過去が…」
壮絶なカズマの経験にめぐみんは言葉を失う
（でも、どうして別の世界にいるカズマくんとハンスが出会えたんだろう…）
それは永遠の謎である
「いいだろう。ならば次は俺が行こう」
「ボーボボ！！」
ボシュッ！
カズマの願いを聞き取ったボーボボは2番のパネルからワープした
バトルステージ2
「クックック。俺の相手はどんなヤツか楽しみだぜ」
ハンス5人衆の1人、本棚は腹の棚を整理しながらワープゾーンに目を向けていた
ボシュッ！
そして姿を現したのは……スノーウェアを着てアフロの上にニット帽を乗せ、ゴーグルを首にかけてスノーボードを持った冬のボボボーボ・ボーボボだった
「！！！」
予想外の見た目にビックリする本棚
「富士登山じゃー！！！！！」
いきなりそう叫ぶボーボボ
「登山ー！！！！」
「ぶ！！！」
ボーボボがぶん投げたスノーボードが本棚の顔面に直撃
「とびこめー！！！！」ドゴ！
「！！！」
そして次は本棚に向かって飛びかかるボーボボ
「おっしゃー登るぜ！！！！」ドカッ ドカッ
「
そのまま本棚を山に見立てて登り始めるボーボボに、本棚はキレた
「俺は富士山じゃねーぞ！！！！！」くわっ！
「当たり前だー！！！！！」
しかしなぜか逆にボーボボが本棚に怒るのだった
『…………』
つかの間の静寂
「スキ有り！！！！」バッ！
「あ！！！俺の日記！！！」
その瞬間を狙ってボーボボは本棚の日記を奪い取った
「返せー！！」
「さーて、何が書いてるかな？」ぺらぺら
怒る本棚を無視してボーボボはページを開いていく
3月囧日
今日はホクロが爆発した
「テメーホクロねーだろ！！！」ビリィ！
「俺の日記ーーー！！！！」
青筋を浮かべたボーボボに日記を引き裂かれた本棚は涙を流しながら絶叫した
「テメー！よくも俺の日記を！」
「世は不条理です」
本棚の怒りもしれっと流す外道主人公
『うおおおおおお！これだから大人ってヤツはーー！』
「ひき逃げアタック」どかっ
「ぎゃ！！！！」
そしてしれっとひく悪魔主人公。ひかれた拍子で本棚の形はもはや本が置けないほど歪んでいた
「ぐぐ…」ピクピク
「大丈夫か！？誰にやられたんだーーーーー！？」
自分がひいたことを棚に上げて本棚に心配そうに近寄るボーボボ
「俺はもうダメだ…今ので棚の形が歪んじまった…もう生きてても意味がねぇ…」
泣きながら本棚は自分の思いを吐露し
「なら死ね」ざくっ
「血も涙もねー！！！！」
そんな本棚に躊躇なくドスを突き立てるボーボボ
「やめろー！！！！お父さんに手を出すなー！！！」
「！」
その時、棚から落ちた国語辞典が抗議する。それを見たボーボボは鼻毛真拳を繰り出す！
『ダンスィダンスィ！！！』
「ぎゃああああああああああああああ！！！！」
ヒュ！
しかし本棚が受けた直撃を国語辞典は鮮やかにかわした
ズザザザ…
「鼻毛真拳をかわすとは、キサマが本当のハンス5人衆か」
「フッ、その通り。俺が本当のハンス5人衆の1人、国語辞典だ」
ハンス5人衆の1人、国語辞典は不敵に笑うがボーボボは何１つ焦らない
「今の技をかわしたぐらいで調子に乗るなよ。お前にも本当の鼻毛真拳を見せてやるぜ」
ボーボボは右腕の上に伸ばし、左腕を横に伸ばして曲げると世界を塗り替える力を解放する！
「「
パッ！
「！！！」
すると対戦フィールドは大自然の世界に包まれた
「出たーー！！！！」
「！」
それを見た天の助は口からパチンコ玉を出して目玉を飛び出しながら大ハシャギ
いじり いじり
「！！」
そして国語辞典の背後ではKING鼻毛が佇んでいるのだった
なかなかギャグのスランプから抜け出せずこの体たらく…
でも紅伝説とかも始まりますし、ないギャグ振り絞って書いていく所存です！！！
……でも次回の