この素晴らしい世界にハジケリストを!   作:ジャギィ

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第2回聖鼻毛領域(ボーボボ・ワールド)開始イィィーー!!!!


奥義86 ドッキング

聖鼻毛領域(ボーボボ・ワールド)…それは魂を解放できる唯一の世界…

 

この世界に足を踏みいれたものは魂を解放させなければならない…もし魂を解放することができなかったその時は精神が崩壊し死ぬことになるのだから…

 

「キュッププー、ヒョレヒョレポー!テレッケモレッケ、クヌヲレヲホホホー!」

「な、なんだ!!?」

 

国語辞典は背後に急に現れたKING鼻毛がポーズをとりながら発狂したとしか思えない言語を叫び始めたのを見て警戒する

 

「スヒーンスヒーン」

「!」

 

そしてバランスボールを出すと目の前で生け花を挿していく

 

「ミツバッチー!!!」ズボ!

「うお!!!!!」

 

するとボールの中からストローを咥えたボーボボの頭が出てきた

 

驚くKING鼻毛を無視して挿してある花にストローをさしてミツを吸うボーボボ

 

「ひまわりはミント味」チューチュー

 

ガシッ

 

「フローラル!!!」ブン!

「「ぐばぁ!!!」」

 

そんなボーボボをKING鼻毛は青筋を浮かべながら国語辞典に投げつけた。衝撃で喀血する2人

 

「安いよー!!安いよー!!」

 

ボーボボを投げたKING鼻毛が満足していると背後から安売りの声が聞こえてきたので振り向く

 

「ミキサージュース、安いよー!!」

「!」

 

そこにはどんなものでもミキサーにかけてジュースにする店を構えた天の助が大根ブレードや物干し竿を手に声掛けしていた

 

「なんでもジュースにしちゃうよー!!」

「テメーがなれー!!!!」ズギャギャギャ!

「ぎゃあああああ!!!!」

 

そして天の助はボーボボに無理やりミキサーにかけられた

 

「ヒゲがそりたくなってきたな」ジョリジョリ

 

ボーボボはいつの間にかボーボーになってるヒゲを触りながらそう呟く

 

チョンチョン

 

そしたらボーボボの肩を指で突く謎の者が

 

「いいヒゲ剃りありますよ♡」

 

謎の正体は電動カミソリを手渡すKING鼻毛だった

 

「オッシャーーそるぜ!!」ジョリジョリ

「ぎゃあああアイデンティティー!!!!」

 

ボーボボはその電動カミソリでKING鼻毛のヒゲをそる

 

「新しいヒゲだーーーー!!」ブン!

「ナイス!」

 

すると天の助が新しいヒゲをKING鼻毛に投げ渡す。それを受け取ったKING鼻毛がヒゲを鼻の下につける

 

『ドッキング!!!』

 

そしてドッキングしたKING鼻毛のヒゲは……マ○オみたいなヒゲだった

 

「マンマミーヤ!!!」バキッ!

「クッパ!!!」

 

なぜかキレていたボーボボにぶん殴られるKING鼻毛

 

「腹が減ったぞボーボボ!!」パカッ

 

すると天の助がボーボボによじ登ってアフロを開ける。炊きたてのごはんがぎっしり詰まっていた

 

「ごはん!!!ところてん!!!ごはん!!!ところてん!!!」

「ぐばぁ!!!!」

 

中身のごはんとところてんを交互に食べる天の助となぜか血を吐くボーボボ

 

「ちなみに主食はパン派です」

 

ごはんを食べながらそう宣言する天の助

 

「だったらーーー!!」

 

それを聞いたボーボボはオーブントースターを開けて

 

「焼きたてジャパン!!!焼きたてジャパン!!!」ズボッ ズボッ

「ぎゃあああああ!!!!」

 

電源のついたオーブントースターの中に頭突きする形で天の助を何度も突っ込んだ

 

「ちなみに俺はフレーク派です」

 

オーブントースターに頭を突っ込みながらそう宣言するボーボボ

 

「警部殿警部殿!」

「!」

 

するとKING鼻毛が2本指を立てた手を揺らしながらボーボボたちに告げる

 

「ドッキングシステム、完了!!!!」バッ!

 

そう!腕を広げたKING鼻毛はドッキングシステムの準備を終わらせたのだ!

 

「ドレミファソラシーー」ブゥゥゥゥゥゥン

 

アヒル口で飛行機のように走りながらボーボボはKING鼻毛に近づき

 

「ドッキング!!!!」

YES(イエス) YES(イエス) YES(イエス)」ガシッ

 

ボーボボの首は閉じた脇の下に収まった

 

「ドレミファソラシーーー」ブゥゥゥゥゥン

 

次に天の助がボーボボと同じようにKING鼻毛に向かって走り

 

「ドッキング!!!!」

OH(オー)ーーーGOOD(グーッド)」ガシッ

 

これまた同じように逆の脇下にドッキングした

 

「チロチロチロチロチロチロチロチロ」

 

ドッキングした3人は一緒に手足をバタバタ動かす

 

「チロチロチロチロチロチロチロチロ」

 

そして3人のテンションがピークに達した時ーー

 

『新元号おめでとう』

 

自分たちの体で「令和」の文字を表現してみせた

 

なお、誰がどう見ても3人がとっているのは変なポーズでしかない

 

(全然令和になってねーー!!!!)

 

見ていた国語辞典の心中が答えであった

 

「ぐばぁ!!!!」

 

どさっ

 

国語辞典は急に吐血するとそのまま倒れ伏した

 

「魂を解放できずに死んだか…勝負あったな」

 

パッ

 

「あ、元の世界に戻った」

 

モニター前…

 

「さすがボーボボ!圧勝だ!!!」

「ふぅ、疲れたぜ」ボシュッ

 

ボーボボの戦いぶりを見て興奮するカズマの後ろでは天の助がワープして帰ってくる

 

(スゲェ…やっぱりスゲェ…なんて頼りになるヤツなんだ…俺もいつかあんな風に…)

 

戦い方はともかく、その圧倒的な強さにどこか惹かれるカズマはボーボボがワープしてくるのを待つ

 

ボシュッ

 

すると縛られアフロに矢が刺さりボロボロの状態のボーボボがワープしてきた

 

「ぐぐ…すまねぇ…やられちまった…………」

(負けてるーー!!!!)

 

まさかの異常事態にカズマは混乱した

 

第2戦 ×ボーボボVS⚪︎国語辞典

 

「あと少しだったんだが…すまねぇ…」

「なんでだよ!!?勝ってたじゃん!!敵死んでたじゃん!!どこで負けたんだよ!!?」

 

モニターの内容とは真逆の結果にカズマはボーボボに問い詰める

 

『ハッハッハー!残念だったなカズマ!』

「その声はダスト!!」

 

声の方を見ると、山の周囲に浮いていたイイチコ君が1箇所に集まっていた

 

『これでお前たちはここから先に進むことはできない。しかしここで確実にキサマらの息の根を止める!!』

「何よ何よ!!カズマ風情に負けたくせによくそんなこと言えたわね!アンタ頭大丈夫?」

「そうですね!!カズマ程度に負けたあなたでは私たちに勝てる道理はありません!」

「おい待てオマエら」

 

2人の辛辣な評価に待ったをかけるカズマ

 

『バカめ、俺たちには切り札がある!』

「何!」

『イイチコ君、ドッキング!!!』

 

するとイイチコ君2号〜5号がそれぞれ右腕、左腕、体、両脚に変形し、合体する!

 

『完成!!!スーパーイイチコ君!!!』

「「「何ィーーーーー!!!?」」」

 

想像以上にヤベーもんの登場にカズマ、ボーボボたちは絶叫した

 

『死ねー!!!!』ドゴォン!!!

「「「「ぎゃあああああ!!!!」」」」

 

中腹部に打ち込まれたパンチにカズマ、ボーボボ、アクア、天の助が叩き潰され、残りの4人はそれから回避する

 

「ヤベーぞボーボボ!!あんなデケェの倒す方法なんてないぞ!!」

「大丈夫だカズマ!オレたちにはあれがある!!」

「あれ?」

 

カズマを落ち着かせるために言ったボーボボの「あれ」に疑問符を浮かべるビュティ

 

「オレたちもロボットを呼び出して倒せばいい!いくぞ!!!」ボゴン!

『オオ!!!』ボゴン!×4

「スゴイ!そんなものが!」

 

ボーボボたちの後ろの地面を砕いて現れた影を見て、ビュティはどんなロボットを呼んだのか見る

 

「これがオレのロボだ!!!」チリン チリン

「ただの自転車じゃん!!!」

 

自転車をロボと称するボーボボに突っ込むビュティ

 

「甘いぞビュティ。俺のは超合金だ」

「プラモデル!!?」

 

カズマの手にあるプラモデルのロボットを見てビュティは驚愕する

 

「ふぅ…やはりこのビークルは落ち着く…」スパー

「いやそれ段ボール箱だから!!!」

 

段ボール箱の中で葉巻を吸う首領パッチがロボに交ざるのはあまりに無謀だった

 

「…………」プカプカ…

「天の助〜、あんまり浸かりすぎてると溶けるわよ〜」

「アンタたちはもはや何がしたいの!!?」

 

最後に水と天の助の入ったリアカーを引っ張るアクア。行動原理すら理解できないビュティであった

 

『バカめ!そんなロボットで俺たちに勝てるものか!!』

「ならば見せてやる!!!オレたちのロボットの合体を!!!」

 

するとボーボボたちとロボットは空高く跳び

 

『ドッキング!!!!!』カッ!

 

光に包まれ合体した!

 

『電攻超甲メカ ヨセメツアー!!!』ガシャン!

「予想以上にどスゴイの出たーーー!!!!」

 

普通にカッコいいフォルムの巨大ロボの登場にビュティは大声で叫んだ

 

『超必殺シューティング・スラッシュ!!!!』

「ぎゃああああああああ!!!!」

 

ドゴーーーン!!!

 

そして必殺技で一刀両断されたスーパーイイチコ君はハンス5人衆を巻き込んで大爆発した

 

シュゥゥ…

 

「よし、バリアがなくなった!!」

「行くぞ!!」

 

カズマ、ボーボボたちは先に向かった首領パッチたちを追うべく山頂へ走った

 

30分後…

 

「着いた!」

 

カズマたちが山頂に着くと、そこでは…

 

ガラガラ…

 

トンッカンッ

 

「よし、ひと段落ついた。ダクネスくん、休憩にしよう」

「ハイ」

(家建ってるー!!!!)

 

4人で仲良く家を建てていた




ハンス5人衆はこれで終わりです。全員出すと話がすごく長くなりそうだったので…ゴメンね

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