2~3話完結程度の小話です。
鬱展開盛り沢山なので苦手な方はブラウザバックをどうぞ
死んでやる。
ずっと前からそう思っていた。
崖の前に立った私は、清々しい気分で、人生最後の1歩を踏み出した。
小学生の時、唯一無二の親友だと思ってた子が私の陰口を叩いていた。
彼女にとっては、特に意識した言葉ではなかったのだろう。
しかしこの言葉は私の心に大きな傷をつけた。
私は運動神経も良くなくて、頭もそんなに良くなくて。
小学校を卒業する頃にはこの世の中には平等なんてものはないなんて悟ったような考え方をしていた。
「不公平だわ」などと
そんな私も中学生になって初恋をする。
あまり詳しく覚えていないがきっかけは些細なものだっただろう。
足が速い、とか、外見がいいだとか。
そんなことだったろうか。
奥手な私はいつも遠くから彼を見てるだけだった。
それだけで満足してたのに…
「なあ、アイツって暗くて何考えてるかわかんねえよな」
「ほんと、最近よくお前のこと見てるぜ?大丈夫かよ」
「マジかよ…俺○×ちゃんが好きなのによ〜」
死にたくなった。
彼が好きなのは中学で仲良くなった友達だった。
私は耐えられなくなって。
そんな不条理を
誰も信じられなくなって。
高校は遠くに住んでる祖父と祖母の家の近くの知り合いが誰もいない学校に進学した。
入った高校でも親しく話してくる友達は出来て。
みんな笑ってる中で、
友人と話している時もその友人のことを信用出来なくて、腹の底では相手のことを疑っていた。
学校行事の時も、授業中も、休み時間も。
私は
やがて、仮面を取ることが出来なくなって。
家族といる時も凝り固まった笑顔が外れなくなった。
そんな私はまさしく道化だった。
でもその様子を家族に気づかれないわけもなくて。
祖父と祖母は心配して何度も声をかけてきた。
でも私は…
高校でそこそこ真面目にして、そこそこの大学に行って。
大学も道化を演じながら卒業して。
そこそこの会社に就職して一人暮らしになって。
信用出来ない家族とすら分かれて暮らして。
会社でも同僚にあまり踏み込まず、踏み込ませずに日々を過ごして。
そんな中だった。
彼女は所謂お
私の何が彼女の琴線に触れたのかは分からない。
ある日私は彼女に目をつけられた。
それから毎日チクチクと嫌味を言われる日々が始まった。
親しげに話しかけてきた同僚も、慕ってる風な言動だった後輩達も、頼りにしているぞ、と私に言った上司も。
誰も助けてはくれなかった。
それどころかお局に加担するものまでいた。
とどのつまり私はどこまで行っても1人だった。
帰っても、会社にいても。
私の心に寂寥感の穴が空いた。
最初は小さかったその穴は、お局にいびられる度、同僚や部下達の憐れむような目を見る度、心の穴は大きくなっていった。
やがて私は寂しさに覆われていった。
ついに私は“嗤う”ことも出来ないほど、この世に絶望した。
そして、私は自殺を決意した。
だというのに。
手を掴まれる。
なんで?
「どっこいしょ」
どうして?
「ふぅ、間に合ってよかったぜ、無事…か?」
どうしてこういう時だけ助けてくれるのよ!?
あと2話(予定)です。
なお結末は決まっていない模様。
次は女性を助けた男性の話です