絶望を嗤え(完結)   作:初代小人

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キャラの口調が安定しなさすぎてつらい…
男性からの呼び方ですが。
彼女→今作のヒロイン
君→男性の初恋の人
って感じです。わかりづらくてすんません


彼の2度目の恋事情

見ず知らずの女性を助けてから早くも三ヶ月が経った。

 

 

俺のことを馬鹿と言いながらも受け入れてくれる彼女のことをだんだん好きになっている自分にも気づいていた。

性格は全然違うのに、初恋の君とふとした時に重ねてしまうことがある。

二人とも優しいからかな?

なんて考察をしてみるけど馬鹿な俺にはよくわかんねぇや。

 

 

前もてっきりフレンチだと思って勇気を出して飯に誘ったんだけどな…

まさかパエリアがスペイン料理だったとは…

そういえば初恋の君も「君はほんとに馬鹿だなぁ」と言いながら笑ってたっけ…

 

 

 

 

俺…いや、僕が彼女に告白したら君は怒るだろうか…?

僕の中での初恋の人は永遠に君だから。安心してね?

 

 

 

 

 

ここまでの人生で、俺は周りの人に笑われまいと必死になってて。

馬鹿であることを必死に隠してたから。

馬鹿でも笑って許してくれる彼女といるのが心地いいんだ。

 

 

でも彼女には相変わらず酷いことばかり言われるんだけど…

嫌われてるのかな?

そうだとしたら嫌だなあ…

 

 

もう恋なんてしないと思ってたのに…

 

 

 

 

 

 

起きたら朝だった。

伸びをして時計を見る。

マズイ。完全に寝坊だ。

今日は彼女と映画に行く約束の日なのに!

 

 

遅刻する!

俺は朝飯も食べずに身なりだけ整えて家を飛び出した。

 

 

 

 

 

 

なんとか約束の時間には間に合った。

一分前だけど。

 

「遅いわよ!女を待たせるんじゃないわよ!ほんとに貴方は!」

「はは、ごめんごめん。」

「ごめんで済んだら警察はいらないわよ!もう…」

 

 

グーー

 

 

そのタイミングで俺の腹が鳴った。

すげえ気まずい。

 

 

「あんたまさか…」

「ハ、ハハ」

「人に飯食ったか?なんて言うくせに自分は朝ごはん抜いたの?」

「はい…ごめんなさい」

「ハァ…軽く食べられるもの買いに行きましょ。映画まで時間もあるし。」

その優しさが大好き。

 

そんなわけでコンビニでメロンパンをひとつ買って食べた。

「あんた…ごつい体して菓子パンなんて可愛らしいもの食べるのね…」

「ごついからって甘いもの食べないとも限らないんだぜ?」

「分かったから。そんな悲しそうな顔しないでよ…」

「お待たせ。食べ終わったから映画行こっか。」

 

 

で、映画館に入ったわけですが。

 

 

「あの?」

俺が訊くと彼女はぷいと顔を逸らして「何よ。」という。

ちょっとほっぺ赤くなってる。

 

「これ、恋愛モノじゃありません?」

「そ、そうよ!何か文句ある?こういうの1人で行ったら寂しいでしょ!別にあんたのことなんてなんとも思ってないけどせっかくなんだから付き合いなさいよ!」

「いや、いいんだけどな。」

 

やっぱりそうですか。

少し期待した俺が馬鹿でしたか。

分かっててもちょっと悲しいなぁ…




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