ひなたぼっこの研究者   作:たんぽぽ

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第11話 クィディッチ

 試合が始まった。 ハリーは体を慣らすために辺りを飛び回っていた。クィレルwithヴォルデモートの方を伺うと、ハリーに視線を固定したまま動かない。そろそろ始まるだろう。

 ハリーがスニッチを見つけて今にも飛び出そうとした瞬間、それは来た。

 箒がブンブンと動き回り、ハリーを落とそうとする。

 

「どうしたのかしら?」

「原因を特定して来ます」

 

 スーザンの疑問に対し、間髪入れずに答えると、私は席を立ってダッシュで教員席へ向かう。途中でばったりとハーマイオニーに会った。

 

「リズ! スネイプの仕業よ!」

「そうですか。成敗にはお伴します」

 

 何とすんなり付いていくことが出来た。今朝の日刊預言者新聞を確認してくれば良かった。きっと今日の占いの欄は、さそり座が一位だっただろうに。

 

「『ラカーナム・インフラマレイ、服燃えよ』!」

 

 随分と凝った魔法を使うな。燃やすだけならインセンディオで充分だろうに。というわけで、

 

「『インセンディオ』! おーっとっとっと、スネイプ先生にやるつもりがクィレル(withヴォルさん)先生にやってしまったー。クィレル(withヴォルさん)先生のマントも燃えてしまうー」

「リズ、何やってるのよ。行くわよ」

 

 ハーマイオニーの目はスネイプ先生のマントに固定されていて、クィレルwithヴォルデモートのマントが燃えていることに気が付いている様子はない。スネイプ先生とクィレルwithヴォルさんも、呪文の方に気を取られている。君達は揃いも揃って自分の興味あることしか考えないな。

 まあ、気付かれていないことを良いことに、私達は素早く撤退した。

 

「で? 原因はわかった?」

「何というか……一心同体の二人組ですね」

「何よそれ」

「さあ?」

 

 間違ってはいないはずだ。

 それはともかく、呪文による妨害が無くなり、再び元の体勢に戻ったハリーは、今までの時間を取り戻すべく辺りを見回し、

 

 ———シュッ!!!

 

 風になって飛んで行った。本当に残像しか見えない。こんな天才をファイアボルトに乗せたら、それだけで結果が決まってしまうだろう。

 何が言いたいか。それは、ハリーがスニッチを飲み込むという大きな伏線を見ることが出来なかったということである。

 競技場が一旦静まり返った後、ハリーがスニッチを吐き出した。

 

「ハリー・ポッターがスニッチを取ったーーーーー!!! グリフィンドールの勝ちです!!!」

 

 スリザリン側が何やら抗議しているが、それもすぐに止むだろう。

 

 既に『賢者の石』のハロウィーンは無事攻略できた。残りの大きなイベントは『みぞの鏡』の『クリスマス』、『賢者の石防衛戦』程度。特に関わらなくても原作通りに進行するはず。私は魔法の研究と悪戯グッズの改良に専念しよう。

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