ひなたぼっこの研究者 作:たんぽぽ
ハロウィーンが終わった後は、嫌な天気が続いた。
談話室で宿題をしていると、慌てた様子でセドリックが飛び込んで来た。
「クィディッチだ。スリザリンの代わりにグリフィンドールと戦うことになった!」
一瞬で寮内が騒がしくなった。
飛び交う疑問の声に答えるべく、今年キャプテンとなったセドリックが大きな声を上げる。
「スリザリンのシーカーが怪我をしているから、代わりに僕達がグリフィンドールと第一試合で戦うことになったんだ!」
ああ、ヒッポグリフ事件か。そういえば
で、ハリーが箒から落ちる試合だっけか。
うーん、三巻が一番イベントが少なかったから、記憶も曖昧だ。
そうだ、『
考え事をしているうちに、話はまとまったらしい。クィディッチ・チームのメンバー達は、急遽練習することにしたらしく、着替えて箒を担いで出て行った。
ああ、こっちも差し入れだな、と思いつつ、私は宿題を片付けるのだった。
*
雨の中、クィディッチのコートに向かっているのは私だけでなく、ジャスティンも一緒にいる。いつもならスーザンなのだが、急遽『闇の魔術に対する防衛術』の授業で出された人狼のレポートから手が離せないため、代わりに一緒に来てくれたのだ。
ザカリアス? もちろんレポートと睨めっこ中だ。
あのレポート、提出しなくても良くなるんだけどね。頑張れ、スーザン、ザカリアス。
ちょうど練習を中断したチームのメンバーに、ペットボトルとタオルを渡す。全員ずぶ濡れなのだが、それが汗のせいか雨のせいかよくわからない。
「この天気で冷たい飲み物はやめた方がよかったですか?」
「いや、暑かったしちょうどいいよ。タオルもありがとう」
念のためセドリックに聞いてみるが、大丈夫そうだ。ペットボトルもキンキンにしているわけでもなく、適度な温度だし。
「試合、明日ですよね。大丈夫ですか?」
ジャスティンがセドリックに声を掛けるのを聞いて、
「あの、こんな短期間の練習で無茶言うなっていうなら、ドラコ・マルフォイが仮病だって暴いてきますけど」
思わず提案してしまった。
「大丈夫だよ」
大丈夫らしい。すごいなこのキャプテンは。
「リズ、試合の結果はどうなると思います? いつもの勘で」
「……勝つ、と、思いますけど……」
モヤモヤが残る試合になるんだろうなぁとぼんやり思う。
守護の呪文、念のため復習しておこう。