東方理念描 ~Outside Girl making full use of the phantom power.   作:とまとの妖精

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どうも、とまとの妖精です。

恐らく更新が遅くなると思い早いうちに連日投稿しました。テスト期間だしね。
もう明々後日から三月ですね。三月中にどんどん執筆しておかなくては死んじゃいます。受験生だしね。

受験の学力検査は別に苦にはならなそうなんですが、問題は面接ですね。死んじゃいます。コミュ障だしね。


―紅が動き出す―

―――息を荒げ、全力で走る。

 

頭を強打し気絶していたのかどうかは分からないが、少しの間寝ていた(?)ようである。目を覚ますと見知らぬ場所にいた。

確か寝る直前に私のペンで境界を操る能力を得た...ような気がする。

そして不可能結界を破り、幻想郷に来たのだろう。今、妖怪に追われているのが一番の証明だ。

 

「わーい人間!最近は食べられる人類が減って困ってたのだー!」

 

私としたことが、紙を持ってくるのを忘れた。ペンがあっても紙が無ければ何もできやしない。

だから、とにかく今は逃げ切るために、一つの希望の為に、全力で走る。

 

一つの希望、それは博麗の加護。

 

目指すは、博麗神社だ。

 

 

 

「というわけで、幻想郷が晒されている危険についてお話しするわ」

 

久々の異変のようであるが、生憎今回()「魔理沙」が一緒にいた。早く行動をしなければ手柄を横取りされてしまうだろう。

 

 

紫の言うことには、

 

幻想郷には「人間を描くことで対象の能力を一時的に得ることが出来る」と言われる筆記具、

『創造の鉛』が存在している。

 

『創造の鉛』はほぼ何でも出来る道具故、危険すぎると紫が封印していたが、()()()が封印を解いてしまった。

 

そしてその『創造の鉛』は...

 

「外来人の手にある、と。」

 

「その通りよ。それを、あなたに取り返してほしいの。

そこまでが霊夢への用事、ここからの用事は魔理沙へ、よ」

 

正直私への用事が終わったなら神社から出てほしいものだが...わざわざうちの神社に来るような奴は大抵私がどうこう言ったぐらいじゃ退きはしない。

 

「創造の鉛は誰に・・封印を解かれたのか、ね。」

 

紫は「誰に」を強調させて言った。恐らく犯人に検討は付いていて()()()()()()()()()()んだろう。胡散臭い笑みの中からは押し殺せていない殺意が染み出ている。

 

「あーあー、わかったわかった、紫に嘘を付いても時間を食い潰すだけだ。そうだよ、私がソレの封印を破った」

 

「方法をどうぞ」

 

「はぁ?そんなの分かってるんじゃないのか?」

 

「分かりませーん」

 

魔理沙は、ぶつぶつと文句を言ってから説明を始めた。

 

 

創造の鉛とやらが幻想郷にあることは元から知ってたぜ、偶然にもそれが『祀られてる』祠の場所も知っててな。

それを初めて見つけたときは別にその能力も知らなかったし、何も取らずお供えだけして帰ったんだ。本当だぜ。

 

だけど、今になってそれに興味を持ちだしたんだ。何でかって、実は最近『お絵かき』にハマってな、それで何か特別な筆記具が欲しいなぁと思って、ふと創造の鉛とやらを思い出したんだ。

 

あれは外の世界では普通らしいんだが、こっちじゃ見たこともない面白い形してたからきっと特別なもんだろうと思ったて、何冊か本を引っ張り出して調べてみたんだ。

そしたら「絵を描くことで対象の能力が手に入る」と書いてあるじゃないか。

絵も描けて能力も付くんじゃ一石二鳥だ!と思って祠に取りに行こうとしたんだ。

 

だがな、創造の鉛を取りに行こうとしたら封印されてたんだぜ。祠の周りがそのまま。

前にお供え物を置きに来たときは封印されてなかったからおかしいなぁと思ったんだ。

 

あぁでも、封印を破るのは簡単だったぜ、破る魔法を再現するのは難しかったがな。確かパチュリーが編み出した封印術だったな。それについて詳しく書いてある本なら最近()()()ばかりだったんだ。

 

それで封印を破り、もうすぐ特別な筆記具が手に入る!と思ったら、なんと人間がやってきたんだ。それが多分紫の言う外来人だったんだな。

これはまずいと思って隠れてたんだが、なんとそいつは創造の鉛を取ってどこかへ消えてしまったんだ!

 

 

魔理沙が熱い語り口調でそう言い、最後に「パチュリーの本は盗んだんじゃなくて借りたんだぜ」と付け加えた。返す気が無いのに借りるのは盗んでいるのに等しい。

 

「あの娘は絵が上手い。その分能力の再現度も高い。

そもそも創造の鉛は、幻想郷の外の生物にに持たせてはいけないのよ。あなたは止めるべきだったの。」

 

「って言ったって、お前もスキマの向こう側に住んでるじゃないか。幻想郷じゃないんだろ?そこ。」

 

「...この責任はきちんと取ってもらうわ。勿論霊夢も。」

 

紫は魔理沙を無視して話を勧めた。

 

「この報酬は弾むわよ」

 

「別に通常報酬でもやるんだけどね...」

 

「あら、じゃあ通常報酬でも良いのよ?」

 

「うんと弾ませなさい、スーパーボールみたいに。」

 

「うんと弾ませろよ、()()みたいに。」

 

字は確かに同じだが何かが違う。しかし突っ込まないでおいた。魔理沙は色々間違っていた方が良い。無様だ。

 

「そんで、責任を取るってだけじゃアバウトだぜ、取り方の具体例を出せ」

 

「言わなければ分からないかしら?案はただ一つのはずですわ」

 

紫が此方を見てニヤリと笑い、すぅっとスキマの向こうへ行ってしまった。

 

「ちぇー、めんどくさいな。」

 

「当事者が何言ってんのよ、巻き込まれてるのは私なんだから。」

 

「ま、パパッと終わらせて報酬は私が貰うぜ」

 

「異変主はあんたなんだからあんたを倒せば解決するかしら?」

 

「しないぜ」

 

馬鹿みたいな会話をしながら支度をして出発しようとしたら、見慣れぬ服を着た少女が境内に立つのが見えた。

 

「おや、霊夢、あれは参拝者か?」

 

少女は息を切らしている。恐らく妖怪から逃げてきたんだろう。

今の幻想郷の妖怪は、人間をむやみに取って食うことはしない。食べていいのは「外の世界の人間」だけだと教え込まれているのだ。

 

つまり、そこから分かることは

 

「あなたは...」

 

外の世界の人間だ。

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