∞world   作:輪零

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少なくてごめんなさい


WORLD3 燈耀の行く道

 「いっ、いいいいらしゃいませ。」

 

 私は何故こんな店で挨拶の練習をしているのかというと、次の通りこんなことがあったからだ。

  

 

 私が叫んだ後、絶零は特殊点が狙われる訳を話してくれた。

 

 「これも最近分かったことだが、特殊点は世界をいつどこからでも〈world〉を自分が任意した物や人を移動出来るらしい。」

 

 「〈world〉に移動って私を『冥界』に移動させたんだから、どこででも出来るんでしょ?」

 

 そうじゃないと私たちを『冥界』にどうやって移動したのかが、さっぱりである。そんなことを考えていると、顔に出ていたのか説明してくれた。

 

 「いや、無理だ。〈world〉を移動するなら『界力』という世界の力が必要になる。しかも、『界力』は世界の一箇所しか『界力』として使えない。」

 

 それだとなんであの化け物たちが、私たちを移動させたのかがまだ謎に残っている。だけど、私はそんな解らないことより(実はあまりあのことを思い出したくないから)なんで私は戻ってこれたのか?

 

 「ふ~うん。あっ、じゃあなんで私は戻ってこれたの?」

 

 と聞くと絶零はいきなり考え込んで、そして急に話を変えてきた。

 

「その話は、後でいいとしてもお前ここがどこなのかわかってるよな。」

 

「えっ。」

 

 そんなことより、前の話の方が重要なのだがいきなりの変な質問をされ意味が解らなかった。(さっきの説明も未だ理解ができていないが)

 

 「お前は今後狙われている。お前を守れるのはここだけ。」

 

 「うん。そうだね。」

 

 たしかにあんな化け物と戦えるのは絶零ぐらいだろう。

 

 「そしてここはコスプレ喫茶でここに住んでいる人は全員働いている。」

 

 「それがどうしたの?」

 

 別にここに住む訳がないのだから、そんなことをなぜ言うのか不思議である。

 

 「はっきり言おう。お前はここで住んで、働くんだ。」

 

 「はっ?なんで?住む訳がないでしょ。」

 

 なんで住まないといけないのかが不思議である。そう言ったら、

 

 「じゃあ聞くが、夜とかに襲われたらどうするつもりだ。お前自身納得したが、お前が言うところの化け物は、俺たちしか相手にならないだろう。」

 

 「うっ」

 

 確かに絶零の言う通りである。あんなのと戦えるのは残念ながら、絶零のいるこの組織だけだろう。だが、私は

 

 「そ、それと親も心配するし、それとうちの高校アルバイトだめだしね。」

 

 自分で苦しまぎれの言い訳だが、私は絶対にメイド服とかのコスプレは絶対にしたくない。それが本音である。だが、ことごとく絶零はわざとやっているのではないのかというぐらい裏切ってくれる。

 

 「それは大丈夫だ。お前の親に了解はとってある。」

 

 「じゃ、じゃあ学校は?私は生徒会長だからルールは守らないと。」

 

 都合のいいときだけ、会長の役名を使う私であるが、

 

 「そっちも大丈夫だ。俺が入ったときにお前は特例として許可をもらった。」

 

私は絶句した。まさかここまでするとは、明らかにおかしい。だが、私だけというのは絶対避けたいので、交換条件を出した。

それは、

 

 「じゃあ、あんたもコスプレするならいいわよ。」

 

 いわゆる、道連れである。半分ヤケだったのだが意外と効いたらしく、絶零は初めて口ごもる。だいたい、仮面は外さないし自分はしていないのに人にだけやらさるのがいけないのだからと納得する。

 

 「俺はほかのことをしないとならないから、しっ、失礼した。」

 

 と逃げようとする絶零の前に、綺麗な女の人が立ちふさがる。

 

 「それはいいアイディアだわ。」

 

まるでお姫様みたいな容姿に白い髪、澄んだ水色の瞳。誰なのかを私が迷っていると、絶零が誰なのかを説明してくれた。

 

 「ここのオーナーであり、リーダーの如月玲香(きさらぎ れいか)だ。で、何がいいアイディアなんですか」

 

 いかにも[嫌だ]という思いがこもった言葉が放たれたが、玲香さんは楽しそうに答えた。

 

 「それは、もちろんあなたのコスプレのことよ。リーダーとして命令するわ。コスプレしなさい。」

 

 「嫌です」

 

 「し・な・さ・い」

 

 「うっ、わっ分かった。」

 

 絶零が認めて、私たちは着替えに入った。

 

  

 こうして初めに戻る。今は羽根がついているウエディングドレスで練習していると、そこで玲香さんが入ってきた。

 

 「おおー、似合ってるわよ。燈耀ちゃん。」

 

そこでもうひとりいるのが分かったが、その容姿が、黒い長髪で青い瞳でよくウエディングドレスがあっていて、女である私でも好きになってしまうかもしれない。ものすごく恥ずかしいのか、顔全体が赤し、少し下をむいている。

 

 「誰ですか、後ろの人。」

 

 「ぜっくんよ。」

 

 「えっ?ぜっくんて、だれですか?」

 

 「絶零くんよ。」

 

 私は絶句した。この人があの絶零だという。

 

 「そんなはずないじゃないですか。あの人は男ですよ。」

 

 「そう言われるから、仮面で隠してたんだろ。なんで俺がこんな服を着ないといけないんだ。くそ。」

 

 その言い草から絶零だというのは、本当らしい。私ははっきり言って、自信を無くした。

 

 「私もう女として生きていけません。」

 

 慰めてくれたのか、もっと私を泣かしたいのか解らないが、玲香さんは

 

 「大丈夫よ、貴方も綺麗だから。」

 

 そして、玲香さんは当然のように言った。

 

 「まあ、とりあえず今から働いてもらうわよ。」

 

 「えっ、嘘ですよね、そうですよね。いっいいや~~~。」

 

  

 あの後、本当に働かされてとてもしんどかった。あれが明日もあるとすると嫌になってくる。それでも、[ここにいるのは周りに迷惑をかけたくない]その思いがあるから、私はここ居残っている。けど、

 

 「眠れないから、外に出てみようかな。」

 

 そして、迷った。だが、歩いていると外に出たら誰かがいるので近ずいて見てみる。女の人みたいで、とても美しかった。私はしばらく見とれていたら、ふと声が聞こえた。

 

 「俺は………………、この闇を………………。遥香(はるか)。」

 

 あまり聞こえなかったが、声からして絶零で、悲しい過去があったという感じだった。そして、遥香とは誰なのか。こっちの疑問の方が頭の中でグルグル回っている。考えていたので、少し後ろに下がったら小石を踏み、転んで声を上げた。

 

 「っ‼誰だ!」

 

 「うっ!私よ。」

 

 ばれてしまったので、絶零のとこへ歩いていった。

 

 「何だ、お前か。」

 

 「何が『何だ』よ、眠れなくて外に出てきたらあんたが、つぶやいているから出るに出れなくて「っ‼まさかさっきのを聞いていたのか。」

 

 私の方をつかんで静かに怒る絶零

 

 「だっ大丈夫よ。最後のつぶやきの少ししか聞こえなかったから。」

 

 「そっそうか。」

 

  お互い何も言わない。数分間の静寂が続くと、いきなり絶零が喋り出した。

 

 「ちょうどいいここで、お前に言うことがあった。」

 

 「えっ、なに?」

 

 「俺の存在のことについてだ。」

 

 「よく意味が分からないんですが?」

 

 あまりの事?について頭がついていけない燈耀。

 

 「まあ、黙って聞いてくれ。これはFWのメンバー全員知っていることで、お前がなんで狙われているのかが解るからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは昔俺がまだ普通の人で何も変哲もない日常を、送っていて自分の名前があった時の

頃だ。

 




感想がこない。 この一言に限る。 もしこの作品を読んでくれているなら、誰でも書けるようにしたので感想をお願いします。  あまり感想、感想言うのもしつこいと思うのでこれで終わりにしたいです。・・・・・・・多分



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