ユニウスセブンから物資を補給していると、キラが救助ポットを持って帰って来た。
ナタル「君は、つくづく落とし物を拾うのが好きなようだな」
モリス「まぁまぁ」
マードック「開けますぜ」
そして、ポッドの扉を開けると、中からピンク色の髪の女性が出てきた。その少女を見てモリスは驚きを隠せない。
モリス「おいおいマジかよ…何で彼女がここにいるんだ」
マリュー「モリス大佐?」
「あら?」
すると少女はモリスに気が付く。
「モリス様!!」
そのまま浮遊し、モリスに抱き着く。
マリュー「なっ!?」
ナタル「な、何をしてる!離れろ!!」
マリューとナタルは、慌ててモリスに抱き着いてる少女を引き離す。
「な、何をなさいますの?」
ナタル「「何をなさいますの?」じゃない!」
マリュー「そうです!そんな羨ま…じゃなくて、不謹慎な事は控えて下さい」
「??」
2人の言葉を疑問に思うのであった。
ムウ「あ~お2人さん」
ムウが2人に話しかける。思いっきり睨まれながら。
「「何でしょうか?フラガ大尉」」
ムウ「取り敢えず、そこの嬢ちゃんに話を聞こうぜ」
マリュー「…そうですね。ではバジルール中尉とフラガ大尉、そしてモリス大佐もご一緒にお願いします」
モリス「えっ!?俺も?」
「「何か文句でも?」」
ナタルとマリューに、物凄い表情で言われるモリス。
モリス「いえ…何でもありません」
ムウ「大変だな…お前さんも」
モリスに同情し、肩に手を置くムウであった。その光景を見た他の連中はモリスに合掌を送っていたそうだ。モリス達五人は、艦長室(仮)の部屋に集まっていた。
ラクス「ポッドを拾って頂いて、ありがとうございました。私はラクス・クラインですわ」
『ハロ!ラクス!ハロ!』
ラクス「これは友達のハロです」
モリス「相変わらずだな」
ハロ『ハロハロ!オ前モナ』
マリュー「はぁ…」
ムウ「やれやれ」
ラクスの言葉に、マリューとムウは頭を抱えていた。外ではモリス達の会話に聞き耳を立てていた連中がいたが、ナタルに説教を喰らい撤退していった。
ムウ「クラインねぇ…かの、プラント現最高評議会議長も、シーゲル・クラインと言ったが?」
ラクス「あら、シーゲル・クラインは父ですわ」
モリス「やれやれ」
素直に答えるラクスに、モリスは頭を抱えていた。当然モリス以外にも頭を抱えている連中もいたが…
モリス「ラクス」
ラクス「はい、何でしょうモリス様」
モリス「お前はもう少し発言に気をつけろ。この艦は地球軍なんだぞ?万が一ザフト側にいるお前を利用しないとは限らないんだぞ」
ラクス「ですが、モリス様が助けて下さるのでしょう?」
モリス「あの時は仕事だ」
再び頭を抱えながら答えるモリス。
マリュー「そんな方が、どうしてこんな所に?」
ラクス「私、ユニウスセブンの追悼慰霊の為の事前調査に来ておりましたの。そうしましたら、地球軍の艦と私共の艦が出会ってしまいまして」
モリス「なるほど。地球軍側からしたら、ザフトに味方してるシーゲル・クラインの娘だ。普通に話し合いじゃ終わらないだろな」
ラクス「はい。地球軍の方々には、私共の艦の目的がどうやらお気に障られたようで。些細な諍いから、船内は揉め事になってしまいましたの」
その言葉に、モリス達は黙ってしまう。
ムウ「取り敢えず、悪いが彼女は暫く部屋にいてもらうしかないな」
マリュー「そうね」
モリス「まぁ仕方ないか。他の連中が何仕出かすか分からないしな。ま、俺が当分面倒見てやるよ」
ラクス「よろしくお願いします」
これで話は済んだので、モリスは部屋を出ようとする。しかし。マリューとナタルに肩を掴まれる。
ナタル「何処に行かれるのかな?モリス大佐」
モリス「えっ?話は…すんだだろ?」
マリュー「ええ、確かにラクスさんのお話はすみました。ですが、お2人の関係はまだ聞けていません」
モリス「……」
2人の言葉に、モリスは固まってしまった。
ムウ「じゃ、じゃあ俺はお邪魔みたいだからこの辺で…」
ムウは巻き込まれまいと部屋を出ようとする。しかし、モリスに足を掴まれてしまう。
モリス「お前だけ逃げようとしても無駄だぞ。一緒にいてもらうからな」
ムウ「は、離せ!!」
モリス「離すか!!」
2人は口論するが、マリューとナタルはお構いなしにそのまま2人を部屋に引きずり込んだのであった。ムウは完全なとばっちりである。