galaxyangel?違いますSEEDです   作:シャト6

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第5話

モリス「キラ、君はこれからどうしたいんだ?」

 

キラ「えっ?どうって…」

 

突然の言葉に、キラは少し戸惑う。

 

モリス「今は、ラクスがいるから俺の艦やアークエンジェルは敵から攻撃を受けない。確かに、民間人であるラクスを人質ってのは、俺も納得はしていない。だが、今のマリュー達にはそれしか生き残る方法がないのも分かってやってくれ」

 

キラ「……」

 

その言葉に、キラは黙ってしまう。すると、フレイがやって来た。

 

フレイ「あの…モリスさん」

 

モリス「ん?どうした?」

 

フレイ「パパが…モリスさんと話がしたいって」

 

モリス「…分かった」

 

ベンチに座ってたモリスは立ち上がる。

 

モリス「出来れば、俺が戻るまでに答えを決めれたら決めておいてくれ」

 

そう言い残し、モリスはフレイと出て行った。

 

キラ「……」

 

ラクス「…キラ」

 

ラクスの小さな言葉だけが、公園内に響いていた。モリスは医務室にやって来た。ベッドには、良き絶え絶えのジョージ・アルスターがいた。

 

ジョージ「君が…この艦の艦長か」

 

モリス「ええ、モリス・マクレーンです」

 

ジョージ「そうか…君に、頼みがあってね」

 

モリス「頼み…ですか?」

 

その言葉に、ジョージは頷く。

 

ジョージ「私は…もう長くない。だから、私の勝手なお願いだ。娘を…娘をお願いしたい」

 

モリス「……」

 

ジョージ「母親に逝かれ、家族である私もこの状態だ。可愛い一人娘を置いて逝く事が、どれ程辛いか…」

 

フレイを見ながらそう話すジョージ。

 

ジョージ「モリスさん…私の勝手な我が儘なのは十分承知している。だが、娘はまだまだ子供だ。残念な事に、本当に信頼できる親戚はいない。だから、私をここまで延命してくれた貴方にお願いしたい」

 

モリス「…分かりました。娘さんの事はお任せください」

 

ジョージ「そう…ですか」

 

その言葉に、安心した表情になる。すると、ジョージの心拍を測っている機械が鳴り響く。

 

フレイ「パパ!?」

 

ジョージ「フレイ…何かあったら、モリスさんを頼りなさい。彼ならお前を安心して任せられる…」

 

フレイ「パパ…いや…」

 

ジョージ「後…サイ君との婚約だが、所詮はまだ口約束だ。もしお前が、本当に嫌なら断りなさい」

 

フレイ「……」

 

フレイは、黙て父であるジョージの言葉を聞いている。

 

ジョージ「お前は…母さんに似てきっと美人になる…出来れば…お前の…花嫁…衣装を…見た…か…」

 

 

ピーーーーーーーーーーーッ

 

 

ジョージは、最後まで言葉は喋れず、医務室には機械音だけが響き渡るのであった。

 

モリス「…立派な親父さんだな。最後の最後まで、娘であるお前の事ばかり心配していた。父親として尊敬する」

 

フレイ「…はい」

 

フレイは、ただ静かに涙を流していた。

 

モリス「…お前は少し休むといい。これからの事など、色々と考える時間が必要だ。部屋はAIに案内させるから、それに従って行けばいい」

 

そう言い残して、モリスは医務室を出て行った。銀河展望公園に向かう途中、通路にいたキラとラクスを発見した。

 

モリス「よう」

 

キラ「モリスさん…」

 

モリス「その様子だと、どうするか決まったみたいだな」

 

キラ「はい。勝手とは思いますが、ラクスをザフト軍に返そうと思います」

 

モリス「そうか」

 

キラの考えに、安心した表情になるモリス。

 

モリス「だが、向こうにはクルーゼがいる。襲ってこないとは限らないぞ?」

 

キラ「そうでしょうね。ですが、それでもラクスを返してあげたいんです」

 

モリス「そうだな…」

 

少し考えるモリス。

 

モリス「分かった。万が一何かあった時、俺がフォローしてやる。まぁ、ムウの奴も出てくれるだろ」

 

キラ「ありがとうございます!」

 

モリス「なら、早く戻って準備しな。艦長達はこっちで気を逸らしといたやるからよ」

 

そして2人は、アークエンジェルに戻っていった。モリスはブリッジに行きアークエンジェルに通信をする。

 

マリュー『モリス…今は艦長でしたね』

 

モリス「あんまり気にするな。俺は別に何処の軍にも所属してないんだから」

 

マリュー『相変わらずですね。ところで、何かありましたか?』

 

モリス「ああ。お前ら最近あまり旨い物食ってないだろ?」

 

マリュー『はぁ…』

 

突然の言葉に、呆気にとられるマリュー。

 

モリス「でだ。今度ウチの艦で食事をご馳走しようと思ってな」

 

マリュー『そうですか』

 

ナタル『ですが、大佐の艦も我々と同じ状態では?』

 

ナタルが会話に混ざって来る。

 

モリス「(よしよし、2人が食いついたな。ま、食事をご馳走するのは嘘じゃないから許してくれ)それは、ウチの艦に来てからのお楽しみだ。学生の子達も、最近は宇宙食が多くなってきただろ?それに、水もそっちはそんなに余裕がある訳でもあるまい。こっちでその子達にゆっくりと風呂でも入れてやろうと思ってな。勿論ナタル達もな」

 

ナタル「そ、そうですか」

 

すると、アークエンジェルのブリッジで警報が鳴る。

 

マリュー『どうしたの?』

 

ナタル『ストライク!何をしてる!!キラ・ヤマト!!』

 

ナタルは必死にキラに呼びかけていた。すると、ムウが通信に割り込んできた。

 

ムウ『坊主が嬢ちゃんを連れだしたんだよ!駄目だ、もうエアロック開けられちまった』

 

ナタル『な、なんだと!?』

 

マリュー『えっ!?』

 

ムウの言葉に、ナタル達は驚く。

 

モリス「やれやれ、キラ君も中々アグレッシブな事をするな」

 

マリュー『モリス艦長!そんな事を言ってる場合では…』

 

モリス『分かってる。一応そっちはムウを出撃準備させておけ。こっちはこっちで、対処するから』

 

ムウ『どうするんだよ!』

 

モリス「こうするんだよ」

 

するとモリスは、AIに話しかける。

 

モリス「AI!シャープシューターを出撃させろ!威嚇射撃程度ならできるだろ?」

 

AI『威嚇射撃以外にも、敵を殲滅させる事も可能です艦長?』

 

モリス「だったな」

 

そう言うと、ルクシオールの右側部分のハッチが開き、一機の機体が発進された。

 

マリュー『あれは!?』

 

モリス「ウチの機体の1つだ。遠距離攻撃に優れててな。ここくらいの距離なら、向こうのナスカ級を威嚇するには十分だ」

 

ナタル『威嚇って…ここからどれ程距離があるのかお分かりですか!!』

 

モリスの言葉に、ナタルは怒鳴る。

 

モリス「ウチの機体なら、これくらいの距離なんか関係ない。百発百中だ」

 

AI『艦長。敵艦から二つの熱源反応。1つは、盗まれたMSのイージスです』

 

モリス「やっぱりクルーゼは裏を読んできたか。ナスカ級に威嚇射撃だ。イージスには当てるなよ?」

 

AI『了解です。シャープシューターエネルギーチャージ』

 

発射準備に取り掛かるAI。

 

『敵艦よりMS発進!』

 

『ナスカ級、エンジン始動!』

 

ムウ『こうなると思ってたぜ!』

 

どうやらムウは予想していたようだ。

 

モリス「この距離なら、長距離のレールガンで充分だ」

 

AI『了解。長距離レールガン発射』

 

その言葉で、シャープシューターからレールガンが発射された。敵艦から出てきたMSの横を掠め、更にナスカ級の横を通り過ぎて行った。

 

ラウ「何!?」

 

その威力に、ラウは驚いている。

 

モリス「AI、敵艦に通信を開いてくれ」

 

AI『了解』

 

そしてすぐに、敵艦艦長が映し出される。

 

モリス「こちらはアークエンジェルの護衛艦、ルクシオール艦長のモリス・マクレーンだ。先程の攻撃は威嚇射撃であり、ストライク並びにアークエンジェルに危害が加えられた場合、そちらを撃ち抜く」

 

『何を馬鹿な事を。先程のは威嚇ではなく、狙って外れたのであろう』

 

モリス「本当にそう思うか?」

 

『!?』

 

モリスは、敵艦艦長を睨み付ける。

 

モリス「もし、狙って外れたと思ってるなら、次はブリッジを直接狙って見せようか?敵艦艦長さん?」

 

『クッ…貴様!』

 

すると、イージスから全域に通信が入る。

 

ラクス『追悼慰霊団代表の私のいる場所を、戦場にするおつもりですか?そんな事は許しません。すぐに戦闘行動を中止してください。聞こえませんか?』

 

ラクスからの通信を聞いて、二機のMSは引き返していった。

 

モリス「よかったな。そちらのお姫様が優秀で」

 

『クソッ!』

 

そして通信は切れた。

 

モリス「…ふぅ」

 

AI『お疲れ様です。モリス艦長』

 

モリス「ああ、AIもお疲れ。シャープシューターを戻してくれ」

 

AI『了解』

 

モリスの指示で、待機してたシャープシューターを戻らせる。

 

モリス「さて、一応フォローの為にアークエンジェルに行くか。AI、立ち入り禁止な場所は全てロックしておいてくれ。勿論ブリッジもだ」

 

AI『了解です、艦長』

 

モリス「じゃ、後は頼んだぞ」

 

そしてブリッジを出て行った。

 

モリス「さて、荒れるだろうな向こうは…」

 

そんな事を思いながら、キラのフォローの為アークエンジェルに行くのであった。

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