galaxyangel?違いますSEEDです   作:シャト6

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第8話

ザフト軍の攻撃を何とか搔い潜った一同は、第八艦隊と無事合流した。

 

ノイマン「しかし、いいんですかねぇ?メネラオスの横っ面になんかつけて」

 

マリュー「ハルバートン提督が艦をよくご覧になりたいんでしょう。後程、自らもおいでになるという事だし。閣下こそ、この艦とGの開発計画の一番の推進者でしたからね」

 

モリス「確かに、ハルバートンのおっさんはこの計画に一番力を入れてたからな」

 

ナタル「モリス大佐!いくらなんでも、言葉を慎んでください!」

 

モリスの言葉にナタルは怒る。

 

モリス「だって、俺もう軍人じゃないしな。それに、おっさんとは個人的な付き合いもあるんだよ」

 

マリュー「そうだったんですか」

 

その言葉にマリューは驚いていた。

 

モリス「そういえば、民間人はどうするんだ?」

 

マリュー「ハルバートン提督の艦に移動することになってます。その後にシャトルに乗せて地球に降ろすそうです」

 

モリス「そうか…」

 

その言葉に、モリスは少し考え事をする。

 

マリュー「少しお願いね」

 

ナタル「艦長!」

 

マリューとナタルはブリッジを出て行った。

 

モリス「まぁいい。俺は少し格納庫に行って来る」

 

モリスも格納庫へと向かった。格納庫では、クルー達が壊れたメビウスを修理している。

 

キラ「艦隊と合流したってのに、何でこんな急がなきゃならないんです?」

 

ムウ「不安なんだよ!壊れたままだと!」

 

マードック「第八艦隊っつったって、パイロットはヒヨっ子揃いさ。なんかあった時にゃ、やっぱ大尉が出れねぇとな」

 

モリス「確かにな」

 

すると、格納庫にやって来たモリスが会話に混ざる。

 

キラ「モリスさん」

 

モリス「お疲れ」

 

ムウ「珍しいな。お前さんがここに来るなんて」

 

モリス「いや、お前の機体の様子でも見とこうと思ってな。確かに、万が一の時はお前の腕が必要になるからな。直していて損はないだろ」

 

その言葉にムウは少しうれしそうな表情になる。

 

モリス「ま、一応俺の艦に警戒させてるがな」

 

マードック「ん?何か言いましたか?」

 

モリス「いや別に。独り言だ」

 

キラ「それよりストライクは!本当にあのままでいいんですか?」

 

その言葉に、四人はストライクの方を見る。

 

ムウ「ん~分かっちゃいるんだけどね~。態々元に戻してスペック下げるっつ~のも~なんかこ~」

 

モリス「確かにな~」

 

「出来れば、あのまま誰かがって思っちゃいますよね」

 

するとマリューまでもが格納庫にやって来た。

 

キラ「艦長!?」

 

ムウ「あらら、こんな所まで」

 

モリス「珍しいな」

 

マリュー「ごめんなさいね。ちょっとキラ君と話したくて」

 

キラ「え?」

 

その言葉にキラは、マリューを疑うような表情で見る。

 

モリス「ま~キラ、少しくらい話聞いてやれ」

 

キラ「…分かりました」

 

そして2人は、ストライクの方へ跳んでいった。

 

ムウ「坊主、随分お前さんの言う事を聞くな」

 

モリス「ま、向こうで少しカウンセリングと息抜きをな」

 

ムウ「なるほど」

 

モリスとムウは、2人を遠くから見つめていた。暫くして、ハルバートンを乗せたシャトルが到着し、マリュー達は敬礼して出迎えた。

 

ハルバートン「おおっ!いやぁ…ヘリオポリス崩壊の知らせを受けた時はもう駄目かと思ったぞ。それがここで、君達と会えるとは!」

 

マリュー「ありがとうございます。お久しぶりです閣下!」

 

互いに敬礼をする。するとハルバートンはキラ達の所へやって来た。

 

ハルバートン「君達のご家族の消息も確認して来たぞ。皆さんご無事だ」

 

その言葉を聞いて、キラ達は安堵の表情になる。

 

ハルバートン「そして…久し振りだねモリス大佐」

 

モリス「ええ、お久し振りです。ですが、俺はもう軍人ではありません」

 

ハルバートン「構わんよ。君は私と同じこの艦やGの推進者なのだからね。出来れば、この後の話し合いにも参加してほしいのだが?」

 

「閣下!?」

 

そう言うと、後ろに控えてる男が驚きの表情になる。

 

ハルバートン「構わん。責任は私が取る。それでいいだろ?ホフマン大佐」

 

ホフマン「…分かりました」

 

渋々だが、ホフマンは後ろに下がる。

 

ハルバートン「では、ついて来てくれたまえ」

 

ハルバートンを始め、ホフマン、モリス、マリュー、ナタル、ムウは艦長室に向かった。中に入ると早速話が始まる。

 

ホフマン「しかしまぁ、この艦1つとG1機の為にヘリオポリスを崩壊させ、アルテミスを壊滅させるとはなぁ」

 

マリュー「……」

 

事実を言われ、マリューは少し落ち込む。

 

ハルバートン「だが、彼女らがストライクとこの艦を護った事は、いずれ必ず我等地球軍の利となる」

 

ホフマン「アラスカはそうは思ってないようですが?」

 

『??』

 

その言葉に、モリスを含めた4人は疑問に思う。

 

ハルバートン「ふん!奴等に空での戦いの何が分かる。ラミアス大尉は私の意思を理解してくれていたのだ。問題にせねばならぬことは何もない」

 

マリュー「閣下…」

 

モリス「……」

 

その言葉にマリューは感動し、モリスは黙っているが流石と思っている。

 

ホフマン「このコーディネーターの子供の件は…これも不問ですかな?」

 

マリュー「キラ・ヤマトは、友人達を護りたい。ただその一心でストライクに乗ってくれたのです」

 

ハルバートン「……」

 

モリス「確かにそうだな。後半は、俺の艦もアークエンジェルの護衛に当たってたが、それまでこの艦を護ったのはストライク。キラ・ヤマトだ」

 

話に初めて参加したモリス。

 

ホフマン「しかし、このまま開放しては…」

 

ナタル「…私はホフマン大佐と同じ考えです」

 

その言葉に、マリューとムウは驚き、モリスは再び黙る。

 

ナタル「彼の能力は目を見張るモノがあります。Gの機密を知り尽くした彼をこのまま降ろしては…」

 

ハルバートン「既にザフトに4機渡っているのだ。今更機密もない」

 

ナタル「し、しかし!彼の力は貴重です。出来れば、このまま我が軍の力にすべきだと私は…」

 

ホフマン「ほう」

 

ホフマンだけは、ナタルの意見をしっかりと聞いてる。

 

ハルバートン「しかし、ラミアス大尉の話だと、本人にその意思はなさそうだが?」

 

ナタル「彼の両親はナチュラルで、ヘリオポリス崩壊後に脱出し今は地球にいます」

 

モリス「で、両親を保護という名の人質にし、無理矢理戦わせるつもりか?ナタル・バジルール少尉?」

 

突然部屋の中の空気が重くなる。その原因はモリスだった。モリスは、今までにない表情でナタルを睨んでいる。

 

ハルバートン「モリス元大佐の言う通りだ。そんな兵が何の役に立つ。そんな事より、問題はこれからだ」

 

マリュー「えっ?」

 

ハルバートン「アークエンジェルは、現状の人員のままアラスカ本部へ下りてもらわねばならん」

 

ホフマン「補充要員を乗せた先遣隊も沈み、今の我々にはもう、アークエンジェルに割ける人員はないのだ」

 

マリュー「……」

 

その言葉は、マリュー達に重く圧し掛かる。

 

ハルバートン「そこでだ。モリス元大佐、君にはこのまま引き続きアークエンジェルの護衛をお願いしたい」

 

モリス「なるほど。だからこの話し合いに俺を呼んだのか」

 

ハルバートン「そう言う事だ」

 

モリス「…いいでしょう。大事な元教え子達だ。安全が確保されるまでアークエンジェルの護衛引き受けましょう」

 

その言葉を聞いて、マリューやナタルは嬉しそうな表情になる。

 

ホフマン「後、君の艦にある機体だが、何機かこちらに貸し与えたまえ」

 

モリス「…はっ?嫌に決まってんだろ」

 

先程とはうって変わって、言葉が変わるモリス。

 

ホフマン「嫌とは言わせられんのだよ。あれ程の戦力のある機体、君も元地球軍軍人なら、この戦争に協力したまえ」

 

モリス「嫌に決まってんだろ。俺は、お前ら地球軍が嫌で軍を辞めたんだよ。何でわざわざ地球軍に協力しなきゃなんないんだよ」

 

ホフマン「なんだと!?」

 

その言葉にホフマンは怒り出す。

 

モリス「俺は、個人的に交流もあるハルバートンのおっさんの頼みだから聞いたんだよ!地球軍に手を貸すわけじゃない!」

 

ホフマン「黙って聞いておれば!…!」

 

すると、ホフマンは何かを思いついた。

 

ホフマン「そう言えば、君の艦にはアルスター事務時間の令嬢が乗っていたな」

 

モリス「確かに乗ってる。それが?」

 

ホフマン「だったら…おい、今からフレイ・アルスターを人質にとれ」

 

『!!?』

 

その言葉に、マリュー達は愚かハルバートンですら驚いていた。

 

ハルバートン「ホフマン大佐!何を馬鹿な事を言っている!即刻止めさせるんだ!!」

 

ホフマン「ですが閣下、あれだけ貴重な機体を、一個人が所持するのはどうかと思われます。我々地球軍に協力しないのならば、強引ですが無理矢理にでも協力させるしかありません」

 

ハルバートン「……」

 

ホフマン「さぁ!早くしないとお前の艦に我が軍の人間が乗り込み、アルスター嬢を人質にされるぞ?」

 

モリス「……」

 

その言葉に、モリスは特に反応せずゆっくりとホフマンの方に歩き出す。

 

ホフマン「なんだ?協力する気にな…!!?」

 

その瞬間、モリスはホフマンの顔面を思いっきり殴った。部屋の壁が凹むぐらいに。

 

マリュー「!?」

 

ナタル「なっ!?」

 

ハルバートン「!!」

 

ムウ「おいおい…」

 

4人は突然の出来事に、その程度しか言葉を話す事が出来なかった。

 

モリス「もっぺん言ってみろ?誰を人質にするって??あぁ?」

 

顔面がこれでもかと凹んだホフマンの胸倉を掴み。無理矢理立たせる。

 

モリス「さっきから聞いてりゃ、随分と調子に乗った事をほざいてんな?」

 

ホフマン「あ…あぁ…」

 

モリス「何とか言えよコラッ!」

 

壁にホフマンを叩き付け、顔面目掛けて殴りかかった。誰もがそれから視線を逸らした。そして、ドゴン!と大きな音が部屋に響き渡る。マリューは恐る恐る目を開ける。見ると、モリスの拳はホフマンの顔真横で突き刺さっていた。

 

ホフマン「…はぁ」

 

ホフマンは腰を抜かし、いい歳して漏らしていた。

 

モリス「テメェはもう殴る価値もねぇ。つくづく地球軍の連中に嫌気が察したぜ」

 

そのままモリスは部屋を出て行こうとする。

 

モリス「…悪かったな。お前らをビビらせて」

 

マリューとナタルの頭に手を置き、そう告げて出て行った。

 

「「…モリス艦長(大佐)」」

 

ムウ「ふぅ…おっかなかった~」

 

ハルバートン「そうだな。だが、彼が勝手な行動をしたから仕方ないがね」

 

そう言いながら、未だに気絶してるホフマンを見るムウとハルバートンであった。

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