モブキャラ転生〜タカシに転生した僕はどうしたらいいのだろうか〜 作:トマホーク
そのため3作品同時更新となっています。
なお、この話は文字数が足りずに投稿出来なかったモノを書き足し一部改訂して投稿しています。
本作品はこれにて完全に完結となります。
さて、独占欲に塗れたアリサに拉致監禁されるという大事件から約1年が経ちましたが、僕は何とか生きています。
まぁ……色々と状況を察知して駆け付けてくれたケイさんとナオミさんに救出されたのはいいものの、懐妊していたアリサが僕の子を出産したり、アリサと学生結婚する事になったりと日常生活においては大変な変化がありましたけど。
……学業に身を投じながら働いて娘を養うのは大変です。本当に。
戦車の整備出来て良かったー。
『大洗女子学園のフラッグ車、行動不能!!よってサンダース大学付属高校の勝利!!』
そして今現在第64回戦車道全国高校生大会を娘と共に観ていたのですが……準決勝で黒森峰を倒した上に決勝戦であの大洗に勝っちゃったよ。アリサの奴。
「まー」
「うんうん。あそこに居るのがお母さんだよー」
留年せずに在学中に出産しただけでも凄いのに産後間もなくの戦車道大会で優勝ってバイタリティー凄いよな……。
「ハロー、元気みたいね。タカシ」
「あぁ、ケイさん。こんにちは。ほら、タリサも挨拶して」
何気にハイスペックなアリサの事を考えていると僕の救世主でもあり、進学したサンダース大学の戦車道でも1年生ながらスタメン入りして活躍してらっしゃるケイさんが声を掛けてくれた。
「だー」
「アハハ、タリサもこんにちは。それにしても……勝っちゃったわね。アリサ」
「えぇ、ビックリですよ」
やっぱり母は強しって事かな。いや、ヤンデレは強しだな。
「昨年の大会で初戦敗退した身としては嬉しくもあり悔しくもありって感じかしらね。っと、そうだ。こうやって喋ってるのってアリサにバレると不味いんだっけ?」
「あぁ、今は大丈夫ですよ」
「そうなの?“当時”は色々と大変だったから今もそうなのかと思ったんだけど」
「まぁ、今でも分かってるだけで盗聴器が3つと発信器が5つ付けられてますけどね」
「……」
諦めた様にアハハハッと笑って言ったらケイさんドン引きしてるよ。
まぁ、それが普通なんだけどね。
しかし……まぁ……喋っている相手はケイさんだから大丈夫なんじゃないかなー他の見知らぬ女性なら完璧にヤバいけど……。
『……』
「……ダメみたいですね」
優勝に沸き立つチームメイトらが抱き合って号泣したり、跳び跳ねたりしている中で何故かM1911コルトガバメントをホルスターから抜いて1人棒立ちな鬼嫁がこっちを睨んでいるんですけど……。
「どうしたのタカシ?」
「いえ、何でもないです。はぁ……」
今日も帰ってから大変だな色々と……。