神社が………燃えている………
?「今だズラかれ。」
?「逃げろ〜!殺されるぞ。」
周りの人々は燃える神社を背に走って逃げていく。燃えている熱気と、私の前に倒れている母親が私に言葉を失わせていた。
霊「お母……さん?なんで…何が…起きて……」
するとお母さんは血だらけの腹を抑えながらそっと私の頬に手を差し伸べた。
母「ごめん…ね、霊... 夢。少しドシっちゃっ…て。いい?霊夢。よく…聞いて。」
霊「お母さん!喋っちゃダメ!傷が…」
母「いいの…いい霊夢?気をしっかり保ちなさい。そしてここから逃げるの。生きてまた博麗の巫女としてこの幻想郷を守って。霊夢」
霊「そうする。だからお母さんを一緒に……」
母「それは…無理ね。もう限界。私の中に渦巻く憎悪が…
能力が暴走しようとしてるの。だからせめて霊夢あなただけでも助かって。…………紫!」
その瞬間。私の後ろから紫が顔を覗かせる。
紫「蓮香!どうしたのその傷…。」
母「時間がないの。紫…。霊夢を……お願い。」
紫「何があったの‼︎?って………これは…」
何かを感じたように紫の顔がゆがむ。
蓮「霊夢を……ここから遠い場所へ連れてって…。」
紫「そんな…あなたを置いてなんて…」
母「‼︎紫‼︎」
その大声にビクッと体を震わせる。
紫「蓮香………わかったわ……。」
母「感謝するわ……紫。いい?霊夢この世に絶望なんてものはないの。確かにあの人達はあなたを、私を傷つけたかもしれない。けど、あの人達だって内心は泣いているの。苦しいの。怖いの。だから私たちを傷つける。でも、それを返してはダメ。恐れに恐れを返せば負の連鎖は止まらない。闇に負けてはならないの。闇に飲み込まれるのは私だけで充分。いつかあなたを認めてくれる。受け入れてくれる、そんな人が必ず現れるから。だからそれまで……‼︎生きて‼︎」
霊「わかっ……た。わかったよお母さん!だからお母さんも生きてよ‼︎」
母「ごめんね……霊夢…紫‼︎」
その時紫が私をスキマの中に連れ込む。
霊「いや……お母さん。お母さん‼︎」
「「お母さ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん‼︎‼︎‼︎」」
汗だくで起き上がる。そこに広がるのはいつもの天井。
霊「ハァ……ハァ……うっ、ハァ……」
口の中が乾いている。忘れようとしていたのに。忘れらない。嫌な汗が、目からは涙が私の顔を濡らしていた。
霊「夢………か………」
顔をぬぐい汗だくの服を着替える。体は重いが今はもう朝の9時ごろ。そろそろ起きて神社の掃除をしなければならない時間だった。
障子を開け、部屋から庭へ足を運んだ。
霊「……なにやってるのよ?」
庭には昨日ここにきた男がいた。しかもほうきを持って。
名を竜禅寺と言ったか、そいつがほうきを持ち庭で掃除をしていたのだ。
竜「ん?お!おはよう霊夢。もう9時だぞ。」
霊「質問に答えなさい。あんたここでなにやってるのよ?」
竜「何って…掃除だが?」
霊「それぐらいわかるわよ。私はなんであなたが庭を掃除しているのか聞いているのよ。」
竜「なんでって…霊夢には無償でここに住ませてもらうわけだし、つまり俺は居候のようなもんなんだから、手伝いぐらいはしないといけないかなと思ってな。」
霊「…昨日言ったはずよご飯以外は関わりはなしだって…」
竜「ああ〜…確かに言っていたな。でも話すなとは言われてないぞ。しかも俺は根は淋しがりやだからな〜〜、人と話さないとなんとも落ち着いていられねーのよ。」
霊「屁理屈を…まぁいいわ。掃除をしてくれるならそれはそれで私に不利なことはないし、そのまま続けなさい。」
竜「じゃあ話してもいいか?」
霊「……………いいわよ。」
竜「了解。あ!でも俺料理だけはできないからそこだけは頼む。死人が出てもいいなら俺がやってもいいが…。」
霊「どんなけ下手なのよ………………わかったわ。」
そう言いながら霊夢は早足でその場を去っていった。
………………さて掃除再開といきますかね。
なんなのかしらあいつ……私を怖がらずむしろ話しかけてくるなんて…正直私が話す奴なんて最近では紫だけしか話したことがなかったため違う人と話すと少し動揺する。
……本当変な奴!
[朝食後]
竜「ん?どこ行くんだ?霊夢。」
霊「……仕事よ…。」
竜「わかった。あんま遅くなるなよ〜。」
霊「あんたは私の親か‼︎‼︎」
そんな会話(霊夢の口調はまだ強い)をしつつ俺は空を見る。そこには霊夢の姿が…霊夢の姿‼︎?
竜「いやえ?え!なんでなんで飛んでんの‼︎?」
霊「はあ?いや普通でしょ。」
竜「普通じゃないよ‼︎?人類の夢そんな簡単に普通とか言ったら科学者泣くよ‼︎?」
霊「何言ってんだか…」
そう言って霊夢は俺を無視し青空へ飛行して行く。俺はそんな姿をただ呆然と見ているだけだった。
紫「お久しぶりね。博之。」
竜「……,………………」
紫「リアクションして!お願い‼︎」
竜「ワーオドロイター。」
紫「 メキメキメキメキ。」
竜「ごめんなさい。許して下さい。」
紫「わかればよろしい。」
あれ形成逆転しちまった。俺としたことが…,
竜「まぁいいや。聞きたいことがあったし。」
紫「聞きたいこと?」
竜「ああ。紫は前ここは妖怪と人間が共存する異世界って言ってたよな?詳しいことはわからないけど紫が今使っているその変な空間。それは紫の能力みたいなものだろ?じゃあ霊夢が飛んだのも能力か?」
紫「へぇ〜。よく気づいたじゃない。その通りよ。この幻想郷の妖怪はそれぞれ固有の能力を持っているわ。例えば私の能力は[境界を操る程度の能力]幻想郷には色々な能力が存在するのよ。でもごく稀に人間でも能力を持っているものがいるわ。
それが霊夢。あの子の能力は[主に空を飛ぶ程度の能力]よ。」
竜「ふむ。なるほどな。ん?待てよ…てことは‼︎俺にも隠された力が目覚めるみたいなそんなことが起きる可能性があるかもしれん…それだったら……」
紫「それは無いわよ?」竜「デスヨネー。」
紫「当たり前じゃない。人間で能力を持つなんて本当にごく稀なのよ?そんなただの外来人が能力なんて持っていたらどうなることか。」
竜「え〜〜。いやこう。実は力が眠っているとかはないわけ?」
紫「あるわけないでしょ……」
竜「そっか〜〜。まぁそんな人生うまくいかねーよな。」
紫「……まぁでも力もない人間が山の中に立つ神社にいたら危険かもね……、仕方ないわ、これあげる。」
そう言って紫は一つの棒を出す。割れ目のところを引いてみるとそこには刃があった。おそらく短刀。刃渡りは30〜40程度だろう。
竜「何これ?…,」
紫「護身用よ。私の妖力を少し込めているから振り回すだけでも威嚇程度にはなるわ。うまく使いなさい。」
竜「まぁサンキュー。ありがたく使わせてもらうわ。」
紫「ええ。それじゃあわたしはこれで。ああ、あと一つ。
………………………霊夢を………お願いね。」
竜「ん?なんか言ったか?」
紫「いえ。なんでもないわ。じゃあよろしく。」
そう言ってさっさとスキマの中に消えていった。
「やっぱり漫画みたいにうまくはいかないよな〜〜〜〜。」
そんな声が神社に広がり消えた……。
To be continued
はい。ありがとうございました。次回は〜〜〜〜………まだ未定です。本当にすみません。次回も読んでくださると嬉しいです。次回もゆっくりしていってね。