back to the world   作:ロキニス

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back to the world ep3

朝日昇る中そこそこ豪華な調度品が綺麗に反射し部屋に明かりをともした。

 

そんな中一人の少女が寝癖をつけながら起きる、だがこの日から違った、何せ朝日のせいで起きたのではなく別の理由で起きたのだから。

 

その少女のものではないイビキが部屋に響く、その音源は少女のベッドの隣にある藁から聞こえている正確に言えばその上で寝ている青年から聞こえていた。

このような寝方をして疲れないのかとさえ思うそんな寝相だった。

 

「起きなさい、全くどっちが主人か分からないわね。」

 

ルイズはマーティを足で蹴りあげ起こし洗濯物を渡した、着替えに関しては昨日のことが効いたせいでやってもらおうとは思えなかった。

 

「やれやれ、洗濯機がないなんて・・・」

 

まるでシンデレラや眠り姫の世界に迷い込んだかと勘違いしてしまうような光景だ、もしジェニファーを連れてきたのならば喜ぶだろうか。

 

魔法使いだけではなくユニコーンやドラゴンと言ったおとぎの国をそのまま具現化した国、今までタイムマシンというオーバーテクノロジーと共にしてきたマーティにとってはギャップがありすぎた。また昔の両親と出会ったとき以上に別の意味で驚いた。

 

「そういえば洗い場ってどこだ?」

 

洗濯板と石鹸どころか水をどこで調達するかすら分からない。

 

「絶対水道とかじゃないだろうな・・・」

 

そこに丁度この学校のメイドらしき黒髪の女の子が自分と同じく洗濯物を抱えて通っていた、マーティはすぐにその子に声をかける。

 

「えっと君御免だけどどこに洗う場所があるのか分からない?」

 

「えっと貴方は確かミス・ヴァリエールさんの使い魔さんですか?」

 

不意を突かれたように聞かれたマーティは頭をかきながら疑問を投げかける、すると彼女は噂になっていますからと言って右手を口に添えてクスリと笑った。

 

「噂ね・・・まぁいいや一緒に洗わない?石鹸も水もどこから調達すればいいのか分からないんだ。」

 

「あら、それでしたら一緒に行きません?えっとお名前は・・・」

 

「マーティ・マックフライ君は?」

 

「シエスタと言います。」

 

洗うものが少なかったせいか15分程で終わりそのままルイズの部屋に戻ると既に着替えたルイズが待っていた。

 

「遅い!」

 

「初めてだから仕方ないよ、乾燥機なさそうだからメイドに頼んで干してもらったよ。」

 

「そう、あと中にある茶色い服に着替えてあなたのその服は目立つわよ。」

 

茶色い服とは1931年に行ったときに着ていたスーツのことだ、別次元の2015年に行くまではその服装のままでデロリアンに乗ったが正装のような服でもあり気分的にも動きにくいこともあったせいで着替えていた。

2015年で新しく服をドクに調達してもらった。ただしファッションセンスは1985年のままだ。

 

他にもデロリアンの中には本来の時間軸の2015年の服と銀色のサングラスもあったが変に目立つので着てはいなかった。またあの堅苦しいスーツを着ると思うと嫌になってきたが彼女も嫌がりそうなのでそれぐらい我慢しようと思いすぐに了承した。

 

「OK分かったよ。」

 

「ここで待っているから早く着替えて。」

 

着替え終わると何やら口論が繰り広げられていた何事かと思い外に出るとそこには主人とは対照的にナイスバディーの女性が立ち塞がっていた。

 

「あら逃げていないっていうのは本当だったのね。」

 

「逃げるわけないじゃないの何言っているのかしら!!」

 

「あの~あまり喧嘩しない方がいいのと思うんですが・・・」

 

彼女たち(主にルイズ)の険悪なムードを何とか和ませようとすると足元に巨大なトカゲが彼の足元にいた。

 

「うわぁ!恐竜だぁ!?」

 

びっくりした彼はそのまま地面に尻もちをつくと彼女はくすくす笑った。

 

「サラマンダーよ、火竜山脈のそれにしても恐竜って何?」

 

「ちょっと勝手に人の使い魔に話しかけないで!!」

 

だがそれを無視するように彼女はマーティに執拗に質問する。

 

「ねぇ貴方の名前は?」

 

「マーティ・マックフライ」

 

「そう、私は微熱のキュルケ、ささやかに燃える情熱は微熱そし」

 

「わっちょっと!?」

 

マーティの間抜けな声で遮られた彼女はその原因に目を向けると自分のサラマンダーが彼の足を引っ張っていた。

 

「その子の名前はフレイム・・・どうしたのかしら。」

 

フレイムがある程度引っ張ると頭を傾げるような仕草をして臭いを嗅ぐそしてまた頭を傾げる仕草をするとそのままキュルケの足元へ戻って行った。

 

「それじゃあまた会いましょうじゃあね。」

 

「悔しいー!何なのあの女、自分が火竜山脈のサラマンダー召喚したからって、ああもう!」

 

彼女が視界から消えるのと同時にルイズはキュルケの髪と負けないほど顔が赤く染まりヒステリックになっていた。

 

「あ~気にすることないよ、あんなの運みたいなものでしょ?」

 

だがそれが地雷だった。

 

「運!?運ですって!?メイジの実力はかるには使い魔見ろっていわれるぐらいよ! 運なんかで決まらないわよ!!何であのバカ女がサラマンダーで、わたしがあんたなのよ!」

 

間接的に侮辱されたとはいえ流石にマーティはカッと怒りがこみ上げたが、今までその一時的な感情に惑わされたせいでロクな目にあったことがない。

 

珍しく怒ったマーティは理性でその感情を抑え彼女と一緒に食堂まで共にした。

 

その食堂は広くまた教会の椅子のように長いテーブルがいくつも伸びていた、もしマーティが85年代ではなく2000年代の青年ならばハリーポッターみたいだと評していたのかもしれない。

 

「本当なら外で他の使い魔と食べてもらう予定だったけど貴方は人間だからここで特別に食べても良いわよ、普通はこんな所で平民は食べれないんだからね。」

 

「ああうん・・・ペプシとかはないよね。」

 

「ペプシ?何それ。」

 

「いかした飲み物だよ。」

 

「まっ平民の飲み物なんて興味ないわ。」

 

するとルイズが席の前まで立つが一向に座ろうとしない、不審に思ってマーティが心配そうに訊ねようとするとルイズはため息をつきこういった。

 

「気の利かない使い魔ね、こういうときは椅子を引くのよ。」

 

「あ~そういうこと。」

 

納得したマーティは椅子を引き隣の席に座ろうとするがルイズに顰められる、すると自分の足元にパンと具が寂しいスープだけが置かれていた。

 

「あなたのご飯はそっち。」

 

「JAPANじゃあるまいし床で食べるのはどうかと思うけど。」

 

「うるさいわねご飯抜きにするわよ。」

 

それを聞き少しマーティは少し視線をその質素な朝食に目を移す流石に飯を抜かれるのは嫌だと重いしぶしぶその朝食を受け取ったのであった。

 

しばらくすると授業が始まった、教室には様々な使い魔で溢れており一言で例えるならばアニメキャラのコラボみたいにも感じる。

 

ただ残念なことにマーティだけは人間だ、他に人間の使い魔など存在しない。

 

しばらくすると少しふくよかな中年の女性が表れた、彼女はシュヴルーズと呼ばれる教師で土系統の魔法を専門としている。

 

「・・・・・成功ですわね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に、様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ、おやおや、変わった使い魔を召喚したものですね。ミス・ヴェリエール。」

 

すると教室はまたルイズを馬鹿にする雰囲気に包まれる。

 

「ゼロのルイズ!召喚できないからってその辺に歩いていた平民連れてくるなよ」

 

「違うわよ、きちんと召喚したもの!こいつが来ちゃっただけよ」

 

「嘘つくな、『サモン・サーヴァント』ができなかっただけだろう。」

 

マーティはその様子をみた気付いたことがあった、それはゼロという単語があったこと。

ゼロのルイズとはどういう意味なのか、少なくとも彼女の名前ではない。

しばらくするとその場が落ち着き授業が始まる。

 

魔法について説明され四大系統『火』『水』『土』『風』という単語が飛び交ってから内容を流すように聞いていた。

 

途中で普通の土らしき何かを真鍮に変えた所をみたがマーティの正直な感想でいえば核燃料と同じエネルギーを得ることが出来るミスター・フュージョンの方がすごいというものが彼の素直な感想だった。

 

またそれに関しても理論的に尚且つ授業で説明されるマーティは自然と眠たくなる、腕をあごに乗せて眠りかけるとルイズは顰めようとするがそこでその教師に言い当てられる。

 

「ミス・ヴェリエール」

 

「は、はい!」

 

「授業中の私語は禁止ですよ」

 

「すいません・・・」

 

「おしゃべりする暇があったら何かやってもらいましょう、ここにある石ころを何か望む金属に変えてごらんなさい。」

 

「え?わたし?」

 

ルイズは困ったようにもじもじする。

周りの生徒は急にざわつき始めた。

 

「やめといたほうが良いと思いますけど・・・」

 

「どうしてですか」

 

「危険です」

 

キュルケはきっぱりといった。

だがあの悪友であるキュルケに言われたのだから堪ったものではない、それが引き金となり彼女のやる気の推進剤となる。

 

「やります」

 

「ルイズ、やめて。」

 

周りの生徒がざわつき始め一部では顔を青ざめている。

マーティもその様子に気づきいつでも行動を移せるようにスタンバイをする。

彼女が教卓に立ち土に呪文を唱えると

ドン!

大きな音が鳴り教室が吹き飛んだと言っても過言ではない爆発が起きた。

 

マーティは机から逃げ出そうとしてスタンバイしていたのだがそのスタンバイの方法に問題があった。

理由は上半身が丸出しだったこと、もし逃げ出す準備ではなく机に隠れる選択をしていたのであればそれを防げたであろう。

だがもう遅かったタイムマシンの実験の前日、ドクの家にある巨大スピーカをギターで鳴らして吹き飛んだ時のように吹き飛び目を回した。

 

「ちょっと失敗したみたい。」

 

そしてモクモクと立ち込める煙の中からその教室の中心で一人だけ無事な少女ルイズが発した。

 

「ちょっと失敗したみたいわね。」

 

「ちょっとじゃないだろう!ゼロのルイズ!」

 

「いつだって成功の確率、ほとんどゼロじゃないかよ!!」

 

マーティはその時に何故彼女がゼロと呼ばれているのか理解した。

その後ドクの実験場のようにぐちゃぐちゃになった教室を二人で掃除をしていたが心なしかルイズに元気がなかった。

 

「どうぜあなたも私のことを馬鹿にしているんでしょ?」

 

彼女は使い魔にそう評されていることが恐くて仕方なかったがあえて聞いた。

 

しかし帰ってきた答えは意外な物だ。

 

「僕はさっき言ったように魔法のない世界からやってきたんでね。特にどうのこうのと思わないよ。」

 

ハッキリ言った感想がそれだ魔法が使えるから使えないとかの問題ではないマーティはそんなものではなく人間性を一番大事に見ていた。

 

特にこのタイムトラベルの後はその考えをより一層あげた。

 

そもそも魔法が何だ、タイムパドラックスが起きる前ちょっとしたキッカケで善人になったり悪人になったりしている、どんだけ金持ちだろうが貧乏だろうが関係ない、人間はそんなものだ。

 

「え?でも私だけ魔法が使えないのよ?」

 

「僕は今までいろんな人に会ってきたけど特別なことが出来るからっていって偉そうにすることはないよ。」

 

そういいながらマーティはドクのことを連想する。

 

またドクはあれだけ凄い物を発明しておきながら偉そうにしたことは一度もない、スポーツ年鑑を使って金儲けをしようとしたとき叱られたこともある、彼は純粋に科学が好きだった。そのことを連想すると1950年代でドクがジゴワット(ギガワット)の発電量でとある発明家の写真に向かって八つ当たりされた人物もこんなことを言っていた事を思い出した。

 

その八つ当たりされた写真の人物は次の名言を言い残している。

 

1%のひらめきと99%の努力でどうのこうのと言っていたような気もする。

 

とりあえず努力をしてその日を懸命に生きている人に立ちしてバカにすることはできなかった。その証拠に情けない父や曾爺さんは最後には立ち上がって憧れの対象になっていた。

 

「そうだ僕の友人の格言だけど言うよ”成せば成る”。」

 

そのころコルベールはデロリアンの近くによってデロリアンの中身を確認していた。

 

「この線みたいなものは何だろうか、管か?それにしては細すぎるあの四角いものは何なのか?」

 

はたから見れば不審者も良いところだろう加えてマーティの世界だと車上荒らしそのものだ。

 

「う~むあの使い魔君は一体どこに行ったのか?」

 

使い魔のルーンの謎は既に説いていた、だがそれ以上にこの乗り物が気になった。

車と呼ばれる乗り物一体どうやって動いているのか勝手に分解するわけにもいかない。

 

「コルベール先生!」

 

そんな不審な行動をしている中緑色の髪を持つ女性ロングビルがやってきた、彼女はここの学園長オスマンの秘書でもある。

 

「オスマン学園長が呼んでいます。」

 

恐らく使い魔のことだろう、そう判断し彼はオスマンの所へ足を進めた。

 

彼のルーンは伝説の使い魔ガンダールヴだった、オスマンの部屋に行きそのことを説明するこの発見も大事であるまたそれと同時にデロリアンも気になっていた。

 

あの馬車のような四角い金属の乗り物は信じられないことに自足して走っていったらしい、見た者の話では馬車もしくはそれ以上の速さだそうだ。

ガンダールヴと例の乗り物の登場、この二つのハプニング合わさって彼の頭の中はオーバーヒートしそうになる。

 

一方マーティとルイズは昼食を食べに来ていた、掃除の件もあり彼の食事は自分の物と大差のないものになる。ただ流石に貴族にしか座ることのできない席に座らせることはできずに床で食べてもらう。

 

それを心中に察したマーティは特に憤慨も嫌な気分もなく床で食べる。すると朝に出会ったシエスタと出会い話が弾む何かといっても高校生のマーティは育ちざかりなためお代わりを彼女に頼むが。

 

「すみません!」

 

おかわりを取りに行ったハズの彼女の謝罪が奥から響いた。

 

その視線の先にはあの時のシエスタが平謝りしているところであった、そして謝っている相手は自分をルイズの所まで運んだ少年ギーシュ・グラモンだった。

 

近くによると状況が分かった、ギーシュ・グラモンは二股をしていた、どうやら誤魔化すために小瓶を見て見ぬふりをしていたのだがそれを忘れたのだと勘違いしたシエスタがそれを渡そうとして二股が彼女にばれてしまったのだ。

 

ようは自業自得なのだがそれで彼女に八つ当たりをしている。

 

「二股した方が悪いだろ。」

 

彼は小声でボソリと言った、当たり前だ彼のしたことは間違っている無論焦って八つ当たりもしたくなるだろうがしてはならないことだ、放っておけばそのうち収まるだろうと判断したが。

 

「これだから平民は!!機転を効かせられないのか。」

 

これにはカチンときた、確かにマーティはアメリカ人の為貴族や平民に関してそんなに馴染みはない、だが腐っても宗主国でのイギリスでは貴族だからといってこのようなことは許されない、いや貴族だからこそ許されるべきではないと思っている。階級に疎いマーティでも彼は超えてはいけない一線を超えていることが分かった。

 

「おいそこの色男!」

 

マーティは隠れることのなく大声で彼に聞こえるように声を上げた。

 

「何だね君は。」

 

バラを口に添えキザな目つきで彼を睨む。

 

「マーティ・マックフライ。」

 

「おやおや、よく見ればゼロのルイズの使い魔ではないか服を用意してもらったのかい、嗚呼でも平民の君には勿体ないねもう服を汚している。」

 

スーツをよく見ればさっきの爆風で埃がたくさんついており斑点模様のように白く汚れていた。

 

「これはさっきの爆発で汚れたやつだ。」

 

「どっちにしろ君にはあの赤いヘンテコな服の方が似合っているさ。」

 

「それよりも彼女に謝れ!お前が悪いんだろ!!」

 

「何言っているんだ?それは彼女が機転を・・」

 

「機転と関係ないだろ!」

 

即座に否定され周りからは煽ぎの声があがるとギーシュは顔をしかめた。

 

「平民が何を言っている。もう少し身をわきまえたらどうかね?」

 

だがマーティにそれの概念は全くないに等しいぶっちゃけ土俵自体が違うためギーシュとかみ合わなかった。

 

「歴史が嫌いだし貴族や平民の関係は良くわからないけど少なくとも貴族はそんなみっともないマネはしない!!お前の本当に好きな彼女が今の様子を見たら何て思う!?」

 

「なっ!」

 

貴族のあり方をまさか平民から説かれるとは思わなかった彼は面子が完全に潰されてしまった。

 

難しい単語や表現を使って文を飾ってはいないものの、その言葉どんな言葉よりも重みがあった。

 

「言わせておけば・・・」

 

相手の言うことに非はないむしろこっちにある、また彼の言う通り間違った行動を平民だから言う理由で責任転換する様子を見たら彼女はどう思うだろうか。

 

だがここまで人前で批判されると引き下がるわけにはいかない、そこである一つの結論にたどり着いたそれは。

 

「決闘だ!」

 

「決闘?」

 

決闘に勝つことによってこっちに正当性を強めようというものだ、つまり弱者に語る資格なしということだ。

 

「断る、暴力で物事は決めない主義なんでね。」

 

「ほう、腰抜けの言い訳にしか聞こえないね。」

 

一昔前のマーティならばこれで頭に血が上り決闘に立ち会っただろう、だが彼はその弱点を克服している。

 

ギーシュは彼が断わったところを見て軽く勝利の笑みを見せる少なくとも彼はマーティのことを皆の目の前で弱者のランクをつけさせたのだ。

 

だが別の所で声があがる。

 

「やっぱりゼロのルイズの使い魔だ口だけの野郎だぜ。」

 

「全くだ!」

 

周りから冷笑と侮蔑の声がマーティを囲い込む、するとその中でルイズが顔を真っ赤にして下に頷いていた、だが真っ赤な顔と対照的に表情は暗い怒りから来る顔では無い加えて目から少し涙の粒が浮き上がっていた。

 

いきなり拉致に近い形とはいえこの娘は魔女の娘として生まれたのに魔法が使えない。相当な苦労の持ち主だ、だが努力して這いずりまわろうとしている彼女は才能がない分エジソンのように血がにじむような努力をしてきたのだ。

 

それを自分のせいで無駄になると思うと罪悪感に思う、何より彼女を見ているだけで痛々しい。

 

「分かった決闘を受ける!」

 

「何?」

 

「決闘を受けると言ったんだ!」

 

予想外なことにギーシュは呆気を取られたがどちらにしろ相手は平民負けるわけがない、多少面倒だがそれでいいだろう。

 

「分かった、では広場で待とう!!」

 

ギーシュが立ち去ったあとシエスタの方に視線を向けると彼女の顔が真っ青になっていた。

 

「ど、どうしたの?」

 

「こ、殺されます貴方殺されます・・・」

 

マーティは決闘だと言っても所詮殴り合いの喧嘩だと思っていた、何故彼女があんなに怯えていたのかそしてこの後どんな展開を迎えるのかも。




20日に投稿します。
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