リリカルなのは~晴天の物語~   作:菜兎騎

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第八話 「これが感動の再会ってやつか……」

ジュエルシードを封印し、回収しながら地上に降りた。

 

「君は一体……」

 

少し離れた場所からフェレットの声が聞こえる。

 

「《はじめまして、フェイトちゃんには久しぶりかな? ボクは八神琴音。ただのしがない魔法使いです》」

 

フェイトちゃんは少し驚いたような顔で、アルフさんにはちょっと睨まれながら挨拶する。

 

「《フェイトちゃんに少しお話があって来たんだけど、いいかな? あ、アルフさんも》」

「話すことなんて無いね! ジュエルシードを渡しな!」

 

アルフさんにはきっぱりと断られてしまった。

さて、どうしたものか……

 

「まって、アルフ。この子は大丈夫」

「フェイト……?」

 

アルフさんをなだめてくれたのはフェイトちゃんだった。

さっきの表情からしてボクのことを覚えてないかと思ったけど。

 

「あの、話しって……」

「《その前に場所を変えようか。そっちの子たちには聞かせられないし》」

 

フェイトちゃんが話しを聞いてくれそうなので杖に乗る。

リニスを交えて話したいことだし。

 

「……っ! まって!」

 

高町さんの声を無視して空を飛ぶ。

明日また高町さんの様子が云々の話をアキくん達から聞くことになりそうだ。

家へ向かう途中はアルフさんが警戒を解いてくれなくて全然話せなかった。

 

 

「フェイト! アルフ!」

「り、リニス……?」

「本当にリニスなのかい!?」

 

家について出迎えてくれたのはリニスだった。

二人とも信じられないというような目で見ていた。

 

「ええ、本物ですよ。二年程度合わなかっただけなのにずいぶんと大きくなりましたね」

「リニス……リニス!」

「あら、あら。フェイトの甘えん坊は治ってませんね」

 

フェイトちゃんが泣きながらリニスに抱きつく。

アルフも泣いていたのでハンカチを渡しておいた。

 

 

「リニスを助けてくれてありがとう」

「あたしからも礼を言うよ」

「《助けたのは義姉さんだから……》」

 

フェイトちゃんたちを家に入れ、リニスがうちに来た経緯を話した。

二人とも驚いていたけど、リニスが無事でよかったという事の方が大きかったみたい。

 

「そういや、さっきの魔法はなんだい?」

「そういえば、見たこと無い魔法だった」

「ああ、琴音の魔法を見たんですね」

 

義姉さんの手伝いをしていたリニスがクッキーを持って来た。

 

「驚いたでしょう? ミッド式とは全く違う術式ですから」

「シューターにも似てたけど、途中で分裂するのは初めて見た」

「《ボクが使ってるのは、アルフォース式って言うんだ。デバイス無しでも撃てるうえ、魔力が無くても初級魔法なら使う事が出来る。時間をかければ大規模魔法も撃てるけど、隙が空きすぎて実践では使えないかな》」

「まあ、ミッド式でいう集束魔法ですね。ただ、専用術式を組み込んだデバイスが無いと非殺傷にできないようなので他に使う人はいませんよ」

「デバイスが無いから出来ないんとちゃうよ?」

 

リニスの持って来てくれたクッキーを食べながら話していると、義姉さんがお茶淹れてくれた。

この香りはダージリンかな?

 

「元々アルフォース式は琴音がアテネさんと創った術式なんよ。だから、他の人は使うどころか存在自体知らんのや」

 

ちなみに命名は私な。と義姉さんが補足説明する。

 

「魔法を作ったのかい!? 一から!?」

 

アルフが義姉さんの言葉に驚く。

 

「《別の世界にある術式を基にしてるから一からではないかな? まあ、使いやすいように若干改良してるけど》」

「それでも十分すごいよ。魔法文化の無い世界で魔法を創るなんて」

 

フェイトちゃんが褒めてくれる。

実際、創ったのはほとんどアテネさんなんだけどね。

僕が創ったら大雑把過ぎて使えるようなものじゃ無かった。アテネさんが修正してくれたけど。

 

「《ありがとう。さて、ボクはちょっと下に行ってくるかな。フェイトちゃん達はもう晩いし家に泊まっていって》」

「ええな、私もフェイトちゃんともっと話したいし。部屋も余っとるから泊まってってや」

「え、でも迷惑じゃ」

「迷惑なんて思わへんよ。むしろ大歓迎や」

 

義姉さんがフェイトちゃんの手を取り、目をキラキラさせてる。

 

「フェイト、はやてたちもそう言ってるんだしさ、泊まっていこうよ」

「そうですよ。久しぶりに一緒にお風呂に入りましょうか」

「アルフ、リニス……えっと、じゃあお願いしてもいい…かな?」

「うん!」

 

今日は張り切って晩御飯作るでー! とすごく嬉しそうに台所へ向かった。

その後ろをリニスがついていく。

一時間後、義姉さんが作った料理は普段の3倍はおいしかったけど、同じくらい量が多かった。

 




作「やっと帰って参りました作者です!」

琴「遅い!!」

作「いやあ~、学校の文化祭とか球技大会とか部活の引き継ぎとか地区の敬老会の出演とかいろいろあったんだよ? 先週なんて山形に行ってきたし」

琴「最後の行をなんて書くかで三週間も迷わないでください!」

作「だって文才の欠片もないような奴が書くんだよ? これでおかしくないかとかいろいろ悩むんだよ」

琴「一か月も悩むならお姉さんがいるんだから聞けばいいでしょう!」

作「ッは!!!」

琴「気づくのが遅い! いいからさっさと続きを書きに行きなさい!」

作「は~い……」
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