リリカルなのは~晴天の物語~   作:菜兎騎

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ちょっとびっくり! でも嬉しい(涙)


第一話 「平凡な人生って歩みずらいよね……」

※ 「()」=心の声、「【】」=デバイス、「《》」=念話です

 

 

「ぅぅん……(ここは……)」

 

目を覚ますと、暗い部屋のベットの上だった。

 

「ぁぅ……(声が出ない……誰かいないの?)」

 

声が出ないことに戸惑いながら、部屋の中を見回してみる。

周りには、何に使うのかコードがいくつも付いた機械と青い宝石のついたブレスレットが浮かんでいる機械があった。

 

「ぅぁ……(これ何?)」

 

ブレスレットの浮かんでいる機械に近づく。

 

「【はじめまして。マスター】」

「っっ!」

 

青い宝石が点滅しながら、話しかけてきた。

 

「ぅぁ……(話せるってことは、デバイス?)」

「【イエス、私はあなたのデバイスです。マスター認証をお願いします】」

「ぅ……(ボクの考えてることが分かるの?)」

「【マイスターより、あらかじめ設定されています】」

 

マイスターというのは、あの神様のことだと思う。

この状態になるってわかってたのかな?

 

「【私がこちらに送られる直前につけられた機能です】」

「(わかった。じゃあ、マスター認証『綾咲 琴音』使用術式は……後で良いかな?)」

「【構いません。初期設定としてミッド式を入れておきます】」

「(ありがとう、えっと、名称は、『インフィニティ』愛称『イル』)」

「【名称『インフィニティ』愛称『イル』認証完了しました。早速ですが、研究員がこちらに向かっています。マスターの状態だと、廃棄命令の危険性がありますがどうしますか?】」

「(研究員? そう言えば、ここってどこなの?)」

 

起きても誰もイル以外いなかったから確認できていなかったが、機械やらなんやらがあるってことはどこかの研究施設?

 

「【イエス、ここは管理外世界にある違法研究施設です】」

「っっ!!(ってことは)」

「【マスターは研修施設(ここ)で生まれた(作られた)クローンです】」

 

ボクがクローン? 一体誰の……

イルの言葉に驚き、考え事をしていると、後ろからドアの開く音と誰かの足音が聞こえた。

 

「おや、目が覚めたのかい? はじめまして、№08。気分はどうかな?」

 

入ってきたのは、黒い短髪の白衣を着た男だった。

 

「ぁぅぁ……」

「おや、声がでないのかい? これは困った。また失敗だね」

「ぅぁ……(どうしよう)」

「仕方ない、すぐに処分を「させるかー!!」

ドオォォン!!

 

男の言葉をさえぎって割り込んできた声とともに男のすぐそばの壁が爆発した。

入ってきたのは、黒いフードをかぶった男の人(たぶん)

 

「誰だ!」

「その子に手を出されちゃ困るんだよね」

「まさか管理局か!」

「ピンポーン! 違法研究及び殺人容疑で逮捕する」

 

黒いフードの人が持っていた杖を振るうと、青い紐のようなもので研究員を縛りあげた。

 

「くそっ」

「すぐに迎えが来る。それまで寝てな」

 

そう言うと、首の後ろに手刀を入れて気絶させてしまった。

 

「さて、あとは君だね」

 

男の人がボクの方を見て言う。

 

「ぁぅ……」

「ああ、声が出ないんだっけ。大丈夫、保護するだけさ」

 

男の人はしゃがんで目線を合わせながら話してくる。

 

「声が出ないとなるとどうしたものかね。何か君の名前が分かるようなものはあるかい?」

 

名前が分かるもの?

 

「ぁぅ……(イル、話せる?)」

「【了解しました、マスター。私がお話します】」

「君は、この子のデバイスかい?」

「【イエス、インフィニティです。お見知りおきを】」

「ああ、よろしく。早速だけど、この子の名前を教えてくれるかい?」

「【オーライ、マスターは綾咲琴音と申します】」

「琴音か……この子は念話はつかえるのかい?」

「【私を介してなら可能なはずです】」

「そうか」

 

そう言うと、男の人はイルの浮かんでいる機械の前に立ち、パネルのようなものを操作し始めた。

 

「ロックが掛ってる。下手に触れなくて正解だな」

 

ピーという音の後に、男の人がイルを手にして戻ってきた。

 

「はい。これをもって心で話しかけてごらん」

「ぇぁ……《えっと、こうですか?》」

「《そう、これが念話。これなら君と話せるだろう?》」

 

男の人の声が直接頭に響く。

 

「《さて、まずは君を安全な場所に送り届けないといけないね。本来なら本局に送るんだけど……》」

「《けど?》」

「《今日は非番の日だったのを無断で来たからね。これから君を私の故郷へ送るよ》」

「《故郷? それって》」

「《大丈夫、あそこの皆は優しいから》」

 

男の人がマントの中から時計のようなものを取り出した。

 

「きっと、あの人たちが君の家族になってくれる。もう私とは会えないけど、いつかその意味もわかる日が来るだろう。幸せになれ」

 

時計が光ると同時に、ボクに押し付け彼はフードを脱いだ。

フードの下はクリーム色の髪と赤と青のオットアイだった。

 

「さようなら――――ボク」

 

最後の言葉を聞き取れず、ボクは光に呑みこまれ―――

 

―――この世界から旅立った。

 




作「二話目完成!」

琴「ボクって一体どこに行くの?」

作「それは内容的に決まってるでしょ?」

琴「っていうかなんでボク話せないの!?」

作「面白くない? ちなみに初期設定では普通に話してた!」

琴「なんでそこを 作「じゃあ、次回予告!」って話をさえぎるな!」

作「次は琴音のプロフィール紹介! みんな、感想待ってるよ~!」

琴「あーもう! 勝手に終わらせるな!!」
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