盲目少年と聖女たち   作:メリーT-TYPE

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遅くなりました。だいぶダラダラしてましたね。
ラブマやったりブレイブルーしたりアルカプしたり……
まぁ、そんなことは置いときまして。
読んでいただければと思います。


契約の儀

御苑女学園

2年A組の教室を出て幾時が過ぎ、時は午後の始め。

「にしても、やはり人が多いのう。すまんな皆、わしが盲目なばかりに。」

「そんな、気にしないでください。中身は昨日と大して変わりませんので。」

「そーそー、正直あんたは十分ついてこれてるし。

むしろ、頼子がなんで一番後ろにいるのかわらないくらいだし。」

「えっ?何か言った、リリカ?」

「なんじゃ、本を読みながら歩いていたのか。転ぶ前にやめておいた方が良いぞ。」

そんなこんなで人混みを歩き、時に出し物を楽しみ、時に勝負事をし、宴を喫する。

(先ほどからちらほらおるのう、力の強いものが。はぁと達ふくめ、ざっと九人か。)

(なかなか鋭いじゃない。まぁ、貴方の認識しているのは特別強いのだけだけどね。)

(ほう。つまり、それほどではないが強いものはまだいると。)

(そんなとこかしらね。)

意識をそらし、意識下での会話。それを不審に思うものは敵か味方か。

「ねぇはぁと。ちょっといいかしら?」

「ん? どうしたの、冴姫ちゃん?」

「彼は、みえてるの?」

「目は見えてないよ。本人も言ってたけど盲目だし。」

「そっちじゃないわよ。彼は精霊認識出来るの?」

「それはちょっとわからないかなぁ。もし見えてたら私は嬉しけど。」

「……そう。」

(少なくともここにいるものは気がついているようじゃな。)

気づいていることに気づいている。だが、明かすことはない。

「さーて、次はっと。皆何処か行きたいところある?」

「アタシアイス食べたいかな。やっぱこの時期はアイスっしょ!」

「リリカはアイス好きだね。お腹壊したりしてない?」

「何言ってるの、これでもアイスでお腹壊したことは一回もないんだから。」

「でも、今回の催し物にアイスはありませんね。」

「うっそだー、舞織ったらー……ない。」

まるで氷に熱した金属玉を入れたような冷めっぷりである。

「どれ、偶にはわしが希望を出すとしよう。」

「いいよ! どこ行きたい?」

「そうじゃな、吹奏楽部でも聴きに行こうかのう? 皆、異論は……なさそうじゃな。」

耳に届く力強い響き、それに心踊らせそして、豊かさを増す。

そしてまた幾時が過ぎ、宴は終焉を迎える。

「それでは、わしは先にお暇させてもらおう。充実した時間をありがとう。」

「えへへ、どういたしまして。私たちも楽しかったよ。」

「そう言ってもらえると嬉しいのう。それじゃあ、そう遠くないうちにな。」

「うん、じゃあね!」

綾人が御苑女学園を後にしてすぐに口を開いたのは冴姫であった。

その口調は少々重く、それはこの宴に関することではないことをすぐにわからせた。

「皆、彼のことをどうおもった?」

「どう、って言うと?」

「私は、目が見えないのにしっかりしてたし、普通にいい人そうだと思ったけど。」

言葉に対してそのままに返す頼子。

「人柄がどうって話じゃないわ。皆何も感じなかったの?」

「アタシはちょっと苦手かなー。なんていうか、うん。いいやつっちゃーいいやつなんだけど、硬いんだよね。」

「冴姫さんが言いたいのは彼の力のについてですね。私には大きな違和感でした。」

「流石舞織ね。そう、彼はもしかした……「はーいストーップ!」はぁと?」

「あんまり言っちゃあやちゃんに悪いよ。」

その空気を断ち切ったのははぁとであった。

「あやちゃんはあやちゃんだよ。目は見えないけど優しくて、おじいちゃんみたいな喋り方するけどなんか面白くて、とってもいい人だよ。」

「……そうね。」

冴姫はクスリと笑い、何事もなかったように元の空気が広がる。

 

人形宅

誰もいない自室、そこには一人の人と人ならざるもの。

「さて、おるか?」

「いるわよ。で、どうするの?」

重苦しい、とは言い難いなんとも言えない雰囲気。

そんな中、綾人の心は決まっていた。

「まぁ、受けるとしよう。何やら面白いことになりそうじゃしのう。

それに、なんだか嫌な予感がする。ぬしといればその原因もわかろう。」

何故嫌な予感がするかはわからない、物事は常に最悪の状況を想定するに越したことはない。

「なるほど、あくまでもお互いの利用ということね。」

「何を言っている?ぬしがわしに興味を持ったように、わしもぬしに興味が湧いた。」

その言葉は素っ頓狂とも言えるほど抜けたものいいであった。

「……………ック! あっははは! いいよいいよぉ。その方が私も楽しい、物事は楽しまないとね!」

「そうじゃろう? 交渉成立、契約じゃ!」

お互いに全力の期待を乗せた表情で見合う。

「して、契約とは主に何をするんじゃ?」

「そうね、実は契約って名前を使うほど難しいことじゃないのよね、これ。」

「ほう?」

「ただ単にちょっとした条件を常日頃からクリアしていればなんということじゃないわ。」

「条件のう。主はわしに何を求める? 魂か? 肉体か?」

条件と言う言葉に対して内容を明確にしようと問う綾人。

「そんな物騒なものはいらないわよ。

ただ、私が飽きない人で居てくれればそれで何も問題ないわ。」

「主の好みはようわからんが、わしに興味を示したということは対して難しいものでもないじゃろう。」

「そうね、今の私はあなたの存在そのものがすごく興味深いもの。」

そうして、二人(?)の契約は交わされ、これからの日々をおおいに彩るのであった。




さて、やっと守護アルカナ(?)と契約をした綾人くんですが、まだこの先どうするか考えてません。
とりあえずミルドをそのうち出して精霊界に行ってめでたしって感じを最初の目標にしたいですね。
ではでは
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