ログインの仕方を忘れ、そして一時的に離れて久しぶりにログインですよ。
では、言い訳はこの辺で。
「と、貴方の認識しているアルカナの九十九神さまを降ろすには言葉及び心を……」
ここは春日神社。人形綾人は現在、座学によって精霊力の制御を頭で理解しようとしている。
「つまりあれかの?こやつの力を欲し、それを言霊として引き金を引き、自らに降ろすと。
「そういうことです。で、そこからは力をどのように自らに加付して行くかということになります。」
「ようし!では、やって見るかの!……祖を越えし神魔霊獣、人外の神通たるや我求むるなり!」
「雑多なものねぇ。ま、いいけども……」
呆れ混じりに物の神は願うものに身を降ろす。
「……!」
その直後、まるで自らの危機を察したように舞織は距離を取り身構えてしまう。
「ほうほう……グッ!頭が!」
綾人は膨れ上がる力とそれによる作用か激痛に似た感覚に悶え始める。
「人形さん?これは一体⁉︎」
「離れろ九十九!離れろぉ!」
「はぁ、こんなことだろうとは思ってたわ……」
降ろす時同様の声色で物の神は身を離す。
「……ハァァ…………なるほどのう、そうなるわけか。習うより慣れろとはよく言うたものじゃ。これは骨が折れそうじゃのう。」
「? 一体何を?」
「何、わしの力が擬似視覚なるものであれば、力が増せばそれもまた鮮明さを増す。見えすぎて脳がオーバーヒートということじゃろう。」「はぁ……つまり、制御してちょうどよくするか、全力に慣れるか……そんなところでしょうか。」
早い理解により話は早く進む。その先はただただ鍛錬あるのみである。
「扱うなら後者じゃな。前者では常に出し惜しみ、後者であれば全力を尽くすことも加減をすることも可能じゃろう。それに最大を知らずして最小は得られぬ。」
「先ほどの言葉は曲がらないようですね。」
笑み交じり、先は長くなくとも険しくある様子。
「何度でも気絶してやろうぞ!九十九神や、また頼むぞ?」
「私がバテない程度にね?疲れるのって嫌いなの。」
「時が来れば否が応でも労してもらうじゃろう。そう遠くなくな……」
「はい?まぁ、使うからにはそうなるでしょうけどね。」
物の神の物憂げに見えるその顔は後の怪異を知るように見える。
「ん? (いや、今は聞かぬが仏じゃろう。)
まぁ、何はともあれ早々に修めようぞ、この力を!祖を越えし神魔霊獣よ、人外の神通たるや我求むるなり!」
時は過ぎ日もくれ深夜と呼ぶにはちょっとばかし早い頃。
「! こんなにも寝てしもうたか。九十九神、もう一度じゃ!」
「なりませんよ人形さん?」
「なんじゃ、あの時と同じであればまだ夕刻じゃ、もう一度やることくらい……」
「いえ、もう夜です。」
「何⁉︎」
時計を見れば九時をまわりあたりは闇夜に包まれていた。
「一瞬で気絶して目覚めるまで七時間。先が思いやられるわねぇ。」
「九十九神……はぁ、わしは弱いのう。振り回されるは愚か、持ち続けることもできぬか……」
「そう気を落とさないでください。全盲の貴方が急に視覚を得るとなればそれはまさしく修羅の道。焦ってはなりません。」
「……呑気に構えている暇などないのじゃが、致し方あるまいて。じゃが、力を使うたびに気を失えば休養ともなる。続けるぞ、九十九神!」
諸刃の如く力を使う。折れなければ切れる、折れても切れると、物を大切にするあまりわがままを言う子供のように。
そしてそれが数日と過ぎ行くなか。綾人は学校にもいかずただ神宮の境内にて降ろしては眠りを繰り返す。
「えっと、舞織? 彼はいつまで……いや、何度ああしているんだ?
境内を貸しているとはいえ、もう結構続けているだろう?」
舞織の姉鼓音が呆れともとれる口調で聞いた。時はまた常闇。
「気絶している時間が短くなっていますし、起きている時間もそこそこに、100は優に超えると思いますよ?」
「はぁ、大した根性だね。降ろし続けている時間もそろそろ1時間ってところか?どれどれ?」
「姉さん、何をするおつもりで?」
「なに、ちょっとした小手調さ。あんだけの時間降ろせれば多少は行けるだろ?」
敵意には似ても似つかぬ強者猛者の震え。それたるは同じくする者には簡単に届く。
「姉殿、こちらも手合わせを願いたい。この力がどう出るか知るためにも。」
「ほら、あいつもやる気だ。異論はないね?」
「はぁ、お好きにどうぞ。」
呆れの一言であろうその言葉は何者にも見て取れた。
「では、先手必勝!」
誰の言葉を受けるでもなく嬉々として飛び出した男は自らの脚力に驚くもそれに不自然さはなくむしろこれこそが自分であると言わんとするほど軽々としている。
「ここまで出来るとはね、やるもんだ!」
直線的な動きに対し、女は真上へと飛び上がり、そして宙を舞う。
「逃がしはせぬぞ!」
直角にも等しい角度と一瞬たりとも落ちない勢いで追従する。
「その動きは見事だが、まだ甘いね。」
まるで宙を蹴るように一瞬で下降すると同時に足刀を突き出し蹴り込む。
「な!」
それを受けきるには時すでに遅く宙に跳ね返るほどに地面に叩きつけられる。
「北斗尊星!」
追撃の正拳突きは男を木板の如く吹き飛ばし壁面へと叩きつける。
「まだまだ!」
壁に当たる直前男は身を翻し衝撃を和らげる。だがしかし。
「あーあ、ちょっと無理があったかね?」
壁には当たらずとも地面には叩きつけられてしまった。彼はまたも力を使いすぎて落ちてしまったのだ。
「でもま、この時点でこれだと、ひとまず完全に体力が戻るまで休んで次のステップかな?」
「姉さん、荒事はほどほどにしてくださいね?
でも、それがいいでしょう。」
次に享受されることそれが今後の人形綾人の基盤となろう。
短い上に雑ですねはい。さて、じかいはどのくらいになるかなっと。