神様に憧れて〜仮面ライダーフォールン〜   作:ナンジュ

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私は…

神様になりたかった。


自分を犠牲にして世界を守った、優しい神様に。








転生ですね!神様!

こんにちは!

私、佐山千鶴って言うんだ!

自称美少女オタクの高校一年生!

うん!でもクラスの皆も私の事かわいい、かわいい、っていってくれるから、きっとホントにかわいいんだろうな〜なんちゃって笑

 

え?オタク要素の方が知りたい?

はいはい。わかったよ〜!

私、実はね…

 

 

 

仮面ライダーが大好きなのだあっ!

 

 

キャハッ!いっちゃった!

 

そうなんです。私、女の子なのに仮面ライダーファンなんです!特に好きなのは鎧武!私も絋汰さんみたいな優しいヒーローになりたい、ってずっと思ってます!

ん?女子だからヒロインかな?

まっ、どっちでもいっか!

 

さて〜今日はゴーストの新アイテム、『ディープスペクターゴースト眼魂』の発売日!ギザギザしててかなりお気に入りのフォームなんだよねーディープスペクター。マコトにいちゃんも長身イケメンで大好きだし!絶対ゲットしないと!

鎧武も小説まで出て一区切りついたから、これからはゴースト関連商品に、『命!燃やすぜ!』なんちゃって笑

 

 

『ひゅ〜ん…』

ん?

何か変な音が…グェッ!

いったったぁ〜…何か顔にぶつかったみたい…何あれ、サッカーボール?

 

「うわぁっ!おねーさん!ごめんなさい!」

 

公園から男の子が話しながら走ってくる。

ああ、あの子が蹴ったのかぁ。

 

「公園で元気にサッカーもいいけど、気をつけてねー!」

 

「はーい!」

 

うん。私怒らない。優しいでしょ?こんな風に優しくしてれば、私もいつか絋汰さんみたいになれちゃうかもね?

 

えーっとえーっと…サッカーボール返してあげなきゃ。一体どこに飛んでいったのかな。

あ!道路で転がってる!よしよし…ってさっきの男の子!ボールを拾うために道路に飛び出しちゃってるよ!

 

『ブーッブーッ!』

 

道路の向こう側から大きなトラックが走ってくる。

このままじゃ、あの子引かれちゃうよ!

 

「危なあァァいッ!」

 

気づいたら、私は道路に駆け出していた。そして男の子を突き飛ばして……

 

 

グチャッ……………………

 

 

 

 

そのとき、『私』の命は無くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男の子を守ることができたんだもん。自分の人生をかけて皆を守った絋汰さんに、私、少しでも近づけたよね…

 

 

 

『ああ、そうだな。』

 

ん?

えっ、

 

気がつくと、私は海岸に立っていた。そして私の目の前には不思議な雰囲気をもつ男の人がいた。

この声、この見た目、何処かで…

あっ、ええっ⁈

ええぇぇぇぇぇっ⁈

こっ、こっ、こっ、こっ、こっ、

 

『なんだおまえ、ニワトリになっちゃったのか?』

 

「絋汰さぁぁぁん⁈」

 

なんと私の目の前には!あの憧れの!葛葉絋汰さんが!

しかも、金髪の神様バージョンの絋汰さん!

 

「なんで、なんでなんで⁈」

 

『お前が死んだからだよ』

 

ん?えっ、あっ、そっか。私死んでるのか。

えっ、じゃあここどこ?

 

『ここは、《死後の世界》の入り口だ。死んだ生き物は、ここでその先の運命を決められる。』

あっ、心読まれた。

さすが絋汰さん

 

『そしてこれからお前のこれから先の運命も決まる。お前の場合、人の為にその命を散らしたから、転生の権利を与えられた。』

 

ううっ…話がどんどん進んで行くよ…

ちょっと待って。一回落ち着こう。

てん…せい…?あ、あのネットとかでよくあるやつかな?好きなお話の世界に生まれるやつ?

 

『まぁ、そんな感じだ。』

 

ほぇ〜…

すごい。絋汰さん転生の仕事もやってるんだ…

 

『いや、転生の仕事は、神様の間で当番制で回してるんだ。』

 

当番制⁈ちょっと衝撃…

 

『ゴホン、そんなことより、早速始めようか。お前は何の世界に生まれ変わりたい?』

 

あ、そっかそっか。

うーん…元の自分に生き返りたいけど…多分そういうのは無理なんだよね。ゴーストじゃないんだし。

第2の人生をどうするか……うーん……

 

よしっ!決めたっ!

 

「私、生まれ変わりたいです!私の大好きな…あなたの、鎧武の世界に!」

 

『お前……本気でそれを言ってるのか?』

 

「はい!絋汰さん、私、ずっとあなたみたいになりたかったから!」

 

『………そうか。

だが、どのみちそれはできない相談だ。』

 

えっ?ダメなの?

 

『…すまない。今、俺の世界の地球には誰も干渉できないんだ。何でも、旅人を名乗る破壊者が来たことで世界が不安定になっているらしい。』

 

破壊者…はっ!まさか!

おのれディケイドォォォ!

 

『今度は仮面ライダーとは全く別の世界との融合が始まったとか何とか…

いや、お前には関係ないことか…』

 

ううっ…ショック…

転生モノなのに転生できないって何なのコレ…

 

『…分かった。これを見ろ。』

 

そう言うと、絋汰さんは右手を大きく掲げた。

 

ジジジジィ!

 

おお、生クラック始めて見た!

そしてその向こう側には…紫色の…惑星?

 

『こいつは、いまヘルヘイムに侵食されている惑星…《ラロボ》だ。ここになら、お前を飛ばしてやることができる。』

 

ラロボ…

 

「わかりました。私、行きます!あなたみたいに、この星を、私が守ってみせます!」

 

『…それじゃあ、始めるぞ。』

 

絋汰さんが私の方へ手を向ける

ん?何だか視界が歪んで…

うわっ、うわぁぁぁぁぁっ!

 

私っ、転生特典何にも貰ってないよオォォォ!

 

 

 

 

 

 

 

 

『俺と同じ運命を歩みたがるなんて…変わった奴もいたもんだな。』

 

 

 

 





私は…

神様になりたかった。


自分を犠牲にして世界を守った、優しい神様に。





それがどれだけ辛い道かも知らずに
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