にわか知識で書いてるのでキャラ崩壊等ありますがご了承ください。
久しぶりに熟睡できた男が目覚めたのは昼過ぎの事であった。
「…寝過ぎたか。」
そう呟いてふと周りを見ると町人がいない。少し気になり探してみると居間に置き手紙があった。
(あんまり熟睡してる様だから起こさなかったよ。昨日も言った様に、ちょっと町に出てみるといい。生憎作り置き出来る様なものは無かったから、街で昼飯でも食ってくるといい。あ、俺の使い古しで良ければなにか履いていってくれていいから。)
確かに横には幾らかの金が置いてあった。
(すいません。有難く使わせて貰いますね。)
そう思いながら俺はサンダルを履き、家を出た。
昨日は突然の事で周りを見れてなかったが、この街はなかなか広い様に感じた。商店や娯楽施設、喫茶店等、生活には困らない街並みとなっていた。
俺は近くの喫茶店に入り、軽食を食べながら思案した。
この街には確か鎮守府というのがあったな。予定も特にないから少し見に行ってみよう。それにしても…
(鎮守府に艦娘か。不思議な事もあるんだな。どうせなら見に行ってみるか)
そうして食べ終えると俺は店を出て歩き出した。
…そういえば鎮守府ってどこにあるんだ?
そう思いながら暫く歩くと、潮の香りが漂ってきた。
(海、か…。確か町人は、夜の海には近づくなと言っていたが、今なら多少は問題ないだろう。)
そうして俺は海に向かった。
海につくと男は砂浜を歩いた。波の心地よい音を聞くと、どこが懐かしさを覚えた。
海、か…。
海?
何かに気付こうとしたら、ふと頭痛がした。
(ッ…。なんだ?何故?)
何故、海に関することを考えると頭痛がするのか疑問に思った。
(そういえば俺はどこから来たんだ?何も思い出せない。しかし、何か海が関係しているような気がしてならないんだが…)
そう思うと、遠くに不思議な建物が見えた。
(ここだけ雰囲気が違う…。なんだここは?)
そう思いながら近くを歩いていると何かが前を横切った。
その姿は見たことがなかった。宙に浮いている様にも見えたが、あれは浮いている、よりも飛んでいる、と言った方がいいのか。大きさはとても小さく、せいぜい掌2つ分と言った所か。
しかしあんなのが何故ここに…
そんな事を思いながら浮遊してる何かを追っていると誰かに声を掛けられた。
「ここで何してるんです?」
誰だ!?
咄嗟に身構えようとすると声の主は慌てて話しかけてきた。
「はわわ…すいません。別に何かしようって訳じゃないんです。ただ、妖精さんが知らない人がいてるって言うので見に来ただけなのです」
なるほど、今の飛んでたやつは妖精というのか。
ん、待てよ?妖精?
妖精ってファンタジー小説とかに出てくる妖精だよな。…あ、もしかしてこの娘が…
そんな事を考えていると目の前の女の子は自分の名前を名乗った。
「あ、申し遅れました。自分はこの横須賀鎮守府に在籍する暁型 4番艦 駆逐艦の電です。お兄さんはここで何をしているのです?」
なるほど、電って名前なのか…ってちょっと待てよ?駆逐艦?この娘って船なの?でも駆逐艦って言ったよな…。
突然の事で混乱していると電は話しだした。
「もしかしてお兄さん、私達の事を知らないのです?」
「うん。ちょっと海を歩いてたら何か小さいのが飛んでたから追いかけてたらここに来ちゃって…」
「何か…?もしかしてお兄さん、妖精さんが見えたのです?」
「妖精さん?」
「はい。この鎮守府には特殊な妖精さんがいまして、私達の…って、ごめんなさい。この事は一般人には言ってはいけない決まりなのです」
なるほど。ここが鎮守府なのか。通りで雰囲気が違うわけだ。
「ところで電ちゃん…で合ってたかな?その妖精さんってそんなに見えないものなの?」
先程の電の言い方からすると一般人が妖精を見るのは珍しいことなのか?
そんな事を思いながら質問すると電は答えた。
「珍しいこと…というより、妖精さんが見える人は提督になる素質があるのですを」
妖精が見える=提督になれるってどういう事だ?
「その提督って言うのは何なの?」
「提督って言うのは…
ウゥ〜ウゥ〜
電が説明しようとすると突然警報が鳴り出した。
(え!?)
俺は突然の事でパニックになる。
「お兄さん!早くここから逃げてください!」
電が慌てた様に声を掛けた。
「逃げるって…何処に?」
「街の方に避難するのです!深海棲艦が来たのです!」
もう訳がわからなくなった。
パニックになりながら周りを見ると、随分話し込んでたようで辺りは暗くなっていた。この状態で逃げろって言われてもな…
そんな事を考えていると電は俺に話しかけてきた。
「うぅ…ごめんなさい。こんな時間まで話し込んでしまった電が悪いのです。ここからじゃどうしても海沿いを通る必要があるのですが、今、普通の人が通ると危ないのです。」
「危ないって…さっきの深海棲艦?っていうのが関係してるの?」
「はい。お兄さんはとにかく何処かに避難しないと…」
「なら、あそこの鎮守府に避難すればいいんじゃない?いくら一般人が立ち入り禁止でも、緊急事態なんだし一時的にでも許されると思うよ?」
俺は慌てながらも電に提案した。
「確かにあそこなら今から街に戻るよりは安全ですが…。けど…。」
「心配しないで電ちゃん。別に鎮守府で俺が何かするって訳じゃない。もしおかしな行動を取ったら拘束してくれていい。」
「…わかりました。とにかくこっちに来てください。」
こうした男はあまりにも予想外な事に巻き込まれながらも電に案内されて鎮守府に入った。