やはり俺がようかいなのはまちがっている。   作:Wiiが欲しいと思わない。

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猫の妖怪は三浦です。
川崎にしようかとも思ったのですが、三浦の方が猫っぽく感じたので……あと、個人的にも三浦ヒロインの話が好きなので……
(別にこの作品のヒロインは三浦ではありません)


猫の妖怪 三浦 優美子

昼休み。

去年までの俺ならば飯はベストプレイスにて食べていたが今年……いや、正確には先月から俺はベストプレイスで昼飯を食うことを少しためらうようになった。理由は……

 

ニャ~

 

……これだ。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

(ヒッキー、どこに言ったのかな? ん? あれはゆきのんだ! あっ、でもあたしが近づくと溶けちゃうかな……?)

 

ニャー

 

ゆきのんの近くには猫がいた。へえ、ゆきのんって猫好きなのかな?

……だけど……

 

ニャー!? ←猫が逃げる

 

猫はゆきのんが冷たくてか逃げてしまった。よく見るとゆきのんの手には猫缶があった。……ただし凍ってる。

ゆきのんは猫好きでも猫に触れないって事かな?

「おわああああああああああっ!?」

どこからか叫び声が聞こえた。

(えっ!? なに!? 今の声ヒッキー!?)

「ぐわあああぁ、やめろ!? 舐めるな!? 噛むな!?」

声の元へ向かうと、ヒッキーが大量の猫に囲まれて舐められたりしていました。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

くそ! 最近ベストプレイスに野良猫が住み着いて現れて俺に絡んでくる。だから最近俺はベストプレイスで昼飯を食うことをためらっていたが、教室で食う方が色々きついからきたが今日は猫多くね? 畜生め!

「ぐわあああぁ、やめろ!? 舐めるな!? 噛むな!?」

「……比企谷君。貴方は何をしているの?」

「……ヒッキーって猫に好かれやすいのかな?」

「その声は! 雪ノ下と由比ヶ浜か!? 雪ノ下! 冷気で猫を追い払ってくれ!」

「では、例の薬を渡してもらえるかしら?」

「ここで脅しか!? なら、由比ヶ浜! 何とかしてくれ!」

「あ、う、うん、わかった。……ほらほら猫ちゃん達~」

由比ヶ浜はポケットから猫じゃらし?を出して……

「とってこーい!」

 

 

にゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあ!

 

 

猫共は由比ヶ浜が投げた猫じゃらしを追いかけていった。

「ふー、危うく食われるところだった」

「そうね。貴方なんて食べたら猫が滅ぶわ」

「そーだな。魚の妖怪は身体中に毒や薬仕込んでるから変なとこ食ったら猫は死ぬな……」

「え!? 危なっ!? そんなもの仕込まないでよ!?」

「いや、お前は食うことないだろ……つか河豚だって身体に毒仕込んでるんだからそれと同じだろ……」

「まあ、それはさておき、比企谷君。貴方は猫に好かれやすいのかしら?」

「いや、捕食の対象として見られてるだけだろ。たまに猫の妖怪にも狙われるしな」

「ああ、優美子でしょ? 確かにヒッキー見る目が明らかに違うもんね」

「全くだ。本来なら別クラスになるハズなのに何故か同じクラスにされて教室にいると生きた心地がしない……」

「あ、だからここでお昼食べてるんだ?」

まあ、それだけが理由じゃないが……

「……羨ましい……」

「は?」

「貴方、猫に好かれるくせにそれが嫌? それがどれだけ贅沢な事を言っているのかわかってるの? あんなに愛らしい生き物を触りたくても触れない私の気持ちがわかる!」ボタボタ

雪ノ下が興奮し出した。おいおい。

「ゆ、ゆきのん、猫が好きなのはわかるけどそんなに興奮したら溶けちゃうよ!?」

そう、雪の妖怪は自身が興奮したり熱い感情を出しても溶けるのだ。

「そ、そうね……ふー、はー」

「あはは、ゆきのんもヒッキーも猫には苦労してるんだね……あ、そうだ。いいこと考えた」

由比ヶ浜は何やら面倒なことを考えているようだった。

それを訪ねようとしたが、昼休みが終わってしまった。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

放課後、俺はいつも通りに部室へ来る。

由比ヶ浜はまだ来ていない。

「やっはろー」

由比ヶ浜が来た。…………俺の天敵を連れて…………

「ねー結衣、なんであーし、ここに連れてこられたわけ?」

うちのクラスの三浦優美子。猫の妖怪だ。

「ゆきのん、今日依頼が来る予定とかある?」

「いいえ、いつも通り待つだけだけれど?」

「なら、今日はゆきのんとヒッキーとあたしで優美子『で』遊ぼう」

は? 由比ヶ浜の奴、今、三浦『と』遊ぼうではなく、三浦『で』遊ぼうと言ったぞ?

「ちょっ!? 結衣! あーしで遊ぼうってどういう意味だし!?」

「ほら、ゆきのんって猫好きでしょ?」

「え、ええ」

「んでヒッキーは猫が苦手でしょ?」

「いや、苦手っつーか捕食されそうなのがな……」

「んで優美子は猫の妖怪だし、あたしも優美子の扱いにはなれてるからさ(フリフリフリ)」

「ちょっ!?ニャ じゃらすなし!ニャニャニャ」

三浦は由比ヶ浜が出した猫じゃらしにじゃらされていた……

「遊ぶなし!?」

三浦は猫じゃらしをはじいた。

「確かにあーしは猫の妖怪だけど猫そのものじゃないからね!」ピーン

三浦のしっぽがスカートから出てピンと立っていた(普段は丸めてスカートの中に隠している)。

「しっぽをピンと垂直に立てているのは喜んでいるときね」

「ドチクショー!?」

三浦は顔を赤くて丸くなった。おい、パンツ見えるぞ……

「ね、ね。優美子ならゆきのんでも平気だしヒッキーも大丈夫でしょ?」

「いえ、しかし、由比ヶ浜さんの友人で遊ぶと言うのは……」

「あ、大丈夫。優美子は遊んであげなかったらあげなかったでも怒るから」

かまってちゃんか!?

「だから大丈夫。優美子は可愛いよ。ほら」

由比ヶ浜は雪ノ下に猫じゃらしを渡す。

そして雪ノ下も三浦をじゃらし始める。

「(フリフリフリ)」

「ニャ‼ ニャニャ‼」

「(スッ)」

「素人が焦らすなし!?」

そのあと、雪ノ下による三浦(猫)との戯れが行われた。

「ほら、次はヒッキーの番だよ」

「いや、俺はいいわ。食われたくないし……」

「ざけんなし! 誰があんたにゃんかたヴぇるきゃっての……(ダラダラ)」

「そのヨダレを拭いてから言え!」

全く。これじゃあ教室にいるのと変わらんではないか。命の危険にさらされちまう……

「……比企谷君。命の危険に去らされずにすむ方法があるわ。人間になる秘薬を使えばいいのよ」

「どさくさに紛れて薬を作らそうとするなよ! つーか、その薬は作るのに丸四日かかるからな!?」

「……つまり貴方でも作れはするのね」

ハッ、しまった。

「まぁ、魚の妖怪は自分自身の薬は効かないんだけどな……」

「そうなんだ! でもさ、ヒッキーもゆきのんに薬くらい作ってあげたら? あたしもゆきのんに触れないのは辛いし……」

「あのな、丸四日かかるって言ったばっかだぞ? しかも丸四日ってのは四日徹夜でだ。たかが人間になる秘薬に四日徹夜しろってのか? これだから人間は嫌いなんだよ」

「え!? ヒッキー、人間嫌いなの!?」

「いやいや、魚の妖怪が人間嫌いなのは知ってるでしょ?」

「え? 妖怪って優美子みたいに人懐っこいのばっかじゃないの?(猫じゃらしフリフリ)」

「ニャニャニャ…って、やめい!? つーか、あーしらみたいなのがむしろ特殊だかんね!?」

「そうなの!?」

「まぁ、妖怪と人間が共存し始めたのは私達のお母さん達が生まれる前だから知らないのも無理はないわね……」

「それでも結構常識の範囲だろ、歴史の教科書にも載ってんだし」

「え? 嘘!?」

由比ヶ浜は鞄から教科書を出してそのページを探す……

「………難しくてわかんない………」

「たしか図書室にわかりやすい絵本あったっしょ? 借りてくるわ」

三浦が図書室へ行った。しかし、由比ヶ浜のアホさがここまでとは……

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

三浦が絵本を借りてきて由比ヶ浜が読む。

「……えっと、魚の妖怪の肉を食べると不老不死になるって言われてて……人間にひどい目に遭わされてきた!? え!? でもヒッキー、それってデマなんだよね!?」

「そーだよ」

「ひどい! ひどすぎる! この人達悪魔!?」

「人間だよ」

「で、でもこれって大昔の話でしょ? ヒッキー自身には人間に恨みなんて……」

「あー、実は入学式で車に轢かれそうな犬を助けて交通事故にあってその犬の飼い主の人間が見舞いにすら来なかったことが俺の人間嫌いの決定打になったんだよ」

「……………」

何やら由比ヶ浜が青い顔になった……

「結衣ー、あーしもかまってちゃんであんたを色々引き留めちゃって悪いとは思ってっけどさ、タイミング逃したとか言うなら今はそのタイミングっしょ? 今、言わないとヒキオ、許してくれっかもわからんよ?」

「う、うん、そうだね……ヒッキー……あのね、本当はもっと早く言うべきなんだろうけどタイミング逃しちゃって言えなかったんだけど……その犬の飼い主……あたしなの……」

……………………はい?……………………

「ほ、ホントにごめんね……本当はちゃんとお見舞いに行こうとしたんだけど都合が合わなくて……ヒッキーの家には御菓子持っていったんだけど……行けなくて……グスンあ、あたしのせいでヒッキーは人間嫌いに……ううう……ごめんなさい……」

「え? いや、ちょっと待って。理解が追い付かないんだけど? えっとあの犬の飼い主が由比ヶ浜?」

「うん」

「で、家には菓子持って行ったのか?」

「うん」

「で俺への見舞いには都合が合わなくて来れなかったと」

「うん」

「一応言うとヒキオ。結衣が見舞いにいけなかったのはあーしも悪いからね? あーしが毎日のように結衣の事連れ回しちゃったから……」

それはどうでもいいわ。

「そうか……つまりこないだのクッキー作りはその礼のためか」

「うん、ホントに今まで言えなくてごめんね。ただでさえ種族的に人間嫌いなのにさらに嫌いになるような思いさせて……」

「まぁいいよ。これでも飲んで泣き止め」

由比ヶ浜は俺が渡した飲み物を飲む。

「まあ、確かに俺は種族的にも個人的にも人間は嫌いだか、別に由比ヶ浜の犬の事故だけが原因ってわけじゃねーよ。昔から薬目的でよってきてウザかったり、からといって薬の臨床実験したら文句いったりとめんどくさいのが一番の原因だしな…………さっきお前に飲ませた物みたいにな」

「「「!?」」」

由比ヶ浜、雪ノ下、三浦は青を青くする……

「うっ!?」

「由比ヶ浜さん!?」「結衣!?」

由比ヶ浜が悶えて、雪ノ下と三浦は言う……

「……なんか気分が良くなった!」

「「えっ?」」

「そっかぁ、なんか変な味がすると思ったけど薬入ってたんだぁ、なんか力わいてきたよ。あっ、あたしこの絵本返してくるね!」

由比ヶ浜は元気に部室を飛び出した。

「……なるほど。人間はあれを飲んでも平気なわけか」

「おいこらっ!? なに結衣に毒盛ってんだし!?」

「毒じゃねーよ、疲労回復の薬だ。臨床実験してない試作品だがな」

「おまっ!? それって一歩間違えたら毒だったかもじゃん! なんつーもん飲ましてんだし!」

「仕方ねーだろ。俺はぼっちで臨床実験に付き合ってくれる奴なんていねーからこうやってナチュラルに入れて効果を見るしかねーんだよ。それに成功したからいいだろが。そもそも昔から人間に可愛がられてぬくぬく生きてきた猫に言われたかねーよ」

「んだとこの魚類が!? 次に結衣で臨床実験なんかしたら食うからね! リアルに!」

「比企谷君。さすがに今回のことは私も三浦さんに同意件よ。次に由比ヶ浜さんで変な薬の実験したら氷付けにするわよ」ヒョオオオオッ

室温が10度は下がった。

「へいへい、わかりましたよ。こんどからは臨床実験は別の人でしますよ」

「やめなさい」

そのあと、俺は二人に徹底的に叱られた。とりあえず臨床実験は今後控えよう。




次回は……まだ考えていません!
気を長くしてお待ちください。
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