やはり俺がようかいなのはまちがっている。 作:Wiiが欲しいと思わない。
今回は由比ヶ浜視点で物語を行います。
由比ヶ浜side
「あれ? 結衣、そんなに急いでどうしたんだ?」
放課後、あたしはクラスの男子である葉山隼人君に声をかけられた。
「あー、うん、ちょっとヒッキーを探してて……」
「ヒッキー?」
「ああ、えっと、うちのクラスの比企谷八幡君」
「ああ、彼なら奉仕部の所に居たよ」
「あ、そーなんだ。ありがと」
本当に隼人君はいい人だな~、明るくてクラス委員長でサッカー部キャプテンで皆の人気も――
『こないだうまいラーメン屋見つけたんだ今度帰り行かね?』
『いいな! あ、なら葉山君も誘おうぜ!』
『え!? でもあいつメチャクチャ浮いてんじゃん? 大丈夫か?』
『食わせなきゃいいだろ……』
――のって、え? 浮いてる? 隼人君が!? 何を言ってるの!?
「(ガラッ)あ、葉山君。今度一緒にラーメン屋行かね?」
「おー、行く」
「じゃーなー」
なに!? さっきまで陰口叩いてたのになんか怖い!?
「い、いや~、隼人君も人気者だね……いつも朝一番に学校来てて放課後一番遅くまで残ってるし、色々やりたいことあるんでしょ?」
「…………………………………………そうだな、やりたいこと沢山あるし」
なに!? 今の間!? 隼人って本当は苛められてるの!?
「結衣、行かなくていいのか?」
「あ、あーうん、じゃあね」
あたしは少し怖く思いつつも奉仕部の部室に向かった。隼人君が苛められてるなら助けないと、というか隼人君は浮いてないよ!
……。
…………。
………………。
「む、由比ヶ浜。そんなに慌ててどうした?」
部室に向かう途中に平塚先生に会った。
「あ、あの、平塚先生……クラスメイトが苛められてるのかも知れなくて……」
「なに? 比企谷か? あいつは図太いから大丈夫だろう」
「い、いえ、ヒッキーではなくて……葉山隼人君が……」
「……………………ハッ、あいつならもっと大丈夫だ。あいつは昔から図太――いや、なんでもない。とにかくありえん!」
平塚先生は行ってしまった。先生まで見捨てた!?
とにかくあたしは奉仕部の部室に向かった。
「ん? 結衣、そんなに慌ててどしたん?」
その途中で優美子とあった。優美子なら教室でもよく隼人君と話すし、浮いてない証明になるはず。
「あ!? 優美子! 大変だよ! 隼人君が苛められてるかもしれない!」
すると優美子は冷たい目で言った。
「は? んなことあり得ないでしょ? 隼人浮いてっし」
「優美子までー!?」
「は? いや、結衣? 何か……」
「優美子のばかー!」
あたしは優美子の話を聞かずに急いで奉仕部の部室に向かった。
「うちのクラスの葉山が浮いてるか? どうしたんだ急に?」
奉仕部の部室についたあたしは早速ヒッキーに聞いてみた。
「と、とにかくヒッキーはどう思う?」
「いや、浮いてるだろ。なにいってんだ?」
ヒッキーまで!?
「葉山君なら私も知っているけれど……浮いてるわよね」
ゆきのん!? そ、そんな……みんなおかしい!?
「う、浮いてるなら助けてあげないと!? ね! ヒッキー、ゆきのん!」
「いや、葉山が浮いてるのはどうしようもないだろ? つーか、さっきから話が噛み合ってねーような気がするんだが?」
「そうね、由比ヶ浜さんは『浮いてる』の意味を『ハブられている』とでも思っているのかしら?」
「へ?」
ヒッキーはあたしに言う。
「由比ヶ浜。クラスメイトをちゃんと理解しないのはよくないと思うぞ?」
「ヒッキーにだけは言われたくないし!!」
「(ガラッ)あ、いたいた、結衣」
部室に隼人君が入ってきた。
「あ、隼人君! 聞いてよ! ヒッキーもゆきのんも隼人君が浮いてる浮いてるって、酷いんだよ!? 隼人君は明るくて委員長でサッカー部キャプテンで人気者なのに浮いてるって酷くない!?」
「あー、やっぱり気づいてなかったのか…………………結衣、俺の足下見てみてよ」
足下? あたしは隼人君の足下を見るべく視線を下へ向けた……
ふよふよふよふよ
「浮い………てる………?」
「だろ?」
「でしょう?」
え? え? え?
「結衣には改めて自己紹介した方が良さそうだね。俺の名前は葉山隼人。毎年この学校の2年F組のクラス委員長とサッカー部キャプテンをやっている。ピッチピチの17歳……………………で、死にました!」
「幽霊だ―――――――――っ!?」
放課後、奉仕部の部室にあたしの叫び声が響いた。
「え? じゃあ、あのラーメン屋さんとかの会話って?」
「ああ、俺幽霊だから食べ物は食べれないんだ。でもお店の雰囲気や人の会話とかは好きだから誘ってくれたのは嬉しかったよ」
いい人達だった!? え? なら、ヒッキー達は……
「グスン、ひ、酷いよ皆……『浮いてる』なんて回りくどい言い方するから勘違いするんだし! ハッキリと『死んでる』って言ってくれれば!」
「え? いや、ハッキリと『死んでる』とか言った方が可哀想だと思うが……」
皆の方が優しかった!?
「う、う……うわーん!」
あたしは部室を出た。というか逃げ出した。
「おわっ!? って結衣? どしたん? なんで泣いてんの?」
「うわーん! 優美子ぉぉ! 隼人君が死んでるよ!」
「知ってっけど?」
「あたし、知らなかったの!」
は!? バカにされる!?
「…………ま、なんか飲みな。奢ってやっから……」
あれ? 優しい?
「ま、気にすっことないっしょ? 隼人は明るいし、幽霊っぽくないから気づかない奴もワリといるし」
「そ、そうなんだ…………」
なら、あたしも気にすること無いのかな?
「中には隼人が幽霊だって気づかずに告った奴もいんだから……」
「マジで!?」
そんな気の毒な人が!?
「うん、あーし……」
優美子だったぁぁぁぁぁ!?
「歴代には他にもいるらしいけど一番最近はあーしなんだって……最初は人間と妖怪の恋愛くらいに考えてたけどこれはどうしようもないから…………とりあえず結衣」
「な、なに? 優美子……」
「……………今日は嫌なこと思い出したから忘れるまでじゃらして………」
あたしはそのあと、とにかく優美子をじゃらして遊んであげた………
……。
…………。
………………。
翌日。あたしは教室でよく話すクラスメイトの戸部翔君こと戸部っちと海老名姫菜こと姫菜に聞いてみた。
「「隼人君の特徴?」」
「う、うん。言ってみて……」
二人は答えた。ほぼ同時に……
「「委員長で………サッカー部キャプテンで……………………………………………幽霊」」
「やっぱ知らなかったのあたしだけだったぁぁぁ!?」
メッチャ恥ずかしい!?
「え? ひょっとして知らなかったん? つーか、結衣は取り憑かれやすいなら真っ先に気づかなきゃヤバくね?」
「そして最後に正論言われたー!?」
葉山君は幽霊です。
葉山君はアンチ作品が多いと思うので、いっそ死んでる事にしました。
なので原作よりも優しい上に軽いです。