そらのおとしもの 人と天使達の非日常   作:龍姫の琴音

20 / 66
第二十話ダイブ・ゲーム

ある日の事だ

新大陸発見部の部室をみんなで掃除をしていると智樹が今日見たという夢について話した

 

「夢って前にトモちゃんが見ていたっていうあの夢?」

 

「う~ん前の夢とはちょっと違うん感じだったんだよな。最近は全然見ていなかったから気にしなかったんだが今日久し振りに見たら気になっちまって」

 

「そうか、智樹もついに新大陸に興味を持ったと言う訳だな」

 

「それは絶対に違う!」

 

部長の言葉を全力で速攻で否定する

 

「ねぇ、アルファー。あれ、使ってみない?」

 

「え?」

 

「昔シナプスで流行ってたでしょう?アレよ」

 

「でもアレは危険じゃ・・・」

 

「イカロス、何か知っているなら教えてくれ」

 

「マスターがそう言うのなら・・・『ダイブ・ゲーム』」

 

「昔、シナプスで流行ったゲームよ。文字通り地蟲(ダウナー)の夢に潜る遊びよ」

 

「シナプスとは」

 

「ストップ!」

 

部長が言い切る前にニンフが部長の言葉を遮る

 

「言い忘れていたけどシナプスに関する質問は一切禁止よ。私達の最上位機密事項に設定されているし知らない方がいい(・・・・・・・・)

 

「知らない方がいいとはどういう事だ?」

 

「そのままの意味よ。世界には知らない方が幸せな事実もあるのよ。それよりダイブ・ゲームやってみる?」

 

ニンフがカードを取り出し尋ねると智樹は頷きそれに続いてみんなも頷いた

 

カードを起動させると卵の形をした機械が出現しニンフが機械に文字を打ち込んでいく

 

接続(コネクト)開始。リンクゲート開門」

 

機械が動き始めるとゲートが出現した

 

「それじゃあ気を付けてね」

 

「イカロス達はいかないのか?」

 

「はい。私達は行けないのでここでマスター達の帰りを待っています」

 

「エンジェロイドは眠らない。私達にとって夢は禁忌(タブー)だから」

 

みんなはゲートをくぐり桜井智樹の夢へとダイブした

 

転送された先は草原だった

 

「ここがトモちゃんの、夢?」

 

「桜井君の夢って言うから会長もっと凄いの想像していたけど~普通ね」

 

「それにしても和だな~」

 

「ほんとですねシュウ君」

 

「智樹、それでこれからどうするんだ?」

 

「うぅ~ん・・・いつもならここで羽の生えた女の子がバサバサッと飛んで来るんすけど」

 

すると遠くから羽が羽ばたく音が聞こえてきた

 

「お!来た来た。お~い!」

 

振り返った先にいたのは巨大な翼竜だった

 

「あれ・・・?」

 

「いやぁぁぁ!」

 

「あれ?あれあれ?」

 

そはらは悲鳴を上げ智樹はおかしいな~と思いながら全員は全速力で逃走を開始するも翼竜は智樹たちの後を追いかけてきた

 

「随分と大きな女の子ね桜井君」

 

「メスか?」

 

「今はオスもメスを関係ないでしょう部長!」

 

会長は楽しそうに話し部長は冷静に解析しているが今は逃げなければ食われる

 

「違う!これは俺の夢じゃない」

 

走っていると突如地面に大きな穴が空きみんなそこに落ちていき落ちた先は水晶が生えている洞窟の中だ

 

「はぁ~死ぬかと思った」

 

「これ、トモちゃんの夢じゃないなら誰の夢なの?」

 

「会長こういうスリルのある夢好きよ」

 

「日和、大丈夫か?」

 

「う、うん大丈夫」

 

ゴゴゴゴゴゴ!と今度は地響きが洞窟内に響き渡る

 

「・・・部長、洞窟でこの音と言ったらあれ、ですよね」

 

「あぁ、あれだな」

 

後ろを見ると巨大な石が転がってきた

 

「ぎゃぁぁぁ!」

 

「桜井君の夢ってマニアックね~」

 

「違う!俺の夢じゃない!」

 

「智樹、すまん。これ、俺が昨日見た夢だ」

 

「部長の夢なら納得です!」

 

シュウ達の前にさっきくぐったゲートが出現しそこに飛び込むとシュウ達は元の世界に戻って来た

 

「ゴメンゴメン。間違えちゃった」

 

「間違えたで済むか!本当に死ぬかと思ったぞ」

 

「何よ、間違えたぐらいでそんなに怒んないでよね」

 

「まぁ、収穫もあったからよしとするか」

 

そう言って智樹はポケットから水晶を取り出した

 

「トモちゃん!それってさっきの洞窟にあった水晶!」

 

「ふっふっふ、この大きさと輝きからしてこれ一つで一生遊んで・・・」

 

しかし水晶は智樹の手元から消えていった

 

「へ?どうしてだ!?」

 

「言い忘れてたけど夢の中の物は持ち帰れないから。元が夢だけにね」

 

「チクショウ!」

 

「智樹、今回の目的はお前の夢の謎を解くことだからな。そこを忘れるな」

 

「分かったよシュウ!ニンフ、次は間違えるなよ!」

 

「うっさいわね。じゃあ改めて桜井智樹の夢に繋ぐわね」

 

「日和、これ結構危険だし危ないからここで待っていたらどうだ?」

 

「そうですね。私じゃあ足手まといかもしれないですしここでイカロスさん達と待っています」

 

「繋いだわよ」

 

再びゲートが開き夢の中へとダイブした

 

ダイブした先は廃墟と化した街の中だった。硝煙が立ち込め辺りには銃を持った兵士達が倒れていた

 

「な、なんだこの夢は?」

 

「智樹の夢じゃないのか?」

 

「全然違う!」

 

「日和が来なくて良かったって心底思うな。しかしこれじゃあまるで本物の戦争だな」

 

「ゲリラだ!」

 

「やっちまえ!」

 

声が聞こえそっちに視線をやると銃を持った兵士がこっちに銃口を向けている

 

「やば!隠れろ!」

 

智樹、そはら、部長は近くの瓦礫に身を隠しシュウと会長は違う瓦礫に身を隠すと兵士達は銃を撃ちがれきが削れていく

 

「ねぇ、緋村君?」

 

「なんですか会長?」

 

「緋村君ってサバゲーとかしたことある?」

 

「ゲーム内ではしましたがやるしかないですよね」

 

「じゃあ私が突っ込むから緋村君はサポートお願いしてもいいかしら?」

 

「了解」

 

二人は落ちている銃を掴み会長ががれきから飛び出すとシュウは瓦礫から顔を出し銃を構えて引き金を引き兵士を銃撃すると会長は笑いながら引き金を引き兵士を殺していき最後にはランチャーを取り出し飛んでいたヘリコプターに放ち墜落させ爆発した

 

「また、滅ぼしてしまったわ」

 

会長はこっちを向くと銃を乱射しながらこっちに走って来た

 

「これ、会長の夢だわ」

 

「ニンフさん!ニンフさん!なんか一番来ちゃいけない人の夢に来ちゃったみたいですよ!」

 

 

再びゲートが出現し飛び込むとそこは今までとは違う本物そっくりの草原だ

 

「あれ、みんなは?」

 

周囲を見渡すと智樹達の姿が見当たらない

するとバサバサッと音が聞こえて空を見上げるとそこには羽の生えた女の子がいた

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。