次の日
イカロスに留守番を頼みシュウと日和はいつものように学校に登校してその日のお昼休みに新大陸発見部の部室を訪れ昨日の事を部長に話した
「と、言う訳で現在は家で保護しているんですがどうです部長?」
部室には部長の他に智樹とそはら、会長までもいる
「ふむ。なかなか興味深い話だな。しかしこれで新大陸が見つかったと言う訳だ。今もそのシナプスは空見町の上空に停滞している」
「うわぁ・・・俺の平和な日常が崩れていく」
ウキウキしている部長に対し智樹は自分の日常が壊されていくと涙を浮かべている
「それでシュウ、そのイカロスが持っているカードは今はあるのか?」
「はい。これです」
シュウがポケットからカードを取り出しみんなに見せる
「ふふ、会長、このカードでかなえたい夢があるんだけどつかってもいいかしら?」
「叶えたい夢?」
「世界征服」
「!」
会長の言葉に全員が凍り付いた。生徒会長は人をいたぶる(主に智樹と守形)のが大好きだ。そのため本来なら冗談に聞こえるはずの言葉が本気に聞こえるから笑えない
「あら、冗談よ。会長ジョーク」
ケラケラと笑うが冗談に聞こえない
「なぁ、シュウ、そのカードって本当に何でも夢が叶うのか?」
智樹が興味津々にシュウの持つカードを見つめる
「トモちゃん!どうせエッチな事に使う気でしょう」
「当たり前だろう!」
と普通ではありえないスピードでシュウの手からカードを奪う
「あ、智樹!」
「カードよ。俺の願いを叶えてくれ!」
カードを天高くに掲げるとカードが光った
「・・・って何も起こらないぞ」
シュウの言うように何かが起きた様子はない
「ふっ、これを見たまえ!」
智樹が堂々と宣言すると智樹の手には女性ものの下着が握られていた
「トモちゃん!」
そはらが怒りながらもいつものようにチョップをせずにスカートを抑えている
「おい、智樹。何をしたか正直に言え」
「何って決まってんだろう!パンツを要求した」
「お前はウーロンか!?」
あの有名漫画の豚のようにギャルのパンティをくれと願う奴が本当にいるとはちょと感動だが今はそれどころじゃない
「さっさと返してやれ」
「う~ん。確かにそうだな。そはら、次はもっと大人なやつを頼む。小学生じゃないんだから犬柄のパンツはないだろう」
「トモちゃん・・・どうしてまだカードが光ってるの?」
「え?」
手元を見ると確かにまだカードが光っている
「智樹!そのカードから手を放せ!」
しかしシュウの忠告も遅くカードが更に光り出した
「きゃ!」
「あら・・・」
日和と会長が声を上げると日和はスカートを抑える
「日和、もしかして・・・・」
「う、うん。盗られちゃった・・・」
「智樹!」
智樹の方に目を向けると智樹の姿が見えず代わりに大量の下着の山があった
「おい、まさか・・・」
下着の山が動き中から智樹が顔を出す
「どうやらこの辺りにいる全員のパンツを収集してしまったようだ」
「トモちゃん・・・」
そはらから殺人的なオーラが出るとシュウと部長は窓の外に視線を向ける
(イカロス助けてくれ・・・)
「そはら!動いたらスカートの中が見えるぞ!」
「大丈夫。今、緋村君も先輩も外を見ているからこっちは見えないしトモちゃんを殺せばだれも見ていない事になるでしょう」
「ひぃ!助けて」
するとまたカードが光り今度はカードが手錠に変わりそはらの両手を後ろで掛けた
「トモちゃん、これじゃ手刀が出来ないでしょう!」
「殺されるのに解除できるか!」
「会長、思うんだけど今、風吹いたらどうなるのかしらね・・・」
「え?」
そう言っていると突然、部室に風が入り込みそはらのスカートが捲れ・・・
「お呼びですかマスター」
なんとか捲れる前にイカロスが部室の窓から飛び込みそはらのスカートの中身が見えずに済んだ
「シュウ、こいつがお前の言っていたイカロスか?」
「はい」
「あら、結構可愛いわね。会長、ちょっと気に入ったかも」
「イカロス、どうしてここに?」
「マスターが困っているような気がしたので」
「そうなんだよ。朝、貰ったカードの解除をしてくれ」
「解除は出来ません」
「え?」
「カードも私も命令を中断する事は出来ません。命令を完遂するまで止まる事はありません」
「まじか・・・」
「ふむ。だが今回は原因が分かっている。智樹がまず下着を所望して現に現れたが好みに合わず今度はカードが周囲にいる人の下着をかっさらった。そんなところだろう」
「あぁ~なるほど。で、今はその命令が完遂されていると」
「おそらくな」
「で、この下着の山はどうするんですか部長。まさか返すとか言わないでくださいよ」
「簡単だ。カードに元の持ち主に返す様に命令するいいだけの話だ」
「あ、そうか」
「ちょ、ちょっと待った!返す前に堪能させてくれ!」
「駄目に決まっているだろう!」
「嫌だ!」
智樹が拒絶するとそはらに掛けられていた手錠が光り元のカードに戻りまた光るとパンツが一斉に鳥のように部室の窓を突き破って空高くに飛んで行った
「おい、何している智樹」
「い、いや・・・逃げろって命令しちゃった」
「トモちゃんの変態!」
本日のそはらの手刀を頭に喰らい智樹はその場に埋まった
「とりあえず下着はどっかに言っちまったし日和、ジャージはあるか?」
「あ、ないです」
「じゃあ俺の使え。部室に予備を置いてあるから使うといい」
「いいの?」
「午後の授業をノーパンで過ごす訳にはいかないだろう。この分だと多分この学校の全員の女子生徒が同じ状況に陥っている訳だからな。気にするな」
「ありがとうシュウ君」
「良いって事よ。あ、イカロス。やっぱこのカードは危険だからお前が管理して保管していてくれ」
「わかりました。では私はまだ本を全部読んでいないのでこれで帰ります」
「あぁ、悪いな。いきなり呼び出しちまって」
「いえ、マスターのために私達は存在しますから」
そう言ってイカロスは帰っていった
こうして空見町の女子生徒のパンツがなくなるという事件は終わったがその日の夜に世界各地でパンツ流星群が目撃されたというニュースがテレビに報道され一時話題になった