そらのおとしもの 人と天使達の非日常   作:龍姫の琴音

57 / 66
第五十六話自由に生きる!

進化したアストレアとカオスは空の上で何度も激突しその度に空気が振動し衝撃波が周囲に広がる

 

「あははは!」

 

カオスは自分の黒炎をクリュサオルに纏わせ振り下ろしアストレアも対抗してクリュサオルでその一撃を受け止める

 

「マルチ光子力ウィング安全装置(セーフティー)解除!」

 

ブースターの安全装置を解除しカオスの斬撃を弾くと物凄い速さでその場から離脱する

 

「すごいすごいすごい!にんふお姉様のレーダーでも捉え切れない。なんて速さ」

 

今度はアストレアが攻撃を仕掛ける。上からクリュサオルを振り下ろしカオスはそれを黒炎を纏ったクリュサオルで防ぐ

 

「なら、これならどう!」

 

クリュサオルのアルテミスを作り出しアストレアに向かって発射する

 

「こんなもの効かない!」

 

アストレアは一振りでカオスの攻撃を粉砕しカオスがそれに驚いた瞬間に一気に加速しカオスに接近する

 

「いーじす=える!」

 

逃げられないと判断したカオスはイージス=Lを作り出しアストレアの攻撃を防ぐがアストレアの攻撃はイージス=Lを砕きカオスの目の前で止まっていた

 

「あはは・・すごいすごい!これがアストレアお姉様ほんとうのちから・・・しんかしたアストレアお姉様のちからなんだ。でもね・・・私、わかっているよ」

 

「?」

 

アンチ知覚システムMedusa(メドューサ)

発動するとカオスの姿が何体にも増え試しに一体を斬ってみるとそれは手応えのない幻だった

 

「こんなの纏めて!」

 

斬り裂いてやろうと構えるとアストレアが搭載しているレーダーがピーッ!と大きな警告音を鳴らす

 

カオスの策に気付くが既に遅い。カオスは既にアストレアからかなりの距離を取り黒炎を収束させている

 

Chimaira(キマイラ)はっしゃ」

 

「イージス=L!」

 

巨大な砲撃が発射されたが寸でのところでアストレアはイージス=Lを形成し直撃は防げた

 

「ほらね。お姉様はきょくちせんとうよう。離されたらなにもできない。あの時といっしょ」

 

カオスと初めて戦ったあの時も距離を取られて一気に不利になった。アストレアは近接戦では最強を誇るが遠距離用の武器を持っていないため距離を取られれば何も出来ない

 

「あの時とは・・・違う!」

 

ChrysaorⅡ(クリュサオル)発射!

 

光で形成された剣が何本も出現しカオスに向かって発射された

 

「へぇ・・・えんきょりせんも、できるようになったんだ。でも、えんきょりせんなら・・・これは、どう!あるてみすはっしゃ!」

 

黒い炎が発射されるとカオスはハッキングシステムを自分の発射したアルテミスをハッキングしアストレアの張ったイージス=Lに当たる前にアルテミスは弾道を変えてイージス=Lを避けアストレアの後方に回り込みアストレアを攻撃する

 

「きゃぁぁ!」

 

「あなたがたたかっているのはイカロスお姉様。私が食べてよりつよくなった。イカロスお姉様。イカロスお姉様はしじょうさいきょうのエンジェロイド・・・アストレアお姉様じゃかてないよ?」

 

そう言ってカオスは止めを刺すためにアポロンをいくつも生成しその全ての矢がアストレアに向けられる

 

「さようなら!アストレアお姉様」

 

「ちがう・・・」

 

「は・・・」

 

この絶望的な状況で口にしたアストレアの言葉にカオスは攻撃の手を止めた

 

「まだだ・・・こうじゃない。何かが違う。何かが足りない・・・」

 

考え込むと前にシュウに言われた事を思い出した『自分で決めろ!』。その言葉はアストレアはある事が分かった

 

「そう・・・だね」

 

再びアストレアのPandora(パンドラ)が発動する

 

「そうだね自分で決めないといけない。私は自由に生きられる。守りたいのは自分じゃない。大盾(こんなもの)は・・・いらない!」

 

大盾を捨てると更にアストレアの出力が上昇した

 

「私は決めた!私は自由に生きる。自分で決めた!私はあなたを助ける!」

 

更に出力が上昇するとアストレアの首についている枷が砕け散った

 

「私は・・・あなたのおねえちゃんだから!」

 

現れたのは首の枷がなくなり翼が二枚から四枚に増え手には大きな大剣が握られている

その姿はまるで本物の天使のようだ

 

「~~~!うぁぁぁぁ!」

 

アポロンを発射するがアストレアは大剣を振り上げる

 

「カオス!そんなものは・・・いらないの!」

 

たった一振りでカオスの攻撃を全て薙ぎ払う

 

「いや・・・おにぃちゃんがいないきゃ私にいばしょなんて・・・ない。だから、やりなおすの!じゃましないで!」

 

パンドラが起動しカオスの出力が更に上昇していく

 

「カオス!」

 

駄目・・・それ以上進化したら・・・

 

「あはは!もっと・・・もっとつよくなってやりなおさないと!」

 

しかしカオスが進化した時、ボフンッ!とカオスの左の羽が爆発した

 

「え・・・?どうしたの私のからだ?もっとつよくならないと・・・」

 

「駄目!それ以上進化したら・・・!」

 

ボフンッ!追う一度爆発が起こりカオスの左腕と右足が爆発した

 

「おにぃ、ちゃん・・・。私、ひとりはいや・・・くらくてつめたいうみは、いや・・・」

 

「カオス」

 

そっとアストレアがカオスを抱きしめる

 

「アストレア・・・お姉様・・・?」

 

「一緒にいてあげる。私はカオスのお姉ちゃんだから。寂しくないでしょう」

 

あぁ・・・シュウに帰って来いって約束したのに守れなかったな・・・

 

「ありがとうアストレアお姉様・・・」

 

そして二人は幸せそうな表情を浮かべながら消えていった

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。