もしもハリーポッターがどアホで馬鹿だったら。   作:うめよろし

11 / 16
ハリーポッターが早くも取材されちゃいます!
自分をかっこよく見せようと必死になる七海チャンの運命やいかに。


第十章 し、取材ー!?

ハリーはベーコンをトーストに乗せながらロンに問いかける。

「ひまじゃない?」

ロンは皿いっぱいのウィンナーを一本、丸かじりしながら、は?という顔をした。

「君、入学早々あんな感じなのになんで暇なの?」

暇なもんは暇なの!だって誰にもちやほやされてないもん!……なんてことは言えない。

そう、七海の永遠の願いはただ……ちやほやされたい。いつだって、いつの時代だってそうさ!!

心の中でカッコつけながら、七海はこの頃、朝いつも食べているトーストにバターを塗りながらぼやいた。

「だって入学してから楽しいことあった?ないでしょ?終わってんじゃん」

七海はうんざりという顔でロンのお皿に乗っていたウィンナーを奪ってトーストに挟んで食べ始めた。

「おい!…まぁ僕は面白かったけど」

それはお前だけだろうが!!どーせ私が失敗しまくってんの、のん気に眺めてただけじゃねーか!!

ロンを軽く睨んで恨みを送る。こちとらぜーんぜん、面白くないねん!!

「つまんないよ!暇だよー!世知辛いよー!」

本音…、チヤホヤされたいよぉー!!(滅多に見ないほどのクズ)

「そういうなって!だらだら食べてると授業、遅れるよ!」

「君って時々ハーマイオニーみたい。次、なんの授業だっけ?」

ハーマイオニーに似てると言われ、ロンは露骨にショックな顔をしてこちらを見た。

七海はそれを横目にダラダラしながら、一旦トーストを置いてカバンを開けて、時間割を出した。

次の授業を探すと、なんと闇に対する防衛術だった。

あー、あいつか。あの、イカれ2面狂か。

「だるー!あれかよ!」

ロンが横からなんの授業か、と覗き込んだ。

そして、その瞬間にロンの表情が輝いた。

「なんでさ!楽しそうじゃん!」

それはお前、あいつの頭の後ろに爬虫類がいるっていらないからだろ。

それはさておき、七海はそれより重要に致命的な理由がある。

「動くことがもう無理。僕は理系だから」

それは運動が苦……嫌いなことだ。理系だから。まぁそれはいい。

「え?じゃあなんで魔法薬学あんなんなの?」

ぐっ!!このブツブツめ!痛いところつきやがった。

「やっぱり文系」

ロンはまったくと、呆れながら席を立った。

「そろそろ行こうぜ」

七海もカバンを担いでトーストを残し、ダラダラしながら大広間を出た。

すると…いきなり沢山の人がこっちにやってきた。

七海は突然の事で逃げようとして、慌てた。

「え?なに?こわいこわい!はっ!もしかして皆の枕に泥爆弾仕掛けたことがばれ…」

「あぁ!あなたがハリー・ポッターね!私、預言者新聞のライター、クルー・ラズボンよ!」

は?なんだって?なんだこれ?

七海の頭は混乱して何が誰だか、何だかよく分からなかった。

「はぁ…。」

しかも、あまりにもびっくりしすぎてこれしかでてこない。

「私達、ぜひ、ぜひ貴方の私生活を記事にしたいの!!あなたがホグワーツ魔法魔術学校に入ったって聞いて、すごくいま有名なのよ!この学校もあなたも!」

「はぁ……はぁ!?」

な?有名だって!?だれが?あ、ハリー・ポッターだから!?

「手紙もたくさん届いてるわ。全部貴方の私生活を見たいって要望なの!いいかしら?」

ドサッと手紙を渡された。木のボックスに入った手紙の、その数ざっと百枚超え。

あまりの重さに取り落としそうになったほどだ。

「いいかしら!!」

「はぁ…」

その瞬間、クルーはものすごい速さで、回れ右をして叫んだ。

「許可がとれたわよ!」

「え?」

しまった!つい、はぁ…って言っちゃった!!

もうライターの人いろんな人引き連れて行ったし!あーー待って…。

「じゃあダンブルドアに許可が取れたっていってくるわ!!じゃあまたね!ハリー!」

パチッとウインクをされた。慌ててるこっちの状況なんてまったく目に入っていない。

「えぇ!?…ってダメダメダメダメ!!」

ようやく七海は正気に戻った。やばい…!

必死になってロンを探すと、ロンはあまりの記者の勢いに驚きながら壁に張り付いていた。

ロンも呆然としているようだ。

いや、ロンだけじゃない。あの記者がすごい勢いだったので、廊下を歩いていた生徒中がこちらを何かと見ていた。

立ち止まって眺めてるものもいる。

「そりゃあそうだよね、ハリーポッターだもん」

そんな囁きが聞こえた。このあと、私が闇に対する防衛術で、失敗するなんて思っていない。

ロンを再び見るとまだ、呆然と口を開けていた。

間抜けだなぁと七海は思った。

「……ふふっロン…大丈夫?てか、どうしよう…。」

「何がだよ」

ロンが不機嫌にいった。恐らく記者に弾き飛ばされたんだろう。

でもそれより私がやばい。だって次、闇に対する防衛術だぞ!?

「何がも何もないよ!だって一日に一回は杖を飛ばすんだよ!?絶対次も飛ばすって!!」

「いや、大丈夫だろ。ハリー・ポッターじゃんか」

ロンは目も合わせずに言った。大丈夫ねーよ!お前、何いじけてんだよ!!

ハリー・ポッターじゃねーーし!!そこら編の田村七海だから困ってるんだよ!!

「ロン!お前のほうがまだイケてるわ!!だって箒も乗れるし杖飛ばさないし!」

「まぁ、それが普通…」

「普通ゆうな。」

七海は地味にツッコんだ。

ロンはキョトンとした後、ホッとした顔で笑った。

「ぷっははは!あ、ごめん、ふふ」

こいつ笑ってやがる。さっきまでいじけてたくせに。

でもとにかく今は友情を語ってる暇じゃない。

こいつを協力されないと!!

七海はロンの袖をガシッと掴んで言った。

「いいか!ロン!君はすっごく有利なんだ!!だって世間はハリー・ポッターをすごいと思ってる!

で、その一番の親友がロンだからね!!」

ロンはあからさまに驚いた顔をした。

七海は焦ってイライラしながら、よくそんなお手本みたいな驚き方ができるなと思った。

しかし、ロンのその表情は時期に、確かにという顔に変わった。

「ロン、でもこれで僕がクソださい奴だとわかったら?二人してアホーズだよ!」

ロンはそれは嫌だな…という顔をした。

七海もそれは嫌だろ?という顔をした。

二人は同意の上で計画を建てることにした。

「いいか?ロン…。まず僕がとってもお馬鹿だという事実を隠すんだ!じゃないと君にも影響が及ぶ!!」

ロンは熱心に頷いた。うん。いい感じだ。

「それでロン、君も格好良くしたいでしょ!?ファン増えると思うしさ!!絶対うまく行くよ!」

あぁ、ロン…世界は嘘でできてるね。

でも、協力してもらうからね!!ロン!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。