もしもハリーポッターがどアホで馬鹿だったら。 作:うめよろし
決心を固く誓い同盟を組んだ、ロンウィーズリーとハリーポッター!
さて、二人の行方はー!!
「よし、まず僕の計画を成功させるにはハーマイオニーが必要だ!」
七海は階段の裏でかがみながらロンと計画を立てる。
たかだかこんな計画だが、ロンと七海の瞳は真剣そのものだった。
「僕が今から訓練するっていう手もある。でもそれは多分…無理だ!」
それができたら苦労しない。
「だからハーマイオニーに呪文が成功する呪文がもしくは薬の作り方、もしくは…スネイプの部屋から盗む。いやこれで行こう!」
「君何言ってるんだい!?」
ロンは聞き間違いかという顔で、見つめてきた。
「スネイプから盗るなんて正気じゃないよ!」
「でも僕は何を盗めばいいか分からなーい!」
ロンの話をぶった斬った。ロンは露骨にムっとした。
「そこで!ハーマイオニーに聞く!ね!!
いい考えだろ!?」
「いや、いい考えかい?」
なんでだよ、ハーマイオニーがこの学年で多分一番優秀だろうが。(多分問題点はそこじゃない)
「じゃあ聞くけど、ハーマイオニー以外に物知りな人がいるの?」
ロンはぐぅの音も出ないという表情で、黙り込んだ。
いや違った。これは間違い無く、いないと言うのも癪なので何も言いませんという顔だ。
「なにさ!そんな顔しないでよ!ハーマイオニーも僕の友達なんだからね!!」
まぁ、今のところロンとは違う形でだけど。
「分かってるよ!ハーマイオニーは頼りになるみたいだし、まぁ確かにあんなに小うるさく口出してきて何も知らなかったら、僕はとっても驚くよ」
褒めたの?けなしたの?…けなしたに一票。
「わかってくれて良かったよ!さっ!時間がないからハーマイオニーの所に早く行こう!」
七海は嫌がるロンの腕を掴んでハーマイオニーを探しに行った。
ロンはブーブー文句を言い始めた。
「ハーマイオニーはいいけどさ。でも僕が言ってるのはスネイプのは、やめとけって事で…」
七海はそんなロンの話を全く聞かずに腕を引っ張ってハーマイオニーのところへ急いだ。
「ハーマイオニー!おーい!ハーマイオニーどこー?」
ハリーは防衛術の授業で、教室前に集まった群衆に向かって叫んだ。
「ここよ、どうしたの?」
ハーマイオニーは結構、遠いところから返事をしてきた。
しかし、とても嫌がっているように見える。
「あれ、なんか嫌がってる?」
「だってあなた大声出すから…」
ハーマイオニーは教科書を左手に、恥ずかしそうに周囲をチラチラ見渡した。
えっ?と思って周りを見ると生徒のほとんどが何事かとこちらの様子を見ていた。
「今日、取材来てるって知ってたー?」
「知ってるさ、すごいよな」
そんな声がチラホラ聞こえる。
七海はなんだか、照れくさくなった。
うん、まだハリーポッターはかっこよくいけてる。にしても、うれしー!!結構な有名人だぜ!
そんな事を思いながらハーマイオニーに向き合った。
「ごめん、ごめん。でもお願いがあって…」
ここで本当に今日の事、話したらハーマイオニーは了解しない!だから話を変えよう!!
七海は話を思いっきりでっち上げた。
「じつは魔法薬でどんな事まで出来るか研究してて、それでいま闇に対する防衛術とかの高度な呪文を唱えたりするとき魔法薬を使うとどうなるかっていうのを知りたいんだ!」
ハーマイオニーは少し考えたあと、ブツブツ言い出した。
「防衛術に関する魔法薬学…例えば魔法がかかりやすくなる魔法薬かしら?でもそんな物あるかしら?フェリックス・フェリシスなら確率が上がるけど…でもそれじゃあ教科全般的な話になるわ…」
七海はハーマイオニーのブツブツ話を一言も逃すまいと、身を乗り出して聞いてきたが、シリリフェンスが何なのかどうしても気になって七海は話を止めた。
「フェリックス・フェリシスって何?」
ハーマイオニーはニッコリして論説し始めた。
「幸運の薬の事よ。これを飲むと何事もうまく行くんだけど…でも作り方がとっても難しいの…。だからどこにもないわ。自分で調合しないと。」
うーん、それはちょっと無理かな。魔法薬学はあまり得意じゃあないし。
「ハーマイオニーは作れるとか?」
七海はもしかして、と期待して聞いた。
しかしハーマイオニーは難しそうな顔で、言った。
「無理よ。だってあの薬は6年生にならないと作れないのよ。」
七海は指を折りながら数えた。今は一年生。
つまり五年後…。
うん。無理だね。それができたら天才だ。
ハリーはこっそりロンに呟いた。
「これじゃあ盗めないね。そもそも盗む材料が分からないんじゃあ無理だね」
ロンは複雑そうな顔で、こちらを見た。
多分、良かったのか悪かったのかわからないのだろう。
「それよりあなた、預言者新聞の取材、受け入れたって話じゃない!未成年なのに大丈夫なの?」
あー…。あれは受け入れたと言うかなんというか…。
「あれは僕が唖然としてるうちに決まっちゃって!だから受け入れたわけじゃないんだ」
ハーマイオニーは驚いた顔をした。
「そんなの…!なんて強引なの!記者の人たちは!」
憤慨したような表情で呟いた。
「でも校長先生も副校長先生もついてるから、記者の人達も、あんまり強引な事はできないと思うわよ」
「え?なんて!?」
七海とロンはほぼ同時に問いかけた。
「だから、ダンブルドア先生とマクゴナガル先生がハリーについててくれるのよ!当たり前でしょ?未成年がインタビューを受けるんだから!」
七海はしまった!と思った。
これじゃあ、事件をおこして騒がして、部屋を抜け出すなんてとても出来ない。
「そ、そっか!ありがとう、ハーマイオニー」
そう言うと教科書を開いて予習をしだしたハーマイオニーを置いてロンと七海は教室前の人混みから少し離れた。
そして小声で計画を立て直す。
「どうしよう。ダンブルドア先生がいるなら下手なことは出来ないよ!てか、ほぼ不可能だね!」
七海はもう、終わったという声で言った。
「でももしかして、最初の授業だからまだ魔法はやらないかも!!」
ロンが明るく言い返した。
七海に希望の光が差し込んだ!そうかもしれない!
「でも、インタビューでしくじったら?どうしよう!」
七海は心配になって色々考えた。
「僕、魔法界のこと全然しらないし!基本的なことも知らないし!ねぇ、どんな事が知ってて当たり前なの!?」
ロンに問いかけた。ロンは少し考えたのち、答えた。
「でも、トロールやマンドレイクは知ってるだろ?」
トロールはしってる。でもマンドレイクって?
七海がそう言おうとして口を開こうとしたとき、誰かがさえぎった。
「そ、そ、そ、そこのお、お二人さん。じ、授業が始まってますよ」
クレィルだった。相変わらず、震え声で神経質な声だ。
どうやら、夢中になって話しているうちに、みんな静かに教室に入っていったようだ。
ロンと顔を見合わせて、強く頷くとハリーとロンは進んでいった。
急いで教室に入ると、カメラがなんと八台、記者が六名、そしてなんとダンブルドアとスネイプがいた。
こんなにいるって聞いてないよ!
少なくともインタビューを許可したのはクルー記者だけだ。そのためか他の記者より誇らしげに胸を張っている。
七海とロンは驚きを隠せないまま、開いている席に座った。
斜め前でハーマイオニーが沢山の記者をみて、許可したのは一人でしょ?と憤慨した様子で首を振っている。
教師陣を見て七海はどうして生徒の皆が、気が付かないほど静かに教室に入ったのか分かった気がした。
絶対にスネイプがいるからだ。
「どうしてスネイプがいるんだ?」
ロンはすっごく小声で囁いた。ロンの口が動いてなかったら空耳だと思うほどだ。
「わかんない」
七海もささやき返した。
そしてクレィルの素晴らしいほど完璧な演技で、授業が始まった。
「えー、き、き、今日は素晴らしい、せ、生徒の一人がな、な、なんと取材を受けるそうで、私も、お、応援したいところです」
だっ、だったら、そ、そのどもりをまず、や、やめようか。
七海は優等生らしく聞いてるふりをしながら毒づいた。
ロンはさっき驚いてたくせに、今度は暇そうにしていた。
多分、驚いても緊張はしないのだろう。
七海はカメラの前なのにすごいな、と思った。
自分には関係ないからと思っているのだろうか。
「し、しかし今日は、は、初めの授業なので、ま、魔法の仕組みにつ、ついて、各自、考えてみましょう。ま、まず、闇に対するぼ、防衛術がな、なぜ必要か、簡単でいいので羊皮紙に書いてもらいましょう」
そ、それは、あなたみたいな人をた、倒すためです。
ごもっともな意見を思い浮かべながらカバンから羊皮紙と羽ペンを出した。
そしてクレィルは言った。
「そ、それでは始めてください」
ドキドキのインタビュー授業が今、始まった!