もしもハリーポッターがどアホで馬鹿だったら。 作:うめよろし
えみはマクゴナガルの案内によって、木の椅子に腰掛けた。
そして帽子を頭にかぶせる。緊張している面持ちだ。
数秒の戸惑いの後、組分けぼうしは宣言した。
「グリフィンドール!」
グリフィンドールの拍手喝采の中、えみは真っ直ぐ私のところにやってきた。
そしてちゃっかりと空いていた隣に座った。
組分けが終わったため、大広間にざわめきが戻ってきた。
それでも今、来た転校生の話題で盛り上がっているのは確かだ。
ホグワーツに途中入学なんて!という声がレイブンクローから聞こえた。
「ハリー!元気?」
中学の時と全く変わらない笑顔でえみは笑った。
「えみ!!」
私は暫く唖然としていたが、思いが溢れてつい、えみに抱きついてしまった。
しかし、そういえば男子だった事を思い出して、慌ててパッと離した。
「あ!ご、ごめん!僕、何か歓喜あまって」
と言って、一歩離れようとしたが、逆に今度はえみから抱きついてきた。
「私も、会いたかった!」
七海は素直に嬉しかった。まだ驚いてるけど、それでも、やっぱり嬉しい。
「あー、えっとなんだい?」
ロンが不思議そうに二人を交互にみた。
七海がどう言おうか戸惑ってると、代表して、えみが説明をした。
「えっとねー、私達小学校で親友だったの!」
へぇー!とロンが感心していった。
「そりゃあ珍しい。同じ出身地なんて、兄弟じゃない限り、あんまいないぜ?」
えみが嬉しそうに笑った。いつもと変わらない控えめな優しい笑み。懐かしいなぁー。
まぁ、本当は中学では友達、だが。
高校じゃあ、えみはいなかったもんなぁ。
カンカンカンカン!!
という音が響き、見てみると、ダンブルドアが両手を上げて静かにと訴えていた。
再び大広間が静まると、ダンブルドアは転校生をみてニッコリしながら言った。
「新しい仲間じゃ!みんな、もちろん仲良くしてくれる事じゃろう。さぁ、わしの話はもうやめて、美味しい夕食といこう!今夜も屋敷妖精達が豪勢に振る舞っておる!沢山、食って!沢山飲むのじゃ!!」
わぁーー!!っと大盛り上がりでダンブルドアの話は幕を閉じ、ダンブルドアは早速目の前のオードパイを自分の、お皿に移した。
「それにしてもハリー、友達あんまいなかったって言ってなかったっけ?こんな、かわ……ゴホッ!ウウン!……いい友達が居るだなんて聞いてないぞ!」
ロンは可愛いと言おうとして誤魔化した。
おい。聴き逃してないぞ。今の。
「いやぁー、同じクラスに良いやつがいなくてさ。」
といってもただ、高校に友達がいなくて友達あんま居ないって言ったんだけどね。
その頃はもう、えみは違う学校だったし。
すると、えみが嬉しそうに聞いてきた。
「あのさ、色々、募る話しもあるし久しぶりに一緒に……」
「ハリー!ちょっといいかしら?」
ハーマイオニーが突如現れて、えみの話の腰を折った。
「この後、時間あればなんだけど一緒に図書館で調べもの手伝ってくれないかしら?闇に対する防衛術の事だからあなたの専門外かもしれないけど一人いてくれると助かるのよ。八時ぐらいから来てくれないかしら?」
うわー。ハーマイオニー。その強引な感じが女子たちの反論を買っちゃうんだね…。
チラッとえみを見ると無表情で黙っていた。
あれ、この表情、いつか見たような…。
「勉強するの?へぇー?」
ものすごく冷たい声がえみから聞こえてきた。
ハーマイオニーがやっとえみに気がついた。
「あら、あなた転校生の…ミス、エミリー?」
「あなたはハーマイオニーグレンジャーね。知ってるわ」
えみはすごい早さで答えた。相変わらず、冷たい口調だ。そして更に呟いた。
「あなた、そんなに勉強して、空っぽの才能埋めようとしても無駄よ」
ハーマイオニーは聞き間違いだと思ったらしく、え?と言った。
ロンはえみに対して、露骨に嫌そうな顔をしだした。
「勉強なんてやろうと思えばできる。それを才能だと思われても困るわよね。」
ハーマイオニーは数秒、表情が固まった。
しかし、みるみる顔が真っ赤になり始めた。
「いきなり入ってきた貴方にいわれたくないわ。それに私は勉強するのが当たり前だとおもってるからやってるのよ!別にそれを偉いとも思ってないわ!」
七海は怒り出した二人にビクビクしながら、次にえみが何かを言おうとしたら止めようと心に決めた。
しかし、えみは何もいわなかった。
静かにかぼちゃジュースの横においてあったガラスのコップをつかむと床に叩きつけた。
ガシャーン!!という音が響いて、周りの人々がどこで音がしたのかとキョロキョロした。
その中で臆することなく、えみは静かにコップを指差した。
そして更にハーマイオニーを指差すと、くすくす笑った。
七海は得体の知れない寒気が全身に走った。
…何が言いたいの?
「これ、あなたみたいね」
ハーマイオニーはさっと青ざめた。
七海はハーマイオニーがもう何も言わないだろうと思ったが、これも裏切られた。
「…あなたが何を言いたいか知らないけど、私は空っぽなんかじゃないわ。じゃあ」
そう言うとくるっと踵を返して去っていった。
黙っている七海の肩をポン、とロンが叩いた。
「大丈夫かい?」
そしてえみにロンが疑問そうに聞いていた。
「ハーマイオニーに何か恨みでもあるのかい?あそこまで言うことないだろ?」
七海は正直、このロンの気配りに驚いた。
まさかあの、けーわいがこんなに成長するなんて!
「そうだよ!ハーマイオニーにあやまろう!」
一部始終をみていたネビルがえみに言った。
「あなた生きてて楽しい?」
えみはネビルを事を見もせずにそう言った。
「えみ!ごめん!ネビル!ちょっとえみはつかれてるから先に寝させるね!」
七海はネビルに平謝りすると、えみを連れていった。
ネビルは落ち込んだ様子でロンに慰められていた。
ロン、アフターケアーありがとう!
七海は大広間から出て、一番近くて人気のいない、地下室へ続く階段の踊り場に笑みを連れて行く。
そして七海は笑みと向かい合った。
「えみ、どうしたの?なんでここに来れたの?」
えみは不思議な顔をしていった。
「え?なんでって、七海に会いたくて」
「じゃなくて、この世界には…」
死なないと…の一言が怖くて言えなかった。
しかしえみは悟ったようで、笑顔で返してきた。
「あぁー!あのね、私、自殺したんだー!」
七海はポカーンとして数秒固まった。
「…今、なんて?」
「自殺したの。」
えみは変わらなく、子供のような笑顔で言った。
七海は下を向いて黙った。自殺…?
「それって…あの、いじめ?」
七海は恐る恐るという体で聞いた。
「うん、そうだよ!アイツら。私の事、ライターで燃やそうとしたんだ…。だから私は教室で…」
教室で!?教室で自殺したなんて…。
「どうして教室で…?」
「もっちろん、みんなを巻き込むためだよ!」
七海は思った。多分事件にしたかったんだろう。みんなを間接的に自殺させた犯人にしたくて。
「でも、そんなことしたって意味ない」
「なんで!?みんな吹き飛んだよ?」
七海は疑問に思った。吹き飛んだ?
「私が腰に爆弾をつけて、バーンて!学校大爆発!!」
七海は息を呑んだ。巻き込むってそういう事?
みんなを巻き込んで殺すって事?
「えみ!なんでそんなこと!」
ここで、えみはようやく怒りの表情になった。
目を見開いて床を見つめている。
「だって、みんな死んでもらいたいから。私をいじめておいて何も報いを受けずに生きてるなんて許せない!!」
その目のまま、七海を見た。
七海はビクッとした。
「ねぇ!あなたもそうでしょ?許せないでしょ?今までいじめてきた人たちの事を!」
七海は…ただ関わりたくなかった。
だから遠のいたのだ。
「私は関わらないならそれでいい」
真っ正直にそう答えた。
えみの表情は数秒固まり、また笑顔になった。
「またまたぁー!だってみんなあんたのこと嫌ってたじゃない!階段から突き落として、体育倉庫に閉じ込めて、ブランコから突き飛ばして、トイレの…」
「もうやめて!!」
七海は叫んだ。冷たい絶望が体を支配しそうだ。もう、どれも思い出したくない感情ばっかりだ。
「いやだったんでしょ?なら、みんな殺しちゃおうよ!!」
七海はまた、ゾッとした。この子は多分人を殺したいんだ。
「ダメ!えみ。あのね、もう、あんな奴らどうでもいいの!」
七海はえみを説得しだした。
えみはふいに真顔になった。そして頷いた。
「そうだよね。ごめんね。」
そう言うと、ふらふらと階段を上がっていってしまった。
えみが行ってしまってから、七海は少し虐めてきた人たちを復讐したい気持ちがあった事を認めた。
多分、恨んでる。いまでも。それでもあいつ等の為に手は汚さない。
七海は手を握りしめると、深呼吸をして寮に行こうと歩き出した。
そんな様子を階段の柱の影から、セブルス・スネイプが見ていた。
これ書いたとき、眠すぎて間違い連発しやしたー!
特にひどい間違えがダンブルドアの転校生の演説のとき。↓
ダンブルドア 「新しい仲間じゃ!みんな、もちろん仲良くしてくれる事じゃろう。さぁ、つまらない話はやめて、美味しい夕飯と行こう」
七海「え?」ロン「え?」えみ「は?」
一見、問題ないように見えるこの言葉…。
しかぁ~し!「つまらない話」というのが転校生の話になっている!転校生ディスりすぎ校長。
ダンブルドアがもう少しで最低なやつになるところでした。
そして七海にも誤字が!!
ガシャーン!!という音が響いて、周りの人々がどこで音がしたのかとキョロキョロした。
この描写が↓
ガシャーン!!という音が響いて、「私」の人々がどこで音がしたのかとキョロキョロした…。
hooo!!多重人格★