もしもハリーポッターがどアホで馬鹿だったら。   作:うめよろし

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第五章 もういやだぁー!

「イッチ年生はこっちー!」

人混みの中から野太い声が聞こえた。

何処かの狩人みたいな格好をしている。

わっかりやすいなー。ハグリッド。

一発で誰だがわかるわ。

ハグリッドの事を話そうと、ロンの方へ向いたが何だか落ち込んでた。

きっとさっきのせいだね…。まじごめん。

てか、さっきからスネイプ先生、めっちゃ私達のこと見てる。

も、もしかしてさっき変な喧嘩したから監視してんのかな?

先生が後ろでついて来てるのも怖がってんな。ロン。

スネイプは無表情だった。ただ無言でこちらを見てる。

でも、そこもかっこいいです!先生!!!

いやいやいや、それよりロン。

なんとか元気づけるぞ!

ハグリッドの話を聞いていると、船まで案内してくれるらしい。

へー。原作、そこらへんは聞いてないやー。

「アッチみたいだねー行こっかー」

ロンが少し笑った。

これ気、使ってんな。

でもこんだけ落ちこんでるなら、励ませばスネイプにいい顔できんじゃない?

後ろで話し聞いてるっぽいし。あんまこっち見てないけど、聞こえてるよね。

フサフサした草原を歩きながら、下を向いているロンに話しかけた。

「あの、カエルチョコ…たべる?」

七海はカエルチョコの口を開けて、そっと差し出した。

「いや、いらない」

吐きそうな顔で、断わられた。

チラッとスネイプを見ると無駄な気遣いを。という顔で失笑した。

いや…ロン、お前どんだけ落ち込んでんだし。そんなマグル関係ってヤバイ?

「僕のお父さん、魔法省なんだ。」

いきなり語りだした。こ、これは聞いてやらなきゃ!

七海はとびっきり真面目な表情を作って頷いた。

「うん。うん。」

ロンは明日の方向をみつめて呟きつづける。

「お父さんに言われたんだ。マグルの人がホグワーツに来る事もある。そんな時は周りのスリザリンの純血の奴らみたいに、侮辱するような事をしちゃいけないよって」

そう言うと、ため息をついた。

スネイプは?

相変わらず無表情だが、こちらに注意を向けている事は確かだ。

聞いてる!よし!

七海はカエルチョコを掴んだまま頷いた。

「そうだったんだね…」

ロンはさらにため息をついた。

「だから僕は、そんな事しないよって父さんに…」

めっちゃいい感じの話……。

いい話なんだけどさ、カエルがさ、さっきからウザいんだよね…。

箱の口、開けちゃったからめっちゃ暴れてるんだよね。

「僕、スリザリンの奴らと同じ事をやったんだ」

明後日の方向を向いたまま、ロンはつぶやいた。

七海は真剣な顔をしたままカエルチョコを握りしめていた。

やめろ!今はまだ出るな!空気読めよ!カエルのくせに!

後ろにスネイプ先生がいるんだよ!

ここで格好いい所をみせるんじゃないか!

それで『ポッター、意外と良いやつじゃん』ってならせるんだよぉ!

「僕……きっとスリザリンだ。」

かき消されそうな声で呟いた。

「な!?そんなこと無い!」

七海は大きな声で言った。スネイプにも聞こえたかな?

「確かに、ロンはハーマイオニーを侮辱しかねない事を言ったよ」

ロンは酷く傷ついた顔をした。

「でも、ロンはわざと言った訳じゃないだろ!?それにハーマイオニーがマグルだってわかったとき謝ったじゃないか!そうだろ?スリザリンとは全然違う!」

いい事言った!私!まじ良いやつじゃん!

ロンもめっちゃ感動して泣きそうだし!

え?私かっこよくね!?

「ロンはグリフィンドールだよ、僕が…」

…保証する!と胸に手を当て、格好良く決めようとしたとき、カエルが手から飛び出した。

おい!お前!ちょ…待てや!!

「あ、待って!カエル!おい!カエルの分際で!!!待ってってば!」

七海はカエルを追いかけようとしたが……やめた。

ここで追いかけても大切な物は手に入れられない……。

ロンを振り返って…こう告げる。

「……保証するぜ!☆」

決めたあぁぁぁぁ!!!

……ロンはカエルチョコしか見てなかった。

お前、みろよ。決まったと思ったのに…。

しかし、スネイプは七海を見ていた。 

笑ってる?面白がってくれたのか!?

…いや違うわ。失笑してんじゃねーよ!

この、ドス黒王子がぁ!

ロンはニッコリして答えた。

「う、うん。そうだね」

いや!お前はみろやぁぁ!

何これ。何のためにやったの?

「カエルめ…」

ボソッと呟いた。

そうこうしてる間に船に着いた。

目の前にそびえ立っているホグワーツにはどうやら池を渡らないと行けないらしい。

一年生だけなんだっけ?

もう泳いで行けそうなぐらい近いから橋で良いじゃん。

こんな今にも沈みそうなラプ◯ツェルが乗ってたみたいな船に乗らなくてもさぁ…

カヌーかよ。魔法で進むのが唯一の救いだわ。

これで手で漕げとか言われたら電気つかえやこらってなるわ。

いやそれ以前に橋でいけよ。

一人目の人が恐る恐る乗って、二人目がロン、三人目が七海だった。七海は丁度、真ん中だ。

四人目がネビルだから、ロンとネビルに挟まれてる。

スネイプは偶然的に七海の目の前に座った。

おぉ!目の前やんかぁ!

「この船はホグワーツに向かっちょる!みんな座ってまっとれ!その、なんだ、絶対身を乗り出すなよ!絶対座っとれ!」

ダチョウ倶楽部でいったら立てってことかな?なーんてね。

が、注意する必要はとてもある。割と、この船は揺れるようだ。

あ、そう言えばネビル、原作で池に落ちたような?

あんま覚えてないけど

とその時、ネビルが座っているのにグラッとバランスを崩しかけた。

やば!スネイプ先生への格好いい見せ場来たー!

七海はネビルのそでを掴んだ。

「だいじょー…!」

そのまま一緒に落ちた。

うわー!冷たぁ!!寒いよー!足が!

七海は水の中で何も見えずもがいた。 

し、死ぬ!まじで死ぬ!……が気がつくと船に上がっていた。

スネイプが杖を構えてる。さらに一振りすると、服が乾いた。 

「よっ……よっかったー!」

寒さをまだ覚えてるのか震えてよく喋れない。 

「大丈夫かい!?ハリー!」

ロンはめっちゃ心配してくれた。

「さ、寒くないかい?ほら、コート!」

ロンがコートを貸してくれた。

え?ロン、ただの子供だと思ったら…!なんて優しい!

「ありがとー!暖かい!」 

てか、こんなヘタレで平気か。  

こんなんじゃ、今年には死ぬぞ!

賢者の石、私がほしい。

「気をつけてよー!全くー!」

ホッと一息ついたロンが呆れていった。

え?でもネビルが…。

左をみるとネビルが伸びていた。どうやら気絶したらしい。

「…僕も寝ていい?」

嫌味を地味にいうと冗談と受け取ったロンが笑った。

いや、嫌味。そこの太っちょ。寝てんじゃねーし!

私を巻き込んでごめん!って言ってくんないと、ただのダサい人じゃん!

「ハリーって前からそんなドジなのかい?」

ロンが笑いながら言った。

ドジっていうか…。まぁ、阿呆ですかね。

でもそこはバレたくない。

「うーん、し、少々ね!」

なにが少々ねだよ!だいぶな。

「ふーん、僕も色々やらかして先生に怒られたなー」

え?ロンも学校いってたの? 

「え?魔法界でも学校は行くのー?」

七海が不思議そうに言うと、ロンが笑った。

「魔法界もマグル界も無いぜ?僕の家がたまたまマグルに見つかりにくいようになってるだけで、そこの地域はマグルばっかさ。まぁ、つまり…マグルの中で身を潜めて暮らしてる様なもんさ。魔法使いって、そんなもんさ」

へーそうだったんだー。じゃあ意外と魔法使いって居ないのかな?

「僕の兄にフレットとジョージって奴がいるんだけど、いっつもマグルの前で魔法かけようとするんだ。お陰でいっつも先生に怒られてたよ!…きみは?何かやらかしたかい?」

え?私かよ!私はそんなリア充じゃないぞ。

「うーん、あんま怒られたこと無いけど…

あ、あったわ。」

留年になったの忘れてた。怒こられてたわ。

「へー、ハリーもあるんだー!なんで?」

そこ聞く?なんか原作よりハリーがおどおどしてるからロンがグイグイくるんだけど…?

「あー授業聞いてなくて」

漫画読んでて…てか、スマホゲームしてて。

「イッチ年生ー降りろーーもう着いとるぞー」

ロンが慌てて立った。周りを見ると確かにもう止まってる。

順に降りていって陸に立った。

そこには見上げても天辺まで見えない様なとても高い塔が立ってた。

何百人もの生徒がドアの前で緊張していたりわくわくしている中、七海はただ、お腹が空いたと呟いた。

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