もしもハリーポッターがどアホで馬鹿だったら。 作:うめよろし
ぎぎぎーっ!と音を立てて少しずつ開いて行くとても大きな扉。
ここが正面玄関かぁ…。
そう思いながら七海は突っ立っていたがその扉の中を見たとき、つい感嘆の声を上げた。
「うわー?何だここ!やべー!!」
なんせ、日本ではこんな学校、滅多にない。
ホントにお嬢様学校でないと、こんな豪華な城みたいな学校で寮がついてるなんて事あり得ない。
そこでふと思い出した。てか私、学費払ってないよーな?
……まぁ何とかなってるしいっかな。
「これが学校とか、テンション上がる!!」
ロンはこれで?って顔してた。
「他の魔法学校はもっとすごいって話だぜ?」
こ、これより凄いって?どんなだよ。
「口を慎め。騒ぐな、ポッター」
なんで、私だけ?嬉しいです!そんな私を見てくれてるんですね!?
そう思って振り返り笑顔も見せた。
「はーい!」
しかし、スネイプは気持ち悪い物を見たような顔で見られた。
割と心にグサッと来た。
何その反応。こんな小さい可愛い生徒が笑顔で従ってるんだぞ!
前を向いて歩き直し、在校生に見送られながら考えた。
一体、一体私の何がいけないのよ!私…頑張ってるじゃない!
こ、これ以上何を求めるってゆうのよ!
もしかして、(もしかしなくても)私がジェームズの息子だから!?
だとしたら、だとしたら…私、ハリーを捨てよう!!
私は私で生きていく!そう決めた!
その時ロンが横からこっそり喋りかけてきた。
「おい、ハリー。今、さっきの先生居ないから言うけど、いくら先生達から好かれたいって思ったってさっきの返事はやばいだろ。」
え!?何が!?も、もしかして私睨んでたとか!?
「はーい!ってもう僕達子供じゃないしさ…。」
あ、なるほど。女子っぽく聞こえたわけね。
つ、つい素で行き過ぎてー!
って事は気持ち悪い顔したのジェームズのせいじゃないじゃんかー!
自分のせいだわ。ごめんよ父さん。
まぁ、それでもハリーハリーするとスネイプに好かれないからめっちゃ慕おう!!
と、心の中で策略をねっていると組分け帽子の名前が順に呼ばれ始めた。
うっ…今更緊張してきた。人前に出るの、苦手なんだよねー。
でもまぁ、誰も私の事なんか気にしないだろ。
そう考えたら楽になって来た。
妄想してれば緊張もしないし、ぼーっとやるかぁー。
「ハリー・ポッター!」
あー呼ばれ………!!
そーだわ!私ハリー・ポッターだわ!
七海が周りを見ると色んな人がこちらを見ていた。
てか、ほとんどの人がこっちを見てる…。
私は昔、中学の頃に話してくれた友達の言葉を思い出した。
『緊張はその物事が起きる前にしといた方が、いざって時に緊張しないってさ。一番ヤバイケースはその物事が起きてから、初めて緊張する事!そうすると失敗するから気をつけて!』
こ、これってその『一番ヤバイケース』だよね!?
たった今緊張して、それで物事がもう起きてる。
「ハリー・ポッター?」
…いや、でもちょっと待て。
たかが組分け帽子かぶるだけなのに、何をどう失敗するんだ!?
大丈夫でしょ!?平気でしょ!!歩いて、あの椅子に座るだけじゃん。
恥かくことなんもないじゃん!大丈夫、大丈夫。
「ハリー・ポッター!早く来なさい!」
『でもね、緊張しない事がいい訳じゃないよ!大丈夫、大丈夫って油断して挑むのもだめ!』
…うるせーっよお前!じゃあどーすりゃ良いんだよ!!
絶対絶命ってわけか!?
「ハリー・ポッター!貴方の名前はハリー・ポッターですよね?間違いございませんか!!」
え?うわ!名前呼ばれてた!!
つい、高校からの癖で全く聞いてなかった。
「は!
シーンと静まりかえった大広間。
誰一人動かない。大広間に浮かぶロウソクさえ止まって見える。
おーい!何、タワシハリー・ポッター発言してんだ!
ハリー・ポッターはタワシか!?おら!!
と、取り敢えず立とう。そして落ち着こう。
私は取り敢えず立って真ん中を歩いていった。
周りの生徒たちが唖然としながらその姿をおっている。
マクゴナガル先生が組分け帽子を持ってる。
私はそれを普通に受け取った。
「…座ってください。帽子をのせますので。」
あ、帽子、受け取っちゃった。
「あ、すみません!ごめんなさい!」
何やってんだ私!ヤバイ周りの目が冷たい。
何やってんだこいつ。ハリー・ポッターヤバイな。まじうけるわー!とか思ってんじゃねーしお前ら!私の方がお前らより年上だからな!?
元高校一年生だぞ!つまり、この学年で言ったら三年だし!
テンパった私は帽子を勢いよく返した…つもりたが思いの他、帽子が軽過ぎて帽子は華麗に職員テーブルに飛んでいった。
マクゴナガルは黙って手を差し出したままだし、当たりそうになったクレィル先生が椅子から落ちたし、私はボーリング投げる前のホームみたいな格好だし!!!
もう、死んどけー!!なんなんだし!
ねぇ!?神様!私が何したって言うんだし!!
もういいですよ神様。
もう死ぬんで、次はタワシにでも生まれ変わらせて下さいね。よろしく。
少なくとも私は震えてたし可哀相だと思ったマクゴナガルが帽子を取りに行って、クレィル先生を助けてくれた。
そして棒立ちしながら彼方を見つめてる私の肩をそっと、支えて椅子に座られた。
「うーんどこの寮がいいかね?」
どこでもいーわ。もう。
「そうか、うむ。転生者か。では…グリフィンドールがいいね。その方が原作にそっていてやりやすいだろう。」
えぇ、私がこれからも何かを飛ばさなければね。
「そう落ち込むでない。楽しかったぞ。」
え!?楽しかったの?クレィル犠牲になってたけど!?
「ほう、人をおもいやる心らしきものも保っている…と言うことでいいな」
どんだけ強引にグリフィンドール?
原作ではスリザリンにしようとしたような。
「君がスリザリンに行ったら潰されるであろう」
だろうな!すみませんでしたぁー!一生タワシと言われつづけるでしょうね!
「まったく、では…グリフィンドール!」
私は立ってマクゴナガルにごめんなさいと言って去った。
阿呆なんですかね。私は。
笑いの渦に包まれつつ、私はグリフィンドールの席に座った。
「お前!なかなか面白いな!」
フレッドとジョージがからかってきた。
「はは、わざとじゃないよ…。」
「まぁまぁ、良いじゃないか!」
ロンが慰めてくれた。
ロン…原作聞きながら、こいつ阿呆だなって思ってごめん。
私のほうがよっぽどタワシでアホだわ。
あと、ネビル、君はまだいいほうだよ。
「もう、生きてける気がしない…」
そう言ったとたん、目の前にご飯が現れた。
「うお!?」
お、美味しそう!生きて行ける!めっちゃ食べたい!
「飲め!食え!」
とダンブルドアが述べた。
わーっとみんなが食べ物に飛びついた。
無理もない。さっきまで緊張で全く力が出なかったが、今は空腹だということがはっきりわかる。
「まだおちこんでふの?まぁ面白かったし、いいじゃん」
ロンが口一杯にロートミーフを頬張りながら答えた。
「まぁ…そうだけどさ」
こいつがこんな奴ならいいか。多分生きていけるな。私に嫉妬することもないだろうしね。
気楽にやっていこう。
そう思った七海だった。
一気に連載しやしたー!!
ちょっと、ここで止まりまーす!
でも来週にはまた載せまーす!
あと、HUNTERHUNTERやるって書いたけどそれだと世界がややこしいからハリー・ポッター単体で行きまーす!!
でも番外編でやるよ!