もしもハリーポッターがどアホで馬鹿だったら。   作:うめよろし

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第七話 モテたい!

「きゃー!あれハリー・ポッター様よ!」

「本当だ!かっこいい!」

サインくださいー!

キャーッ写真とらせてー!

いいよー!…はっ!

七海はアンティークなベットの上で目を覚ました。

また変な妄想しちゃった。そんな事ある訳ないわな…。

いや?…いやいやいや?あるかも!?

あり得るぞ、この妄想どうりの事が起きる事も!!

てゆーか、そんな持て囃されたら…めっちゃ気持ちいい!

七海は時計の針を見た。七時を指している。

朝ごはんと朝会は8時だからまだ一時間ある。

普通ならここで寝る…だがしかし!

これはチャンス!

急いでベットを降りた七海は隣のベットへ向かった。

「おいロン!起きて!」

ロンは眠そうにうーんって布団をかぶり直したけど、七海がそれを剥いだ。

「うわーなんだよー」

ものすごく小さい声で反論してきた。眠いんだな。

「とにかくおきて!モテたくないの!?」

ロンは半分目を開いて七海を見た。がすぐ閉じた。

「え?何の話?」

ボソっていうと七海が取った布団を探そうとして手が空を書いた。

「僕の布団は?」

七海は布団を床に落として、適当に踏んづけるとロンを腕を持ち上げヒョイと起こした。

うお!男子って力持ちー!

「だから、女子にキャーキャーいわれたいでしょ?」

ロンは持ち上げられたのに無反応だった。

「別にー」

なんでだよ!?お前純粋か!…しかし私がお前の中の目立ちたい魂を燃してやる!!

七海はわざと興味なさそうに窓の外を見ながらつぶやいた。

「へー、いいんだ?あぁー。この学校の中で有名人になって、サインとか求められるようになりたいとおもったのになぁー!」

ロンが発動した。

「え?僕のサインが何だって?」

やっぱりみんなサインには食いつくなー!

ならば…!

「写真、一緒に撮ってくださいとか言われちゃうんだろうなー…記事にのるかも」

ロンはかなり興奮した表情になった。

「それめっちゃクール!…でもそれっでどうやんの?」

そんなん、もう夢で思いついてるんだよ!

「ふっ…そんなもんクールに決めればいいんだよ!」

七海は無駄に一回転したあとにロンに向き直った。

「イケてる風を装う」

ロンがおぉー!と乗ってきた。その後ろで、うるさそうに起きたネビルが呆れていた。

「あぁーこの箒?うん、まぁ新シリーズだよね。え?まぁ、実力と箒が比例してないとさ、だめだろ?」

七海は箒を持つふりをしながら言った。

「あぁーあのクィディッチチーム?僕もあった事あるよ?…ところで髪型かえたかい?」

と言いいながら人差し指をロンに向ける

「かわいいじゃん」

ロンがベットから飛び降りた。ベットが痛々しげにバキャっと鳴いた。

「いけるいけるいける!」

ロンが続いた。

「君!大丈夫かい?…あぁ、棚の上の瓶が取れないのかい?なら僕が取ってあげるよ、ほら」

ふぅー!イケメン!イケメン!

「それで相手の女子は…キュン!だ!」

七海は枕をぶん投げた。ネビルに当たった。

「ちょっといいかい?ネクタイ、曲がってるよ?全く君はおっちょこちょいなんだから……さ。」

おう!新婚攻撃!ダメージ百!

「これで相手は…ドキッ!だ!」

今度はロンの枕を投げた。またネビルに当たった。

「ねぇ!そんな事、絶対にないからね!」

ネビルが枕を二個持ちながら不満そうに言った。

「そんな事しても気持ち悪いだけだよ!」

枕を地面に落として言い放った。ロンはムッとした顔で何か言いたげに七海を見た。

「いーや、そんな事はない!」

七海は言い返した。なにせ、いま私はハリー・ポッターだからね!無敵!レベル100なのさ!

「僕に不可能という文字はない!」

自信満々な七海にロンが続いた。

「そうだそうだ!行くぞハリー!」

「あぁ!」

ロンと七海は勢いよく部屋を出てった。

「どうもおはようレディーたち!」

談話室のふかふかな椅子に沈みかけながら、シェーマスは不思議そうにトーマスに呟いた。

「あいつら…何言ってんだ?男子しかいないぞ?なぁ?ネビル…」

寮から出てきたネビルはさぁ?と肩をすくめた。

ロンと七海は気にせず出てった。

「今のは失敗だ。」

七海が呟いた。シェーマスの顔といったらなかった。

「全くだ。今度は状況を把握しよう」

全くだ。

七海たちは大広間の扉を開けた。誰もいない。

かと思ったら、スネイプがいた。

「…スネイプ、口説く?」

七海は笑いながらいった。

「それはないな。」

ロンも笑った。えー?ありなのに。元女子は辛いね。

「お?紅茶は飲めるみたいだぞ」

ロンはそう言うとスネイプの近くにかけて行った。

え?お前気がきくじゃないかぁ!

「お!本当だー!」

ヤバイ、恋心とかは沸かないけど、イケメンだからトゥクトゥクする。

スネイプはしげしげとこちらを見つめながら一人、紅茶を飲んでいた。

ロンは椅子に座ってポットを傾けた。

なーんかかっこよくないな。はっ!いい方法が!

「ロン!見てて!」

七海はポットを結構高く持ち上げた。

「おぉー?それは!?」

そしてコップにつぐ

…!

しかし、そこまでコップは深くないし丸い。

そのため相当飛び散った。

「あっつ!あつ!あつ!」

七海はすぐさまやめた。

「………」

ロンと七海、ついでにスネイプは黙ったままだった。

いや、違った。

スネイプはものすごく冷たい表情で、黙っていた。

「状況を把握する…だっけ?」

七海が呟いた。

「あぁ。」

ロンが頷いた。

「…でもさぁ、今のは!今のはしょうがないよな?」

必死の表情で同意をロンに求めた。

「僕は紅茶とコップがわるいとおもう!」

「なんでだよ」

ロンが突っ込んできた。

ロン!?ロン!お前!

ハリーポッターがボケ役だとツッコミ役になるのか!?

「はぁ、上手くいかないなぁー何事も練習ってこと?」

七海がそう、ボヤくとロンは真面目な顔で言った。

「まぁそうだろうな。でもいつかは上手く行く。」

ロン!君ってやつは!

「君ほどいい友達に出会ったことないよ!」

七海はロンに告げる。

「僕より良くない奴ってどんな奴だい?」

自身がなさそうに告げた。

「さぁ。」

え?とロンが言った。

「僕あんま友達いなかったから!あはは!」

七海はとびっきり笑顔で言った。

「へぇー、友達できなかったんだ。」

「はぁ?違うし!作らなかったんだし!僕に合わないと思って辞めたんだし!無理に付き合うことも無いっておもだたんだし!何か、悪いだし??」

ロンは捨てられた子犬を見るような目でいった。

「そうだな、ごめんごめん」

同情するなら金をくれー!

「ところでなんで友達できっ……作らなかったんだい?」

でき!じゃねーよ!お前薄々気づいてるんじゃねーよ!

スネイプ!お前何笑ってんだ!嫌いになるぞ!

しかも嘲笑ってんじゃねーし!せめて同情しろ!

「友達できっ…!ゴボ!コボ!ゲボォォウホ!作らなかったのはぁ!!……ほら!みんな子供っぽくてさ!僕、本ばっか読んでたから……もちろん文学的なやつ!」

まぁ漫画読んでたんだけど。誰も近寄らなかっただけだけど!

なんか虚しい!これ逆に言い訳がましくね?

ロンをチラ見すると予想どうりにこやかに同情してた。

何その目線。これ正直に白状したほうがまだ潔くない?

もうバレてるし、このまま突き通しても…。

可哀想な奴じゃんかぁ!!

「あぁー!嘘だよ!本当は誰とも話せないし!チャンスとか無かったし!…そもそもみんな僕の事あんま好きじゃないみたいだったし、暗いし根暗だし、彼女とかできないし、頭悪いし……ねぇ、いつになったら『そんなことないさ!』って言うんだい?」 

さっさと否定しろや!!友情見せろや!

ロンは笑って答えた。

「大丈夫だよ!君は面白いから!一緒にいて楽しいし!」

い、一緒にいて楽しい!?そんなこと今まで誰も……。

「ロン…お前ってほんと純粋だな」

ロンがえっ?というか言わないかで、七海は紅茶を一気飲みほしてガン!とテーブルに置いた。

そしてロンに言った。

「しかーし!僕はものすごくもてたい!ずっと無念に思ってきた。モテてる奴らに虐げられ…バカにされ…でも、そんなのはここで終わり!二人でモテよう!」

「そうだ!そうだ!」

「おぉ!やってやれ!」

なぜか色んなところでそんな声がして、振り返ると結構人がいた。

「えぇー?いつ来たの?」

結構前に…とロンが聞こえるか聞こえないかの声で呟いた。

じゃあ教えてくれよ!

「公開処刑かよ!教えてよ!」

周りの人が笑った。も、もしかして私、割といい線いってる?

みんな、優しいからかな?なんか…テンション上がるなぁ!

よーし!初めての授業がんばるぞぉ!




あまりにもひまな人生になってしまうので、ちょっと近いうち事件を起こそうと思ってます笑
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