リヒテンラーデの孫   作:kuraisu

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いろいろ別のことに時間使いすぎてたせいで、もう大晦日。10月頃には更新するつもりだったのに


閣議③

「統合案? 書記官長、それって本当に代理総督府から出た提案なのか」

「ええ、そう伺っておりますが、そうですよね?」

「ああそうだ。ボルテック代理総督から直接私のところに持ってきた提案だ」

「へぇ……」

 

 マリーンドルフ伯爵の断言に、シルヴァーベルヒはかすかに目を細めた。ボルテックが自己の影響力を守るために、代理総督府の維持にどれほど固執していたか、正面からフェザーンの統治権を巡って対立していたシルヴァーベルヒはよく知っていたからである。だからボルテック自身がフェザーンの統治機構を統合することを提案するのは少々意外な展開ではあった。

 

 とはいえ驚くほどのことでもない。大方、ボルテックが遷都が実現化したことによって形勢の不利を渋々だが受け入れ、あえてフェザーン統治体系の再編に協力することによって、自己の立場と影響力を帝国内に残そうと動いたと考えれば、予想の範囲内の展開ともいえる。となれば、ボルテックの提案にはそれとなく彼にとって有利な内容を含めているに違いない。そう考えながらシルヴァーベルヒは渡された書類に目をおとした。

 

 代理総督府の提案は以下のようなものであった。フェザーンにおける惑星行政は、現状では工部省、内務省、代理総督府を中心に多くの部署によって権限が分断されており、大変非効率的なことになっている。特に治安を担当する警察機構が数多あることは問題で、指揮系統が統一されていないばかりか、縄張り意識から陰湿な対立関係が生じ、相互協力どころか情報共有すらままならない状況に陥っており、これは元自治領主ルビンスキーを筆頭にした独立派活動家やテロリストの類の地下潜伏を助けてやっているようなものであり、早期改善が求められる。

 

 しかしながら、フェザーンが名実ともに帝国領になってから一年と少ししか経過しておらず、いまだ帝国の直接支配に抵抗を覚えるフェザーン人が少なからず存在する。そうであるからには、中央政府の強い統制下で惑星行政府という形で統治機構を統合してしまうと、帝国支配を現在受け入れている者たちも反発から少なからず独立派へと転向してしまい、帝国のフェザーン支配それじたいが不安定化する危険性は高く、現状からいえばフェザーンの民意を無視することは良策とはいえない。

 

 よって、その民意を考慮した上で、代理総督府としてはフェザーン人自ら政治運営に関わらせる必要があると考える。しかしそれはなにもフェザーン民衆に政治参加させよという意味ではない。フェザーン人が政治に望むのは、フェザーンにとって今まで通りの経済活動を続けられる環境をつくり維持する役割であり、生まれた時からある自分たちの正統な権利もこれからも維持されるという確かな保証であって、それ以上のことを多くのフェザーンの大衆は自治領時代から欲していないからだ。そんな彼らが自分たちの統治者に望んでいる資質は、大きくふたつに分けることができる。ひとつは指導者はたしかな実績を残している人物であること、そしてフェザーンの常識を理解していることである。

 

 その二つの資質を考える時、やはり自治領時代の手法を模倣するのが一番効果的方策である。すなわち、長老会議を復活させ、彼らにフェザーンの代表者を選出・罷免する権限を与え、その代表者を惑星行政府の首長として、彼の下に惑星行政の権限を集中させるのだ。しかしながら長老会議の議員の選出方法については、一考を要する。自治領時代と同じように政財界の重鎮並びに要職経験者としてしまえば、帝国にとって望ましくない人材(元ルビンスキー派高官等)も要職経験者として議員にせざるを得ないし、それを回避するために政財界の重鎮のみとしてしまうと、今度は長老会議の議員の過半が政治的有力者であるところの帝国人ということになりかねず、かえって民衆の不信と敵意を買うであろう。不平派やそれに近しい思考のフェザーン人は、現在の帝国首脳部の指導者としての資質は認めても、所詮は帝国人でありフェザーンの常識を理解できているのかと疑念を抱いているのである。その疑念こそが、帝国による直接支配への反発につながっているのだから、彼らのそうした疑念を解消させるものでなくては長老会議を復活させたところで意味がないのだ。

 

 では、どうするべきであろうか。手っ取り早いのは長老会議の議員を“非帝国系の政財界の重鎮に限る”ということにすることだが、これでは逆差別につながりかねないし、帝国首都惑星として惑星フェザーンを運営していく上で問題だらけであろう。そこで提案するのだが長老会議の議員は、フェザーンの民意を尊重し考慮して帝国政府が指名するという形式をとってはどうだろうか。また議員の役割が民衆の不満を行政府に伝えるパイプ役であることを思えば、長老会議の指定数より多い候補を帝国政府が指名した上で、民衆にどの候補を長老会議の議員にすべきか投票させるという方策も、ひとつの案として考えられる。こうした形式であるならば、帝国人もフェザーンの常識を理解できていると知れ渡った将来、惑星行政の最高責任者を帝国人をつけることも自然な形でできるであろう。

 

 代理総督府からの提案書を読み終えた閣僚の多くが困惑した。それは実効性に問題があると考えられたからではなく、もっと根本的な部分で引っかかる部分があったのだ。たしかにこれは帝国のフェザーン支配効率化だけを考えるのであれば、有意義な提案であるのかもしれないが……。

 

「書記官長、工部尚書と同じ質問になってしまうが、本当にボルテック代理総督が直接あなたのところに持ってきた提案で間違いないのだな?」

「ええ、そうです」

「……そうか、宮内尚書、この提案をどう思う?」

 

 自分の意見を聞かれると思っていなかったベルンハイム男爵は動揺し、声音を震わせながらも正直な感想を述べた。

 

「そ、そうですね。なんといいますか、ずいぶんと、その、過激な提案であると、そう思います」

「過激? なるほど、卿のような男でさえ、そう感じるか」

 

 よく考えると学芸尚書ヘムプフの発言は失礼なものであったかもしれないが、ベルンハイムはそれに気づかなかった。そして他の閣僚たちも、だいたいにおいてヘムプフと同意見であったため、あえてそれを指摘しようとはしなかった。

 

 彼らがなぜ過激と思うのか? それはいくらなんでも提案内容に民主主義的要素が濃すぎると受け取ったからである。表向き、自治領時代の制度を復活させることを謳っているが、内実に目を向けると自治領時代より遥かに“民意”を重視したものへと変貌してしまっている。特にひとつの案として語られている、民衆にどの候補を長老会議のメンバーにすべきか投票により決してはどうかなど、民主国家の選挙とほぼ同意義ではないか。

 

 別に民主主義を全否定するほど、帝国の閣僚たちは狭量な思想の持ち主ではない。異なる政治思想によって誕生した制度であろうとも、それが優れたものであり、国家の安定と繁栄につながるのならば、それを導入することをためらうことはない。事実、ローエングラム王朝は旧銀河連邦はもとより、彼らが滅ぼした自由惑星同盟の制度の中で有益と判断されたものを改良した上でいくらか取り込んでいる。だが、それでも首都惑星の統治に民主主義思想の核心的制度――議会主義や選挙など――を導入するのはいくらなんでも過激に思われる。将来的にはともかく、この微妙な時期にそれをしてしまえば、フェザーンはもとより、もともと民主国家だった新領土の住民の鬱屈した感情と結びついて、どのような化学反応が起きるか未知数であり、危険すぎる。

 

「……共和派とボルテックが共同戦線を組んでいる証拠だろうね、これは」

 

 オイゲン・リヒターが困ったようにため息をつく。いまや開明派唯一の領袖となった彼にとって、これは嬉しくない展開であった。ブラッケを筆頭とした少なくない開明派官僚の死と復権した旧時代の高級官僚で構成される保守派官僚の台頭によって、勢力的には開明派はいささか苦しい立場に置かれている。もちろん、開明派が皇帝と深いつながりがあることは周知のことであるから、保守派も表立っては開明政策を表立って批判しようとはしない。だが、好ましく思ってないことは明らかで、あの手この手でもっともらしい理屈をつくってきては、改革を阻止しないまでもスローダウンさせようとしてくるのであった。

 

 だから苦肉の策として開明派は共和派と協調することが増えていた。後世、いくらかの人間から誤解されたことであるが、開明派は決して民主共和思想と歩む道を同じくしているわけではないのだ。彼らが民衆の権利を擁護し、その力を育てるのは、民衆の政治参加を促すためではなく、そっちのほうが国家繁栄につながると信じているからであり、あくまで専制主義の枠内における開明思想なのであって、皇帝の存在は当然許容されるべきだし、旧来の貴族制度についても多くの特権を抜本的に見直し、改革する必要があると訴えつつも、決して否定していたわけではない。

 

 というより、もしそんな帝国の国体そのものを全否定するような危険思想を公言するような思想を唱える派閥であったのであれば、いくら貴族に対して非常に甘いところがあったゴールデンバウム王朝といえども、国家の威信にかけて思想犯認定してこれを抹殺しようとしたはずである。ゆえに民衆個々人の意思表明によって自らの統治者を選任するとか、どのような少数意見であろうとも尊重して政治に可能な限り反映すべきであるとか、そういった要素は開明派に含まれているわけではないのだ。統治者は民衆人気より、実力の方が重視されるべきであるし、実力があるならより多くの人間の望みを叶えることができ、彼らを繁栄と幸福へと導ける。それが開明派の思想の根幹なのだ。

 

 それでも民衆の権利を強化するという点において、開明派と共和派の利害は一致しており、両者は協力関係を築こうと接近しつつあったのだ。これは双方に利益があることでもあった。開明派からすれば、保守派の動きを妨害する道具として共和派を活用でき、共和派からすれば、現時点における最有力官僚派閥である開明派とコネクションを開拓して政策立案に大きく参画することができるというわけだ。

 

 だが、共和派は開明派だけでは飽き足らず、ボルテックのフェザーン内部の不平派とも接近を試みていたようだ。いや、彼らからすれば、自らの理念に徹頭徹尾忠実なだけで、帝国首都をまず民主化することこそ、帝国全土を民主化する第一歩である、と、考えているのかもしれないが。

 

「こんなもの飲めるはずがないでしょう」

 

 シルヴァーベルヒは即座に切り捨てた。現在進行形で行われているフェザーンの帝国首都化は、工部省の強権があってこそ推し進めることができている。なのに民主的に選ばれた長老会議の監督を受けながらしかフェザーン統治ができなくなってくると、煩わしさが桁違いになってくる。なにせ、いまだに不平派は四割近い支持を得ているので、自然、それだけの数の不平派人士が長老会議のメンバーとなり、帝国政府の強権的運営に難癖をつけてくるに違いないのだから。

 

「工部尚書のおっしゃる通りですが、共和派はどういう意図をもってこれをボルテックに提案させるように仕向けたのでしょう?」

 

 エルスマイヤーは腕を組んで考え込んだ。ボルテックにしても無能な男ではない。こんな提案をしてもおよそ受け入れられないことくらい事前にわかったことだろう。そのあたりに釈然としないものを感じたのである。支持者の手前に否認されることを承知の上で提案したという可能性も考えないではなかったが、その場合、なんで共和派の思想を色濃く出すのかという話になってくる。

 

「ボルテックや共和派、というよりは、トリューニヒト高等参事官が中心になって作成した提案であるらしいと聞いている」

 

 その発言に閣僚たちは一斉に義眼の軍務尚書へと視線を向けた。

 

「……失礼ながら、軍務尚書閣下はどこでその情報を? 私はラングからなにも聞いていないのですが」

「私もラングからは聞いていない。報告をあげてきたのは憲兵隊だ。彼が帝国に生命と財産の安全を求めて亡命してきて以来、憲兵隊がその警護にあたっているのでな。なにせ経歴が経歴だ。彼を憎むものは多かろう」

 

 オーベルシュタインの声音はいつもどおり平坦なものであり、皮肉を言ってるようでもなかった。だが、そこになんからかの感情がまじっていやしないかとオスマイヤーは勘ぐった。しかし血の気が薄く人間味を感じさせない軍務尚書の鉄面皮はまったくいつも通りであることが確認できたこともあって、単に事実を羅列しただけであったかもしれないとも思い直した。

 

「またヨブ・トリューニヒトですか、彼の帝国への貢献ぶりは実に大したものですな。もともと経歴から考えて相応の才覚があるだろうとは思っておりましたが、これほどとは正直予想外なところがあります。皆様も同意見かと思いますが……」

 

 マインホフ内閣書記官長はトリューニヒトを評価するように言ったが、その口調と態度はおよそ好意的とはいえず、むしろ嫌悪と反感の色が強いものであった。そして他の閣僚たちも特にそれを咎めることもなく、むしろ同意するように深く頷いた。それは誠実な良識家である国務尚書とて例外ではなかった。

 

 これは当時の帝国上層部の気質からいえば奇妙なことではあった。彼らは出身や経歴によらず、帝国のために貢献を成した者、あるいは敵対していても有能な相手に対して、賞賛することを躊躇わぬ気風があった。しかしトリューニヒトは今までの経歴が経歴であるだけに、彼に嫌悪の感情を抱いていない帝国の要人は皆無、と、まではいかなくても、限りなくそれに近かった。

 

 というのも、トリューニヒトは元々同盟の政治家であったからだ。いや、それだけであったというのなら大した問題ではない。ローエングラム王朝成立以来、帝国にとって有為な同盟の人材を確保することは帝国の重要な国家方針のひとつであるといってよかったからだ。なぜならバーラトの和約で併合した旧同盟領を安定して統治するために現地の情勢に通じている人材が必要であったし、さらにいえば当時から同盟全域を将来的に完全併呑する予定であったから、尚のこと人材が必要であった。

 

 そして現在、帝国は当初の予定を大幅に前倒しにして同盟を併呑してしまったこともあり、同盟の優秀な人材を確保することはかなり切実な国家運営上の課題となっているといっていい。その意味からいえば、トリューニヒトは帝国の国家方針上からいえば非常に有益な人材であるはずであったのだが、軍務尚書の表現を借りれば“経歴が経歴”なのであった。

 

 トリューニヒトは旧同盟政界においては、一環して反帝国の主戦派の立場をとっており、主張の過激さと政治闘争の手腕、そして巧みな保身術を駆使して末期同盟で国家元首職である最高評議会議長として君臨した男なのである。しかもエルウィン・ヨーゼフ二世の亡命とレムシャイド伯が率いる銀河帝国正統政府の設置を認め、当時帝国宰相であったラインハルトに対して共存することなど不可能であり、ゴールデンバウム王家のほうがマシであると主張した人物なのである。

 

 しかもそんな人間でありながら、帝国軍の大侵攻という危機に際して職務放棄を決め込み、一身上の保身を図っていた。それでいて、同盟を即座に降伏に追い込む必要が生じたために、帝国軍が降伏すれば政治指導者の責任を追及することはなく、助命を約束すると宣言するといけしゃあしゃあと再び最高評議会議長として戦争指導会議に顔を出し、議長に与えられた権力と非常時の権利を巧みに使いこなして“早急かつ合法的に”全面降伏へと国家意思を導いたのである。そして降伏が実施されてから数日もせぬうちに“身の安全を求めて”帝国への亡命を打診し、帝国は助命するといった以上受け入れないわけにもいかず、トリューニヒトが帝国人となることを承認した。

 

 これだけならただ単に恥知らずな人間ですませることもできただろう。だが、亡命後もトリューニヒトは政治活動を諦める気はさらさらなかったらしく、強力に猟官運動を展開した。しかも、その過程において、常に帝国の利益となるように計算して。特にキュンメル事件、あるいは先の帝都叛乱事件などにおけるトリューニヒトの功績は否定しようにもできないほど大きいものであった。

 

 実力主義を標榜するローエングラム王朝である。これほど帝国への貢献を果たし、しかも本人の熱意は溢れんばかりという人間を冷遇するというのは政治的に不可能であった。特にこの場合、トリューニヒトが厚顔無恥な行動より、有能なのに同盟出身だから冷遇されていると受け取られかねない恐れがあり、トリューニヒトになんらかの地位を帝国は与える必要に迫られた。

 

 皇帝ラインハルトとしては、彼をどこぞの辺境開拓事務の責任者なり、あるいは辛辣な意趣返しとして新領土総督府の高官としてトリューニヒトに里帰りさせようとしたかもしれない。だが、憲兵総監ケスラーからの推薦状――推薦状というより、トリューニヒトは危険なので近場において監視すべきという忠告文という趣が濃かった――を読み、彼はトリューニヒトにフェザーン代理総督府高等参事官という地位をあたえた。

 

 ラインハルトの意図としては、ケスラーの進言にあったように首都圏であって監視がしやすいことに加え、形の上では帝国の味方ではあるが、国家戦略上排除したいボルテック代理総督との間に権力闘争を起こさせ、それによって不平派の勢力を削ぎ、フェザーンの帝国首都化を加速させたいという思惑あってのことだった。純粋な帝国人であればフェザーン人が反発するかもしれないが、同盟出身のトリューニヒトなら代理総督府に押し込んでも反発の宥めようはある……。

 

「なのにどういうわけか、トリューニヒトはボルテックの信頼を得てしまったのだよな……」

 

 シルヴァーベルヒが皮肉気に嘆息した。いったいどのような手管を用いたのか、トリューニヒトはよそ者であり、しかも皇帝の勅任を被った怪しい身の上でありながら、代理総督ボルテックの信頼を勝ち取り、彼の腹心的補佐役におさまってしまったのである。しかも明確な帝国の敵であるフェザーン独立派の摘発に積極的姿勢をとり、相応の成果を残してしまったのである。 

 

 さすがにこうなっては帝国首脳部もトリューニヒトに文句をつけるわけにはいかない。いくら不平派に打撃を与えることを目的としてトリューニヒトを送り込んだとはいえ、建前としては高等参事官として代理総督を補佐し、フェザーンの民政に貢献するというのがトリューニヒトの使命なのだ。できるわけがないという計算したからこその人事であったのだが、その計算が狂って建前を完遂されてしまった以上批判できる余地がなく、むしろ賞賛すべき功績になってしまった。皇帝ラインハルトは内心の嫌悪と不満を押し殺し、トリューニヒトの存在を許容するよりほかになくなってしまったのだ。

 

 この一件を機に、ラインハルトはトリューニヒトをただの厚顔無恥な政治屋とはとても認識できなくなり、ケスラーの警告を軽く考えた自分の不覚を恥じ、危険人物として意識して警戒している。そうした主君の認識は、当然のように内閣も共有するところとなっていたのであった。あの男、良くも悪くも尋常な人間ではない、と。

 

「……この提案、いっそう不気味に思えてきましたな」

 

 オスマイヤーが全閣僚の心情を代弁するかのごとくにそう呟いた。トリューニヒトにどのような思惑があろうとも、少なくとも現状受け入れることができる提案ではなかったため公式に代理総督府からの統治機構統合案は却下された。またこれに関連して、マインホフはトリューニヒトの警備要員を増やすことを発議したが、あまりあからさまにすると警戒されて尻尾を掴むことなどできないとオーベルシュタインの反論に退けられ、実現することはなかった。

 

 




トリューニヒトについては他二次でも色々考察されており、善人だったり小物だったり保身の怪物だったりと唸らされる解釈も多いですが、やっぱ妖怪的存在であってほしいと思う。

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