暗殺者のお兄さん   作:飛翔するシカバネ

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生を受けたようです

 

私は転生者です。

名前はまだ無いです。

 

いきなり、超有名な文章を真似して自己紹介しましたがよく分からないでしょう。

 

大丈夫です。

私もよく分かっておりません。

 

自分がいつ死んだのか、それとも死んでないのか。

名前(今が今世なら前世の)はなんだったのか、それすらも思い出せません。

 

しかも私、ただ今赤ん坊で生まれたばかりでございます。

全く泣かない赤ん坊を見て両親はかなり引いてるご様子。

しかし、無理に泣こうとすればそれはそれで気持ち悪そうなのでとりあえず待ちます。

 

この通り生まれたばかりの私には名前が無いのです。

 

 

そういえばこういう時は自分はどこの世界に転生したか悩むのでしょう。

しかし、この魅力的な両親のお陰でこの世界が何処かは検討がついております。

 

『HUNTER×HUNTER』です。

 

両親はその中でもかなり有名なゾルディック一家の当主、シルバ・ゾルディック様とその妻キキョウ・ゾルディック様ですね。

なぜ様か?この2人にさん、若しくは呼び捨て出来ます?私は出来ませんよ。

 

まあ、これからは父さん、母さんと呼ぶ事になるのでしょうが。

嬉しいような悲しいような。

 

まあ、死の危険性が凄まじく向上したと言っときましょうか。

 

死なないように生きるつもりです。

 

とまあ、時間を潰しているとようやく混乱が収まったのかシルバ……父さんが私を抱き上げます。

 

「すまんな……時間をかけて。お前の名前は『ミルキ』だ。ミルキ・ゾルディックだ」

 

…………それは予想してなかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数年が経ちました。

 

いやぁ早いものですね、時が経つのは。

こんな私も7歳ですよ。

 

毒や戦闘になれて日々健やかに成長しております。

 

最初は少し距離を置かれてましたが前世の私に戦闘の経験も毒を飲む経験もありません。

その時の反応で少し落ち着いた子どもという認識になりました。

 

念も覚えましたよ。

5歳の時に両親になんか体の周りに何かあると言ったら普段の修行にプラスして念の修行もスタートしてしまいました。

 

なんか見えてるなとは考えていたのですがあれがまさかオーラとは思いもよりませんでした。

 

系統も分かりましたよ。

操作系と具現化系です。

どっちかと聞かれるとどっちもです。

 

水見式やったら葉が揺れて原作通り操作系なんだな、と考えてたら水に不純物が出来上がったのですから。

 

それと特質系も使えます。

得意系統という訳では無いのですが使えるみたいです。

一度死んだ影響ですかね。

 

そして私は強化系が使えません。

特質系使える代償でしょうか。

少しでもあれば伸ばしていけたのでしょうが生憎0の様です。

 

まあ、話はこれ位にしましょう。

 

泣き声が聞こえてきました。

 

なんとこの日は私の弟、キルアが生まれる日なのです。

原作も大体は覚えています。

何度も最初から読み直したりしましたから。

しかし、流石に年齢は覚えていませんでした。

キルアの年齢ではなく自分の。

 

まあ、あまり物語の根本にかかわった訳では無かったですからね。

覚えていなくても無理は無いですからね。

 

私の隣にはイルミ兄さんもいます。

私が生まれた時にはいなかったのに。

やはりこの時から何か感じていたのでしょうか?

 

まあ、原作通りにやらせる気は無いですがね。

家族に対して色々やり過ぎなんですよ。

 

 

 

父さんがキルアを見せてくれます。

 

「初めまして、キルア。これからよろしくね」

 

とりあえず暗殺依頼請け負ってお金を稼ぎます。

 


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