暗殺者のお兄さん   作:飛翔するシカバネ

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終了した最終試験。そして…

会議室ではキルアを不合格にするのは不当であるという審議をしている。

 

あの後私が戦うことも無く、相手が負けを認め、待っていますと原作通りの惨劇が起こった訳です。

 

どう話したって結果は変わりないので私は無言を貫いていますが。

 

 

 

すると、後方にある扉が乱暴に開かれます。

そこには腕に包帯を巻いたゴン君がいました。

 

やはり、回復力も尋常ではないですね。

 

私の私兵になってくれませんかね。

無理とは思いますけど。

 

そしてイルミ兄さんに謝れと。

 

イルミ兄さんが油断しているとはいえ簡単に持ち上げられました。

 

そして腕を破壊と。

完全に折れましたね、音的にも。

 

私としても兄が襲われ、何もしないのはアレですが何もするなといったのは兄です。

ここは黙って見守りましょう。

 

イルミ兄さんも事を荒立てるつもりは無いでしょうから。

 

………無いですよね?

 

 

その後普通に説明会がスタートしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明会が終わり、外に出ます。

 

これで私もハンターですか。

 

これがあれば美味しいもの取り放題ですかね。

おっと、ヨダレが。

 

 

ヒソカとイルミ兄さんが話してますね。

 

まあ、さして問題は無いでしょう。

 

それよりもゴン君の元へ。

起きたらぜひ話したかったんですよ。

 

キルアの良い友人候補ですから。

 

 

 

 

 

 

 

ホテルのロビーで何か調べていますね。

ククルーマウンテン……実家ですね。

 

ふむ。

 

「飛行船で3日といったところだな。出発はいつにする?」

 

「今日のうち!!」

 

「でしたら私の飛行船に乗りますか?」

 

「「「!?」」」

 

いきなり、話かけてはびっくりされましたかね。

予約する前に話しかけたかったので結果そうなってしまったので悪気はありません。

 

「キルアのお兄さん!!」

 

それですと勘違いされそうです。

 

「何ぃ〜!!お前もあのヤローみたい邪魔するつもりか!」

 

レオリオさん(18歳)が詰め寄ります。

そんな老け顔で詰め寄られても嬉しくも何ともないんですが。

 

性別不詳のクラピカさんはコチラを睨んできます。

それも嬉しくは無いです。

 

「レオリオ!クラピカ!この人は大丈夫だと思う!」

 

「何故だ、ゴン。彼はあのイルミと同じキルアの兄で暗殺一家の1人なのだろう」

 

「だってこの人は俺にキルアの良い友達になって、て言った人だから」

 

その言葉に私は嬉しく思います。

なんて純粋な子なのだろう。

彼なら本当に良い友達になってくれる。

 

「あと、嬉しいですけど自分たちで行きます」

 

「それは残念です。因みに、理由は?」

 

「だって友達に会いにいくのにそのお兄さんを使うなんて間違ってない?ちゃんと正面から会いに行くよ」

 

…………フフッ

 

「ああ、本当に君はいい子たちだ。では、玄関から入ってきなさい。それともし、入れ違いになって話せないかも知れないから……君たちがキルアの友達になれる事を祈ってるよ」

 

「祈る必要は無いよ!もう既に俺たちは友達だから!」

 

そういって笑う彼らは眩しい。

本当によかった。

 

 

その後、飛行船の便が直ぐに迫っているらしく、彼らは慌ただしく、ホテルを出ていった。

 

祈る必要は無いか。

 

嬉しいね。

 

では、せめて

 

 

 

せめて、

 

 

私はそれが壊れないように祈るとしよう。

 

 

私は自分の飛行船に乗り込んだ。

 

 


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