私は自宅に帰ってきました。
飛行船は海辺の隠れ家へと起き、玄関から帰ります。
海辺の隠れ家っていいですよね。
帰ってきたら父さんと母さんにあいさつ。
イルミ兄さんは仕事で留守。
お爺様はいつも通りのファッションで出迎えてくれました。
「おかえり、ミル。どうだ?骨のあるやつはいたか?」
「ただいま。そうだね、なかなかに商売敵になりそうな人や敵に回したくない人が多かった」
「それはよかった」
ええ、本当に良かったです。
私にはまだ敵わない人がいて、そしてそこに届く予感もする。
私は成長できるということ。
念能力の整理もできましたし、いいことずくめですね。
いらない念能力は破棄するに限ります。
破棄する能力も今回ので消しましたが。
新規一転。
Newお兄さんの完成です。
そして帰ってきているキルアの元に向かいます。
キルアは拷問室にいるそうです。
一応の罰を受けさせるということで拷問室で吊るされているそうです。
では、私もそれに加担しますか。
「キルア、ただいま」
「おかえり、ミル兄」
挨拶を交わすと私は枷を取ります。
「取らなくても自分で取れるよ。それに反省はしてないけど悪いとは思ってるからぶら下がってた訳だし」
「いえ、反省も一応してもらおうと思ってね。とりあえず1日で済ませるように努力しますから」
「……へ?。あっ、いや……反省してるよミル兄…」
「いいから、正座しなさい」
「いや、反省…」
「せ、い、ざ」
「……はい」
少し喋り過ぎましたかね。
おや、もうこんな時間では無いですか。
「それではキルア。私はそろそろ用があるので」
「………」
疲れて眠ってしまいましたね。
今はゆっくり眠りなさい。
「いってきます、キルア」
「………ハッ!」
俺は家に帰ってきて、拷問部屋でぶら下がってた……いや、ミル兄に説教されてたんだ。
相変わらず容赦が無えな、ミル兄は。
顔は美形だけど目付きが悪いのに、笑ってるから胡散臭さと表せない怖さがあるんだよな。
飲まず食わずはキツくないけど、それに加えてあの説教は他の拷問よりキツい。
今回は仕事があったのか早めで済んだけど、前は死にかけたんだよな。
天空闘技場の賞金を全てお菓子に使って怒られた時だ。
また、金稼ぎに行くかな。
「キルア様」
「えっと…執事の……」
「インキです。それはいいですがキルア様の友人を名乗る3人組が試しの門に来ていると……」
「!?…………そうか。じゃあ、こう伝えてくれ『来てくれてありがとう。すげーうれしいよ。でも、今は会えない。ごめんな』って…」
「かしこまりました」
俺はまだそっちにいけない。
ごめんゴン。
それに。
『せ、い、ざ』
もう少し反省してます。