暗殺者のお兄さん   作:飛翔するシカバネ

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第6話

あの襲撃事件から4年がたった。

 

 

私はこの世界に転生して前世も合わせて大人になった気がしていた。

しかし、間違いで私は子どものままだったとあの事件で学んだ。

 

あの頃と違い、私も変わった。

 

単純な力だけでなく、財力も念能力も戦闘力も権力も。

 

 

 

 

甘い考えが無くなったとは言えないが変わった。

 

 

だからこそ、始まりに対応できる。

 

 

 

今年は丁度2000年。

イルミ兄さんと私は今年ハンター試験を受けると家族に伝えていた。

 

イルミ兄さんはともかく、私の性格上もっと早く言っていてもおかしくないと言われた。

確かに私の収集癖から考えればそうだろう。

しかしその反応は如何なものか。

 

 

そろそろ会場に向かうと報告すべく、自室を出ると広間で母さんが顔から血を流していた。

 

「母さん!大丈夫?!」

 

近くによると涙を流して顔を抑えていた。

私は()()()に頼み、医療道具を持って来てもらう。

 

母さんを治療していると父さんとイルミ兄さんがやって来た。

 

「あのコが……あのコが……」

 

「キルアか……」

 

それで状況が把握できた。

襲撃ではないということが。

 

「あのコが立派に成長してくれてうれしい」

 

母さんと言わず家の家族は皆、暗殺者として成長すると褒めてくれる。

それが自分に向かってきても。

 

勿論、私もうれしい。

死ぬのも痛いのも嫌だが弟の成長はうれしい。

狂ってると思うがそういう家族だからしょうがない。

 

「でも、やっぱりまだ外に出すのは心配だわ。そうだわ、イルミちゃんとミルキちゃんは外に行くのよね。キルアちゃんを見てきてくれないかしら?」

 

手当が終わると母さんは話し出す。

ここだけ聞くとちょっと過保護な母親のようだ。

 

「イルミ兄さんと私はこれからハンター試験ですからその後なら。見つけ次第連絡します」

 

イルミ兄さんも同じのようで私の言葉に頷く。

 

「じゃあ、2人とも任せたわ。キルアちゃんによろしくね。いってらっしゃい、ハンター試験頑張ってね」

 

 

 

 

 

 

 

 

これから始まりだ。

 

4年前と違い、やれることはやった。

あの念能力も完成した。

 

 

私は運命から逃れる為に戦っていく。

忠実に抗い続ける。

 

そのためにとりあえず弟について行こう。

 

大丈夫だ、安心しなさい。

 

お兄ちゃんは強くなったから。

 

 

 

 

 

 

ミルキ・ゾルディック

操作系、具現化系念能力者

念能力

容量会計(メモリベース)

限りなく透明な殺意(インビジブルブレイド)

底なし沼の魔術帽(マジカルシルクハット)

不思議な卵(ファンタジーエッグ)

5体の妖精たち(フェアリーズ)

フラスコの住人(ホムンクルス)

絶対契約書(ギアスロール)

【???】

【???】

【???】

 

 

 


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