PERSONA4 THE LOVELIVE 〜番長と歌の女神達〜 作:ぺるクマ!
今回は短めですが、どうぞ。
『色々ありがとう!また、会える時まで元気でね!鳴上くん!』
『センセイはいつまでもクマのセンセイクマー!』
『忘れないでください!僕らのことを』
『先輩愛してるー!』
『俺もガンバっから、先輩も逃げないでくれよ!』
『忘れないよ。鳴上くんのこと』
『距離なんて関係ねぇ!離れていても俺たちは仲間だ!悠!』
ーみんな……ありがとう
ー4月7日 東京
「行ってきます。」
「行ってらっしゃい。気をつけるのよ。」
「分かった。」
母親と軽い会話を交わして、少年『鳴上悠』は家を出た。
彼は去年両親の仕事の都合で母方の叔父が住む八十稲羽に居候していたが、先月八十稲羽から実家のある東京へ帰省し、今新しい学校生活をスタートさせているのである。
悠の両親は所謂転勤族というものだったので、幼い頃から両親の仕事の都合で転校を繰り返していた。それ故長く付き合った友達などおらず表面上の付き合いばかりであった。八十稲羽に行く時もそんな感じで終わるだろうと思っていた。しかし、八十稲羽で起こった『とある出来事』がきっかけで、悠はかけがえのない絆で結ばれた仲間を得た。正直帰りたくないと思ったが、帰省するのは仕方のないことだったので、ゴールデンウィークや夏休みに八十稲羽に帰ろうと悠は思っていた。
彼は今八十稲羽に居候する前に通っていた音乃木坂学院に向かっている。音乃木坂学院は元は女子校であったが年々入学希望者が減少していることにより、悠が入学する少し前から共学化がスタートした高校だ。元女子校故に男子生徒の数はまだ少ないが。
断っておくが、別に悠は何処ぞの変態3人組のように『ハーレムじゃあー!』という理由で受験した訳ではない。ただ家から徒歩で通えるほど近かったというのと、父方の叔母が理事長を務めることが理由であった。
現在時刻は午前7:00。登校するにはちょっと早い時間帯であるがこれには理由がある。昨日学校への準備をしていると、理事長である叔母から『話があるから明日早く登校してほしい』と電話があったのだ。何か重要な話だとおもいこうしてあまり登校中の学生を見かけない通学路を歩いているのである。
(話って一体何なんだろう?)
悠が思考の海に入りながら歩いていると、視界に長い階段があるのが目に入った。悠の記憶によれば、その階段の先に神社があったはずだ。
(そういえば、あそこの神社にもキツネは居なかったかな?)
ふと八十稲羽で出会った神社のキツネのことを思い出していると、階段の中腹に何か倒れているのに気づいた。
「ん?」
目を凝らして見ると、赤いジャージを着た少女が倒れている姿を確認できた。
「なっ!」
これは緊急事態かと思い悠は無我夢中で階段を駆け上がった。この階段は傾斜がきついので駆け上がるのは相当至難だが、八十稲羽で里中の特訓に付き合ったりバスケ部でハードな練習をこなした悠にとってはお茶の子さいさいである。悠はすぐにその少女の元へ辿り着き、呼びかける。
「大丈夫か?しっかりしろ!」
悠は少女の顔色を確認すると、少女の顔はとても辛そうに見えた。
「とにかく救急車を」
そう思いポケットから携帯を取り出し119番しようとすると、
「ま……って…」
と、少女が悠に話しかけてきた。
「!!っ。どうしたんだ?」
悠は冷静に少女に問いかける。すると、
「お………」
「お?」
ギュルルルルルル〜〜〜
「………え?」
「お腹………すいた……」
「………え?」
ーto be continued
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「やっぱりパンは美味しい!」
「俺の……弁当が……」
「久しぶりね。悠くん。」
「お久しぶりやね、鳴上くん。」
「ねぇ、神隠しって知ってる?」
「今から私の部室に来なさい!」
「誰だ!お前は」
『我は汝……汝は我…』
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