迷子の私に……   作:やわらか戦艦

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何か気付いたら、1万件突破してた⋯⋯。

あ、カモメが⋯⋯。

⚠本日未明、やわらか戦艦はただいまカモメにさらわれました。


私は彼女を少しは認めてあげようと思う。

誰かと違う事が怖くて

作った笑顔の下に潜ませた臆病な私

 

誰かと同じ事が嫌で

 

頷きの奥に見え隠れしてる嫌気

 

孤独が怖くて被った仮面

 

どうしようもない嘘つき()を笑いなよ

 

どうしようもない偽善者()を笑ってよ

誰かこの偽善者を消して

私を消してよ!

 

「ごめんなさい!」

 

 私は目の前の光景が余りにも信じられず、思わず困惑してしまう。

 

 今日億劫になりながらも奉仕部に来た途端、雪ノ下雪乃が私に謝罪をして来たからだ。

 

「貴方に言われたあの後、貴方の言葉の真意に付いて考えてたの⋯⋯それで、昨日は貴方が休んでた事もあって⋯⋯私なりに比企谷君にも貴方に付いて聞いてみたの⋯⋯ごめんなさい⋯⋯私は貴方の思いに気付いて上げられ無かった」

 

 雪ノ下さんは私に謝罪をしながらそう答えて来ました。

 

 私は慌てて比企谷の方を見ます。

 

「⋯⋯まぁ 、アレだ⋯⋯こいつの真意を確かめ集った事もある、その⋯⋯俺とお前の初めて関わるようになったあの時の事を話した⋯⋯それでもこいつの態度が悪いようなら、先生に抗議してでも辞めるつもりだったからな」

 

 八幡さんは頭を描くとそのまま顔を逸らした。

 

 遠回しで分かりにくく言ってはいるが、私の為に奉仕部の環境を少しでも変えようとしてくれたのだろう。

 

 まぁ、とは言えあの日の事か⋯⋯。

 

 あれは私が中学生の頃、私は中学生と言う思春期特有の精神不安定な時期と、家族に存在を否定され続け自分の心をすり減らし、完璧に摩耗しきった結果による鬱状態と重なり、私は遂に限界を迎えてしまったのだ。

 

 その結果、私が起こした行動は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 私が死ぬ事で世間が騒ぎになれば、それにより自身の保身しか頭に無い両親にひとあわふかせられる。

 

 ようするに私に出来る、少しでもあの人を私に振り向かせたかった。

 

 そして、少しでも後悔をして欲しかった。

 

 だから私は飛び降りようとした。

 

 だがそんな時だった。

 

 突然、誰かが私の腕を掴んだのだ。

 

 私はそれに驚いて振り向いた。

 

 そして、そこにいたのは死んだ魚のように濁った瞳をした比企谷さんだった。

 

「────っ!? は、離して!」

 

 私は必死で比企谷さんの手を振り払おうともがいた。

 

 だけど、彼は私の手を決して離さなかった。

 

「ば、馬鹿か!? 離して自殺されたら後々寝覚めが悪いっつーの!」

 

 比企谷さんはそう叫んだ。

 

 だが、もはや自分も世間も全てが私の敵のように見えていた私は、それでも必死に振りほどこうともがき叫んだ。

 

「私なんて知りもしない癖に! 家族から、元から存在しないものとして扱われた私の気持ちが分かる! その上葉山家の為! 葉山家の為! て、人権すら束縛される! 皆は兄の妹としか見ようとしない! 誰も雛としての私を見ない! 私には何も無いの! 居場所も生きる目的も希望すら私には無いの! あるのは無価値な命と絶望だけの不幸な未来だけ! そんな私から貴方は死ぬ自由さえ奪うって言うの!?」

 

 そして私はただ今まで抱えてきただろう思いを、ひたすら喚き散らすように爆発させた。

 

 それでも彼は必死で私の手を話す事は無かった。

 

 やがて、体力や気力も、私の方が早く尽き床に座りこんだ。

 

「ぜぇ⋯はぁ⋯⋯知るかよ⋯⋯俺はお前とは話すのも今回が初めてだし、それに俺はお前じゃ無いからな⋯⋯だから、俺はお前に分かるとかみてえな綺麗事は言う気はねぇよ⋯⋯」

 

 比企谷さんはそう言うとその場の床に脱力して座り込みます。

 

 それから、しばらくの間、沈黙が流れる中、私は完璧に何もかもがどうでもよくなっていたのでしょう、自暴自棄になって気付けば私は自分の事をポツリポツリと話していました。

 

「私は⋯⋯欲しかったんです⋯⋯私を完全に理解してくれる人が⋯⋯分かってはいるんですよ、完全に理解して欲しい何て、とても傲慢で浅ましい願いだって⋯⋯でも⋯⋯私はそんな願望が許される関係が欲しかった⋯⋯」

 

 私はそんなふうに力の無い笑を浮かべながら言いました。

 

 八幡さんは私のそんな話を黙って聞きます、そして腕を組んで暫くして組んだ腕を解いて私を見ました。

 

「なぁ⋯⋯お前の言いたい事は分かった。だかな⋯⋯どっちかってとお前は理解して分ってもらいたいんじゃなくて、分かりたいんじゃねぇのか?」

 

 比企谷さんは私にそう言った。私はその言葉が何だが私の中でストンと上手く入った感じがしました。

 

 確かに、私は自分を完全に理解して欲しいと言う願望が無い理由では無い、ですが相手が完璧に理解したとどうして分かるのでしょう。

 

 言葉でしょうか? いえ多分私は言葉だけでは納得何て出来はしない。いくら理解したと言われても私は、何か裏があるんじゃないか。何かしら事情があってそう言ってるんじゃないのかと、勝手に考えるかもしれない。

 

 だからこそ、私は相手を完璧に理解したいと言う願望を持っている事を相手に理解して欲しかった。

 

「ははっ!?⋯⋯確かに言われて見たらその通りですね⋯⋯えぇ言い直します⋯⋯私は相手を完全に知りたいと思う願望を⋯⋯そんな自己満足を押しつけ合い、許容できる関係性が欲しかった⋯⋯」

 

 私はそう言うと少しだが、気持ちが多少晴れたのか、憑き物が落ちたように、少しばかり身体が軽くなったように感じた。

 

 そんな中、比企谷さんは何故か恥ずかしげに頭を描いた。

 

「あ〜〜まぁ何ていうの、一応今回の事もある、だから⋯⋯あ、あれだ。こんなタイミングで言うのもアレかも知れないが⋯⋯もし良けりゃだが⋯⋯」

 

 そして私は、あの時の言葉を決して忘れる事は無いだろう⋯⋯何故なら比企谷さんのあの言葉に確かに私は救われたのだから。

 

「俺と友達にならないか?」

 

 あの後、比企谷さんと交流するようになり、そして小町さんの一件から私が比企谷さんの家に居候するようになって⋯⋯そして晴れて比企谷さんと⋯⋯。

 

「雪ノ下さん⋯⋯正直言えば⋯⋯私は貴方をまだ許す事は出来ません私の気持ち上それは直ぐには納得が出来ませんから⋯⋯」

 

 ならば、私はそんな比企谷さん思いを無下には出来ない⋯⋯ですが、私は同時に自分の思いものせ、雪ノ下さんに向き合うとしましょう。

 

「ですが⋯⋯出来る限りですが、私の心が⋯⋯貴方への遺恨を⋯⋯少しでも薄められるよう善処はしてみましょう」

 

「⋯⋯えぇ⋯⋯それで構わないわ」

 

 私は雪ノ下さんのその返事を聞くと、わずかばかり頬が緩んだ。

 

 そして、その後はみんなして本日の部活動を開始するのだった。

 

 まぁ、今日も座って読書するだけでしたが⋯⋯それでも以前と比べたら僅かばかり悪くは無かったです。




誰か俺ガイルで、君の神様になりたいのMADを作ってくれませんかねぇ⋯⋯。(切望)
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