ラブライブ if story~僕と彼女たちの物語~   作:takanist

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不安と不安

「鞠莉さん、ちょっと落ち着きがありませんわよ」

ダイヤに注意される鞠莉

でも仕方ない、愛しの彼の事が心配でたまらないのだから

「・・・もしかして、また例の殿方ですの?」

「ダイヤ、殿方って・・・」

少し呆れている果南を後目にやりとりは続く

「だって、燐が女の子に呼び出されてたんだもん

 あれ絶対告白だよ!!」

「私に言われても、分りませんわよ」

心配のあまり言葉が強く口から出てしまう

「そんなに心配なら電話でもして聞いてみれば?」

果南がそう提案するが

「でも、重い女だと思われないかなぁ」

「なんでこういう時はいつもみたいに大胆に行動できないのですか」

「恋する乙女はそういうもんなんだよ、ダイヤ」

「果南さんは、恋したことあるのですか?」

「ないけど?」

「説得力に欠けますわ・・・」

そんな三年生の漫才を見ていた下級生たちは

「なんの話してるずら?」

「ルビィも気になるな」

「どうせ大した内容じゃないわ」

「鞠莉さんって彼氏いるんですか!?」

「どこの御曹司なのかな」

「なんで御曹司限定?」

それぞれ思い思いの発言をしている

 

「みんな、燐はまだ彼氏じゃないの!」

「まだってことは、今後なるご予定があるんですか?」

曜からの質問に

「えっ、いやその、、それは・・・」

「こんな照れてる鞠莉さんは新鮮ずら」

「なんかルビィまで照れてきちゃうよ」

と、ここで

 

「わたし、その人見てみたいな!」

千歌のこの一言で、盛り上がりは加速する

 

「写メとかないんですか?」

「あるにはあるけど・・・」

「ちょっとみんな、鞠莉さんが困ってるでしょ」

「じゃあ梨子ちゃんは見たくないの?」

「・・・少し、見てみたいかも」

「梨子!?」

みんな鞠莉のもとに群がっている

「どうするんですの、この状況」

「さぁ?」

さすがの果南も苦笑いするしかない

一方では

「わぁ、結構カッコいい系ですね」

「ルビィにも見せて!」

「鞠莉さんも可愛い笑顔してるし」

写メ一つで相当な盛り上がりようである

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

屋上への扉を開けると、そこには今朝の女子生徒が立っていた

「二階堂先輩!」

「遅くなって悪かった、ちょっと先生に捕まってたもんだからさ」

「大丈夫ですよ、そんなに待ってないんで!」

「そっか。で、要件は?」

「あの私、先輩に言いたいことがあって」

もうこの時点でなんとなく予想は付いている

俺は鈍感系ではないのだから

「私、先輩の事が好きです!

 よかったら私と付き合ってください!!」

女子生徒は頭を下げた

「頭上げてよ」

女子生徒は頭を上げた、顔がものすごく赤くなっている

相当の勇気をだして言ったんだろう

「先ずは、ありがとうね

 俺にそんな気持ちを持ってくれて」

心が痛む

「でも・・・」

あいつの顔が浮かぶ

「ごめん、俺は君とは付き合えない」

「そう、ですか・・・

 もしかして、好きな人がいるんですか?」

「・・・」

いるともいないとも即答できなかった

「なんか、今ので分かっちゃいました

 先輩の心に入り込む隙間はないんですね・・・」

その子は一瞬悲しそうな顔をしたがすぐに笑顔になって

「先輩みたいに、優しい人のことを好きになれてよかったです

 先輩も頑張ってくださいね!」

それだけ言うと屋上から走り去ってしまった

女子生徒が出て行ったドアを見つめながら

感傷に浸っていると

 

 

キミノココロハカガヤイテルカイ♪

 

電話が鳴った

この着信音は鞠莉だ

「もしもし、どうした鞠莉?」

「貴方が二階堂燐さんですね?」

「・・・あんた誰?」

「Aqoursの黒澤ダイヤと申します」

「これはこれは」

「今からこちらに来ていただけますか?」

「こちらというのは?」

「浦の星女学院です」

「・・・」

何故、行かなければならないのか

そして何故、鞠莉の携帯からかけているのか

とりあえず

「そういうのって、生徒会長なり理事長の権限が必要なんじゃないのか?

 他学校のそれも男子生徒が、易々と入っていいもんじゃないと思うぞ」

これで完璧

「生徒会長は私で、理事長は貴方ととても仲のよろしい鞠莉さんですが」

忘れてた!!

そういえば鞠莉は、浦の星女学院の最高権力者じゃないか!

「来ていただけますか?」

「イエス、マム」

 

 

 

 

 

 

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