それでもお気に入りでいてくれた方、新しく登録してくれた方ありがとうございます。
では、久方ぶりの投稿で少しおかしな部分もあると思いますがどうぞお読みください。
桜の通報(?)からわずか数分後、けたたましいサイレン音とともに一台のパトカーがウルレシュテムと彼女に詰め寄る二人・・・正確には後者二人を確実に亡き者にしようとするかのようにとんでもないスピードで突撃してきた。
獲物二人がサーヴァントとしての身体能力を生かして軽々と避けると、勢いを殺しきれなかったパトカーはそのまま近くのコンテナに突っ込んでいく。
ごしゃあああっという聞こえてはいけない音とともに煙が噴き出し、その中から三人の人影が姿を現す。
「げっほごっほっ・・・ゔえぇ、し、死ぬかと思った・・・。」
「なぜ私まで・・・。」
「おい貴様ら、打ち合わせ通りにせんかっ。」
その場に沈黙が訪れる。
煙が晴れて、パトカーからコンテナの中身に引火したらしい爆発をバックに出てきたのは・・・三人の、警察官だった。
「ふはははは、もう安心するがよい。さく・・・名も知らぬ子雑・・・子供よ。この
あまりの事態にライダーの戦車に乗っていたウェイバーと久遠は口をあんぐりと開けて唖然とする。
セイバー主従に至っては完全に引いた目でその惨状を見ている。
皆沈黙する中でギルガメッシュが隣に来た雁夜の脇を小突いた。どうやら何か言って場を和ませろと言いたいらしいが、生憎そんなネタは雁夜には存在しないため、良くも悪くも鉄板の・・・かどうかはわからないがイチかバチか口を開いた。
「あ、I'm ninja.It's syugyou.」
・・・それは警官の制服を着た一般人(笑)の、苦しい言い訳だった。
「え!?貴方NINJAなの!?あの有名なSINOBI!?すごいわ。おじい様の言う通りね。さすが日本。」
「SINOBI!?あの!?魔術を使わずに口から火の玉を出したり、目が赤くなって相手を先読みできたりするっていうあの!?腹に大きなKYUBIって言う狐飼ってて掌に風のエネルギー球生み出せるあの!?・・・ただの病人にしか見えないのに・・・凄過ぎる・・・ら、ライダーどうする・・・こんなんが相手じゃ・・・。」
・・・だったのだが、未知の国日本。海外の人々にとってはいろんな意味で受けが良かったようだ。
特にウェイバーの取り乱しようは半端なものではなく、頭を掻きむしらんとしているのを隣の少女・・・久遠が「だから現代にそんなすごい忍者いないってっ」などと言いながら必死に宥めている。
そんな各所の様子をニヤニヤと笑いながら見ているギルガメッシュの許に桜がてこてこと歩いてくる。
「何してるの?パパ。それにお父さんと・・・神父さんも。」
その一言に更に外国人組から「お父さん?ということはあの子はKUNOITI!?」「ち、父親が二人・・・だと!?」と驚きの声が上がる。
一方で轢かれかけた赤主従はというと二人ともギルガメッシュの方を鋭い目つきで睨みつけていた。
「てめえ・・・俺はともかく俺のマスターまで巻き込まれたらどうしてくれんだ糞野郎。」
「ふう・・・やれやれ。昨今の警察は状況も分からんうちに通行人を轢くのが主流なのかな?」
二人揃って臨戦態勢になっている。そんな二人をギルガメッシュは鼻で笑った。
「なに、そこに困ったものがいるのならば手を差し伸べるのも一興。王と・・・いや警察・・・いやいや一個じ・・・ああ、もうめんどくさい。もうよい。ともかく、姉上はこちらに返してもらう。さっさと離れろっ。」
「うっせえ。誰が姉上だっここにいるのは俺のマスターウル・ルガルだっつうの。」
「ここにいる女性は久世幾世。君のいう姉上とやらではないはずだがね?」
此処でこの主従にも行き違いの様な物が発生しているらしいことが判り、両名ともに首を捻った。
「ん?なんだ貴様。ウル・ルガルの知り合いか?」
そんな二人の反応を見つつ、今度は聞き覚えのある名にギルガメッシュが首を傾げる。
「あ?だったらどうしたってんだよ?」
「いいや?なるほどなと納得しただけだ。なんせ、そこの我が姉も、そして
アヤツまだ生きておったのか・・・そう言って先程まで被っていた警察官の帽子を取ると見目麗しい容姿がその場に晒される。
「ウェイバー、ライダー。チャリオット出して。今すぐ。」
ギルガメッシュの姿を見た久遠は先程までの必死さはどこへやら、無表情に戦車を出すよう要求する。
「はあ?なんでだ「いいからっ早くっ。」
いきなり焦り出した久遠にまあまあ落ち着けと二人係で宥めるも彼女は引く気配がない。
「早くっ早くしないと・・・。」
「おい嬢ちゃん。何をそんなに焦っておる。」
今だ渋る二人にとうとう涙目になって彼女は口を再度開けた。
若干ヒステリック気味に話し出す。
「あんたたちまだわからないの?ここまでヒント盛りだくさんなのに?どうして・・・もう終わりよ。この戦い、勝利は絶望的だわ・・・ううん。絶望よ。・・・ここの聖杯、やっぱぶっ壊れてんじゃないの?」
ヒステリーは最初だけで、そのうち減速したかのように彼女の中の感情が諦めにも似た何かに変わっていく。
「いい、ウル・ルガルの近しい者で、神性を現す赤の瞳の男。此処までで二人にまで絞り込めるの・・・で、肝心なのは姉がいること。ここまでくるともう一人しかいないのよ・・・あの男、おそらく英雄王ギルガメッシュよ。」
その淡々とした回答にウェイバーが首を傾げて疑問を投げかける。
「?ギルガメッシュには姉なんていないだろ。それに子供もいなかったはずだ。」
一瞬目を見開いた久遠であったが、ここが違う世界であるという事実を思い出し嗚呼そっか・・・と言って更に説明を続けた。
「そうよね。この世界。私のいたとことは色々誤差が出てるんだっけ。・・・ここではそうかもしれないけれど、私のいた世界ではギルガメッシュには四人の子がいるの、原罪の子ウル・ルガル。功罪の子、ウル・ヌンガルとウドゥル・カランマ。そして贖罪の子、ルガルキドゥル。この四人よ。そして、それら四人の母親はすべて同じ人・・・彼の姉であるウルレシュテムだと言われているわ・・・まあ、真偽のほどはわからないけれど。でね、問題は此処からなの。」
あははと乾いた笑いを漏らしながら久遠はウェイバーの肩をひっつかんでがくがくと揺さぶる。
ウェイバーが若干具合が悪そうになっていても止める気はないらしく揺さぶり続ける。
「そのお姉さん・・・ウルレシュテムなんだけど。白銀の魔女。ティアマトの化身。天の糸・・・まあ、呼び名は多々あるの。ただ、それが広まる過程である叙事詩がやばいのよ。
具体的にはアーサー・ペンドラゴンにとってのマーリンよろしくギルガメッシュに武器作ったり、かと思ったらエルキドゥ差し向けたりして彼の成長に助力するキングメーカーだったりとか、神の森滅茶苦茶にしたあとに門番盗んでそのまま隣国乗っ取ったり、天の使いである聖牛をビームだしてとどめさしたりとか・・・ほんともう、規格外よ。で、もしかしたら、ううん。しなくてもあの姉上って呼ばれてた女性はウルレシュテムで間違いないわ・・・というわけで無理。撤退しましょう。そうしましょう。」
この比較的大きな声で発せられる説明に一同呆気に取られていた。
何故か本人ですらも驚愕に顔を染めており、この場ではうむ、と頷くギルガメッシュとママ凄い・・・と純粋に喜ぶ桜のみが反応らしい反応であった。
久方ぶりの投稿で内心ドキドキですがもし誤字脱字があったら遠慮なく報告してください。お願いします。
・・・話をまとめるのって、難しいですね・・・。
それでは閲覧ありがとうございました。
また、これからもよろしくお願いします。