誤字訂正ありがとうございます。こりゃドリル買ってきたほうがいいかな・・・。
ところで今日で特異点ピッグアップが終わるわけですが皆さまは誰が来ましたか。
自分のところには太陽王とセイバーオルタが来てくれました。うれしい。
うれしいけどいまだ弓陣営が薄すぎて剣の敵が現れるたびに悲鳴を上げる今日この頃です。
フラフラと覚束無い足取りで
一応同行者に手洗いに行くと許可を取ってはいるが、実のところこれと言ってあてはない。
ただ、なぜか呼ばれているような気がしたのだ。懐かしい気配がとでもいえばいいのか。
進め進め。立ち止まるな。間に合って。と。
訳の分からぬ焦燥といっそ不気味なまでに狂喜しているかのような陽気さが波のように押し寄せてくる。
気持ちが悪い、けれど向き合わなくてはならない。
逃げ出したい。けれど、けれどけれど。
ーーーー・・・私は、成し遂げなくてはならない。
何をなんて聞かれても知らないし、いくら考えても私はわからない。ただの衝動だった。
どのくらい歩いていたのか。いつの間にかある扉の前に着いていた。
逸る気持ちも、据わりの悪いような不快感もすべて許容しきれないまま、なぜか何のためらいもなく。
私は扉を開いた。
そこで私を待ち受けていたのは・・・草臥れたスーツ姿の男と、床に転がった見知った、否。片時も忘れたことのなかった■の骸だった。
「なに?これ。---彼、岸・・・?」
自分から放たれた言葉に頭の中で疑問符が浮かぶ。
はて、
瞬間周りが酷くスローモーションに見えて、バチリという音を最後に彼女の意識は消えた。
◇ ◆ ◇
自分、月城久遠は魔術師の家系に生まれた。
魔術師の家としてはかなり落ちぶれていて本家筋とは分家の分家ほどの遠さ故か回路や質も月と鼈くらい差のある。一般人に毛が生えたくらいの家ではあったが、彼女は幸せだった。
家族四人で食事を摂って、談笑して、時々何処かに遊びに行って。そんなありふれた日常を自分は愛していた。
魔術の修行はつらかったが、我慢した。ひとりならべそをかいても気にしなかったのだろうが、弟の前では良き姉でいなくてはと思うとそれが当たり前だった。
ある時から父と母が頻繁に喧嘩をするようになった。
理由はわからなかったが、自分たちは関わってはいけないことだと思って弟と身を寄せ合って時間が過ぎるのを待っていた。
それの繰り返しで3か月くらい過ぎたころ、両親から本家への養子入りの件を聞いた。
なんでも、こんなところで燻ぶらせるには勿体ない才能だからとかで私たちのどちらかを引き取りたいと言っているらしく、私は既にこの家で魔術の修練を積んでいたから、まだ魔術の基礎すら知らない弟が行くことになった。
弟がいなくなるのは寂しかったが、我慢した。
それがあの子のためになるのなら邪魔をしてはいけない。
だって、私は彼岸のお姉ちゃんなんだから。
それから少しして長い間相互不干渉を貫いてきた久世と月城の本家、憑城は友好条約を締結した。
その祝宴の際に一人の少女と出会った。
久世幾世。久世家の秘蔵っ子にして、次期当主候補の一人。
私とは全然違うと思っていた彼女と何故か意気投合してしまい、お茶までする仲になった。
流石にどういった経緯か、外交役兼彼女の付き人が弟だったのは驚いたけど。
それからたびたび、それこそ彼女が久世から勘当されてからも交友を続けていた。
ーーー幸せだった。
はずだった。
高校二年生の末のこと、聖杯戦争が始まるまでは。
私たち3人と、■■■を巻き込んで。
結果だけ見るなら、聖杯を掴んだのは私だった。
他にはもう、誰もいなかったけれど。
彼岸がいなくなって。幾世もいなくなった。
■■■の姿も既にその場にはない。
他でもない私が吹き飛ばしてしまったから仕方ないが、GPSでもつけておくべきだったか。
・・・私には現状これ以上進むことが出来ない。
なんせ、もう私には何も残されてはいないのだから。
だから、私が前を向いて進めるようにケジメをつけなくては。
そのためにも、■■■を探し出して・・・倒さなくては。
首を洗って待ってなさい。
泣こうが土下座しようが、貴方が本当のことを言わない限り許してなんかやらないから。
◇ ◆ ◇
ブツっとまるでパソコンの電源を入れるかのような感覚が訪れた後。
へたり込んでいた月城久遠という少女は初めてこの世界を、自分を認識した。
目の前には銃をこちらへ向けようとする男と弟の死体がある。
ならば、彼女の今取るべき手段は一つだけである。
少女は自身のポケットからキャラメルくらいの大きさの銀色のキューブを取り出すと、それを勢いよく目の前の男に向かって投擲した。
途端キューブが卵か何かのように内側から裂け、割れて光を零す。
切嗣はこれに片目をつむることで対処しようとするが、その一瞬の隙を久遠は見逃さなかった。
素早く服の中に手を突っ込みFlashbang HolsterからS&W M&P9 シールドを取り出して即座に発砲する。
勿論切嗣の方に銃口は
が、その弾丸は勢いを殺すことも無駄打ちに終わることもなく、確かに切嗣を、そのわき腹を貫いた。
「!・・・っ」
痛みに反応しつつ、切嗣は予定よりも早く作戦を開始すべく、銃口を少女ではなく
先程設置していた、柱に取り付けられている起爆装置に向け、発砲した。
轟音と爆風がその場、牽いてはアインツベルン城を包んだ。
情緒不安定少女久遠覚醒回でした。
・・・覚醒というより元に戻っただけなんですが。
彼女が士郎に対して抱いている本当の感情としては前に少し載せた支離滅裂な言葉の方があっているのですがちゃんとした人格が戻ってきたため抑えられてこうなりました。
では、閲覧ありがとうございました。