失敗作だけど白い特等みたいになれたらいいなー   作:九十九夜

6 / 81
詰め込み回?です。

まあいうほど詰め込んでないかもしれませんがどうぞ見ていってください。



変化と天の帯

ーーーして。

 

 

ーーーおーーーして。

 

ーーーわーーがーーーだーーうことを

 

 

ーーーってきて。

 

わたしーーーに。

 

か え っ て き て

 

 

◆ ◇ ◆

 

 

ーーーあたたかい/暗い夢をみていた気がする。

 

無性にかえりたいと思うようなそんな夢。

 

帰りたかったのか、はたまた還りたかったのかは、もうわからなかったけれど。

 

ぼんやりと幸福な微睡みが徐々に醒めていくのを見送る。

 

窓...のように空けられた壁の隙間から差し込む光と寒さが朝だということを知らせてくる。

 

「かえってきて・・・か。」

 

最近奇妙な夢を観る。

 

暗い水底の夢。

不思議と恐怖はない。

 

沈んでいくのに。

なくなっていくのに。

 

恐怖はないのだ。

あるのは安心だけ。

 

引き摺られていく。

引き込まれていく。

 

けれどしばらくしてから別の声が聞こえてくる。

 

ーーーいかないで。

 

ーーーひとりにしないで。

 

そこで徐々に降下していっていた自身の意識が浮上する。

 

そんな夢をここのところ繰り返し観ている。

 

いや、実際には以前から観ていたのだが最近は特に頻繁になってきている。

 

「・・・まずいな。」

 

確実に何かに引っ張られている。

それもとんでもないものに。

正直あの終わりの声がなければかえってこれるかも怪しい。

早急に対策を考えなくては、とまで思いながら身を起こそうとする。

 

動かない。

 

もう一度試してみる。

 

やっぱり動かない。

 

掛布をめくってみた。

 

さらさらとした朝日に輝く金髪。

太陽神シャマシュに与えられた至高の容姿を持った自慢の弟。

そんな弟が、自身の腰に抱き着いて眠っていた。

 

ZENRAで。

 

すやすやと眠るあどけない寝顔はかわいい。癒しだ。

 

だがこの弟ZENRAである。

 

拘束から抜け出そうと上に這いずるように手に力を込める。

 

「あ、姉様。おはようございます。」

 

目を覚ました弟がへにゃりと笑って挨拶をしてくれた。かわいい。

だが、その前に。

 

「おはよう。とりあえず服着ようか。ギル。」

 

こうして、一日が始まる。

 

 

 

 ◇ ◆ ◇

 

 

 

こんにちは皆さん。ウルレシュテムです。

 

最近わたしだったのが(ボク)になりました。

背が伸びました。体の構造が女性的になってきました。

でも筋肉はいまだにつきません。何故。

 

ようは現在(ボク)は幼年期から青年期に差し掛かる途中だということなのだと思います。

正直成長するのはありがたいのですがこの厨二じみた口調にはあまりなりたくなかったです。できればもっとまともな成長がしたかった。

 

あれから道具作成(笑)の幅も広がりました。

おかげで現在(ボク)の部屋のキッチンは旧式の物からシステムキッチンに、調理器具もフライパンや包丁など着々と進化を・・・と、失礼。

(ボク)の部屋はちょっとこの時代の方々にはお見せできないことになってしまいました。王を退位するときにここも撤去しなくては。

え?電気はどうしたのか?代替品として魔力を使っています。

 

あ、クインケ造りの方も順調ですよ。あれからちゃんとユキムラ1/3(モドキ)とナルカミ(モドキ)作りましたし。フクロウは・・・これっていう材質にまだ巡り合えてないんですよね・・・。

残るIXAは作ったんですがモドキどころか全く違った代物に・・・。

出来心だったんです。作ってるうちに楽しくなっちゃったんです。

材料は(ボク)の髪。それに(ボク)の象徴でもある天の糸をより合わせて編んで(ボク)の血に浸してを繰り返してできた『天の帯』。

自動防衛機能と遠隔操作とあらゆる形に成る変換能力を持つ武器であり防具。

おまけとしてこれを装備しているとあらゆる状態異常を無効化する。壊れ性能だ。

 

そも、(ボク)は裁定者ではなく調停者。

神々が裁定を前にしての最後のあがきとして生んだ。神と人とを繋ぎ、留め、結ぶ者。

天の帯(これ)ほど(ボク)にふさわしい武器もないだろう。

 

ちなみに天の帯は(ボク)の戦装束にも転用している。

不測の事態においては天の帯(補充用)にもなってくれるのだがいかんせんそれをしてしまうと必然的に布地の面積が狭まってしまうため基本しない。

特攻掛けるとかなら話は別だが。

ついでにいえばこの戦装束。発案当初は有馬さんと同じ白のロングコートに黒のスーツっぽいものをと考えていたのだがギルガメッシュ含め臣下から頼むからもっと重装にしてくれと嘆願されて諦めたという経緯を経て作ったものである。それでもだいぶ軽装なのでいまだに皆ハラハラしている。そんなに心配しなくても敵の首級ぐらいとってこれるのに・・・。そんなに頼りないのだろうか。

 

周囲も各々で変わっていっているらしく、特に近くで見ていたためかギルガメッシュの成長が著しいように感じる。背もだいぶ伸びた。・・・いつか追い抜かされるんではというちょっとした恐怖を覚えるほどに。さすがに青年期並というほどではないけれど。

 

 

と同時にあーもうそろそろ世代交代の時期かなーとか思ってたりする。

なんかちょこちょこ王務の引継ぎみたいのあったし?夢にもちらちら神様出てくるし?

そうだよねーだいたい自分が王務引き継いだ時と同じような年齢になったもんねー。

 

どうせなら残り僅かな在位期間は日記を書いて過ごそうと思う。

たぶん(ボク)はきっと、王位を返上したらよくて追放。十中八九適当な理由で粛清されるという末路が待っていることだろうし、何か残したいからさ。なんてね。

 

 




子ギル君とオリ主の間には明確ではありませんが年に開きがあります。

後継機を作るときに時間がかかったのもあって10歳とまではいかなくても割と。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。