街に戻り、宿に直行する。
赤く染まりつつある空を窓越しに見つけ、ベッドに深く腰掛ける。長くなりそうだな、
となんとなく思った。
この場で得られる情報は、直近の一ヶ月の合計を以てしても比べるまでもないだろう。
無駄にできる時間は、ない。話を円滑に進める必要がある。その上で、自分が聞きたい
内容を話してもらうには、主導権を握っておくのが手っ取り早い。
自己紹介を軽く済ませ、話を切り出す。
「プリムさん、前に会ってから今日までどんなことが起こったか……それを教えてくれな
いかしら」
「……長くなるから、ざっくり話すね」
眉がひそまるのが自分でも分かったが、話を聞くにつれてそれもほぐれていった。
彼らの体験した様々なことは、到底一ヶ月という短い期間に収まるものとは思えなかっ
たからだ。
聖剣を抜いた人物というのが、私たちの話を横で聞いてる長身の男――ランディ。
彼と、ガイアのヘソにあるドワーフという種族が住む村にいた少年――ポポイの三人で
旅をしていたようだ。
ポトス村の北西、ガイアのヘソの真北にある水の神殿におわすルサ=ルカという有識人
によると、マナの種子を共鳴させていくことと、その周辺に居座っている強力なモンスタ
ーを撃破することによって、聖剣は徐々にその本来の力を取り戻していくそうだ。
ドワーフ村のさらに奥――地底の神殿に種子があることを知った一行は、共鳴させるべ
く向かうも結界に道を阻まれる。
結界を施した、妖魔の森の奥深くに潜伏している魔女エリニースを訪ねると、ディラッ
クをヴァンドール帝国の魔法騎士タナトスの許へ送ったところであった。
自らが、パンドーラの人々から生気を抜き取り骨抜きにしたことを白状すると、猛虎タ
イガーキメラを差し向ける。
これを何とか退けたプリムたちがエリニースに詰め寄ると、結界は氷の魔法でもないと
解けない代物であるという。
水の精霊ウンディーネに力を貸してもらい、結界を破る。その足で神殿へと向かい、我
が物顔で占拠していたファイアギガースを撃退し、地の精霊の力を得る。
そして、パンドーラに戻ってきたのだという。
しかし、いざ戻ってみれば骨抜きにされた人々はそのまま。プリムの友人であるパメラ
もその一人で、夢遊病のごとく彷徨う彼女を追うと『これから生贄になる』という言葉を
残し、ひとり遺跡に入っていって、今に至る。
「――時間がないのね」
「うん。あなたたちには申し訳ないけど、自分の事情を優先させてもらうわ」
今日は、明日からの潜入に向けて休むけどね。
そう付け加えるプリムさんを見て。
(前回と言い……)
不満を感じているのではない。切羽詰まってる状況が続いてるプリムさんが心配なの
だ。
しかし、彼女を案じれるほど私にも余裕はないし、なにより力になってあげれるほど役
に立てるわけでもない。
「いえ。パメラさんとディラックさん、彼らの救出に集中してくれて構わないわ」
もとより彼女が、私たちに義理立てする必要はないのだ。わざわざ申し出てくれるプリ
ムさんは人格者なのだろう。
そんな彼女に尋ねる。
「マナについて。教えてくれないかしら?」
「私たちも詳しく知ってるわけではないわ。ただ、旅をし始めて思ったのは、マナって私
たちの世界の調和を保ってるものなんじゃないかってこと」
やはり、彼女も熟知してはいないようだが――
エネルギーの一面を持つであろうものが、調和にも関係してくる。それは、なんとも面
白い見解だ。
思い浮かんできた色んな可能性を一つずつ考察すれば、何かつかめるかもしれない。
「あなたたちは、どこから来たの?」
「へ――?」
予想外の質問に、間の抜けた返答をしてしまう。
(えと、ちょっと待って。落ち着くのよ、私)
プリムさんがそれを問うということは、つまり吉井君からは出自に関して聞いてないと
いうこと。
ありのまま自分の身に起きたことを言ってみるか、ぼかして伝えるか。
(…………考えがまとまらない)
駄目ね。黙り過ぎても怪しまれるだけ。
(とりあえず……)
意味ありげに、吉井君を一瞥してから。
「私たちにも事情があって、帰るためにも色々と探ってるの。最近は何かと情勢も不安定
だし、それがマナと密接に関係してるなら私たちも知りたいと思っているんだけれど……
なかなか精通してる人はいないのよね」
嘘は言っていない。
「そう、あなたたちも大変なのね」
「プリムさんたちほどではないけれどね。それでも、やっぱり早く戻りたい気持ちは変わ
らないかな」
「そっか。何か分かったら、教えるね」
「ん、ありがとう」
騙したわけじゃないけど、真実を伝えてない私に純粋な善意を向けるプリムさんの優し
さに、罪悪感が湧く。
プリムさんが、吉井君を一瞬見つめる。
「そろそろお暇するわね。……ほら、行くわよ」
私たちが会話している間、一言も発さなかった二人を連れて、プリムさんは部屋から出
ていった。
(少し早いけど、私も寝るかな)
安定した寝息をたてる吉井君を見下ろして。
「おやすみなさい」
自分の割り当てられた部屋に向かった。
夜が明ける。
月が地面に寝ている空を正面に捉え、椅子に身体を収める。
プリムさんたちは、前日に言った通り朝早くにここを発った。
彼らの身を案じながら、吉井君の快復を待つ。
結局、彼が目覚めたのは、翌日であった。
「それにしても、吉井君の行動力には畏れ入るわ」
「あはは……」
事情を一から話すと、ごめんと一言、うな垂れる吉井君。
「確かにあなたの言うようなケースも十分に考えられたから、謝る必要はないわ。結果だ
け見れば、お互いに少々のしこりを残したとはいえ分かりあえたのだから。ただ、今回の
ことで身に染みたと思うけど、一つでも因子を違えていたら死んでたかもしれない……。
そのことだけは忘れないでいてちょうだいね」
これでも、心配したんだから。とは口に出しはしないが、言いたいことは伝わったと思
う。彼はびっくりするぐらい素直だから。
まだ長い時間共に過ごしたというほどではなくとも、そのことに気付いてしまうのだ。
よほど純情であることの証左に他ならない。
「そうだね。肝に銘じとくよ」
「それにしても、丸二日もベッドに臥してたからかな。なんだか体がなまってるような気
がしてならないや」
身体のあちこちをバキバキ鳴らしながら、吉井君が宿を出る。
「君らが…………。明久君と優子さんだね、話がある」
私たちのことを待ってたような口ぶりで。宿の外には、がたいの良い初老の男性が腕を
組んだ状態で直立していた。
一本の大木のような、どっしりとした雰囲気を放つその男は、自らをジェマと名乗っ
た。
ランディの友人であるとも言っていたが。
(なんだか対照的よね)
なんというか、彼はおどおどとしていた節が何度か見受けられたから。
挨拶もそこそこに、本題に入る。時は待ってはくれないのだ。
ただ、正体を騙っている可能性がある。不自然に思われない程度に身構えながら、尋ね
る。
「お話とは?」
「
吉井君が、ジェマさんに詰め寄った。
「それは、本当ですか!?」
思わず溜息をつきそうになる。
(……お人好しにも程がなさすぎじゃないかしら)
さすがに心配になってくる。それが彼の美点とはいえ。
自分が何を考えていたのかに思い至って、ブンブンと
そんな私を怪訝そうに見つめる二対の眼差し。
「(…………っ)何でもないわ……です。どうぞ、続けてください」
「うむ。ランディたちが危ないという話だが、間違いない。そこで、頼みがあるのだ」
「行きます」
「む?」
「ちょっと、吉井君!?」
「頼まれなくったって、僕は助けに行く! ……木下さんも、異論はないよね?」
一も二もなく快諾する彼に、今度こそ溜息が漏れ出た。
「異論は……別にないわ。ただ、少し待ってて」
そう告げて、ジェマさんに向き直る。
「個人的には、反対です」
「ふむ。
「ランディさんから聞いているなら、お分かりになられると思いますが?」
「プリムも含まれておるぞ? あのパーティーには」
「……そうね。でも、それとこれとは別です」
「木下さん!」
「黙って、って言ったはずよ。それに、あなたを傷つけたのは誰? あなたが許していよ
うと、私が納得するかは――あなたが決めることじゃない」
強い。否、
思いもよらなかった激しい反論に吉井君は動揺して、何かを言おうとして、やめた。
(そう。それで、いい。悪いけど、今だけは口を挟まれたくないの)
一拍おいて。
「本当に、そう思ってるのか?」
ジェマさんの問いかけに、ぐっ、と詰まりそうになる。
(この人は、多分気付いてる。でも、流されるだけじゃない。自分たちにも確固たる意志
はあって、必要とあれば抗うことも臆さないという態度は形に出しておかなきゃ駄目よ)
お腹に力を込める。
「……ものの道理、それとなにより感情論。私たちと彼らの、良好とは口が曲がっても言
えない関係を知ってなお、それを私たちに求めるの?」
「質問に質問を返すのは、感心せんな――とはいえ、ふむふむ。中々どうして」
私も大概だな。吉井君のことは言えないかもしれない。
素であるのだろうが、顎に手をやってしきりにうなずくジェマさんを見てると、頭が沸
騰しそうになる。私に余裕が無いことに付け込んだ、そのゆったりとした振る舞いに。
「――先達として、そこは甘く見てもらってもいい場面じゃないかしら? ここは。それ
に――」
チラッと吉井君を見やる。
「あなたは、なぜそんなことを知っているの?」
吉井君が、目を見開いて息を呑む。
論点を変えた、私の攻撃に。
「ハッハッハッハッハッ!」
面白いものを見せてもらった、と思わせるような笑い方を披露してみせて。
真面目な顔つきへと変えた。
ただそれだけの行為で、この場にかかる重圧が増す。
想像はついてはいたものの。
(とんでもない人物ね)
「いや、失礼。優子さんの質問に答えようか。私は、いろいろと独自に調査していてな。
パンドーラの古代遺跡に危険な人物が向かうであろうことを、彼らが向かった後に知った
のだ」
「あなた自身が行くこともできたのでは?」
「私は、この通り老いぼれ。それに、適任だと思ったのだ。私などよりも遥かに」
穏やかな口調ですらあるが、選択肢は一つしかないと言ってもいい。
て、助けに行かないという手をとれないでもないがそれは下策でしかないだろう。
一つ、息を吐いて。相手を真正面から見据える。
紳士然とした、老年に片足を突っ込んでいる男性。雰囲気も物腰も丁寧であるが、その
実強引。
(情報収集の項目に追加ね)
「……良いわ。あなたの頼み、飲みましょう」
「礼を言う」
「それで、あなたの言う危険な人物について。教えてもらわないわけにはいかないわよ」
「勿論。貴女は帝国を知っているか?」
「ヴァンドール帝国……」
つい最近耳にしたばかりである。それを口にしたのは、プリムさん。もしかすると――
「タナトス……?」
「ほう。そうだ、奴が遺跡に向かっている。到着するのは、彼奴の方が早いが鉢合わせす
ることも十分に考えられる。奴の狙いが奈辺にあるかは?」
「王国を内部から瓦解。魔女エリニースは、そう言っていたと聞いたけど」
「うむ。帝国は、自国の覇権を全世界に広めるべく侵略を開始したのだ。そして、支配へ
の最後の一手は、マナの要塞の復活で間違いないだろう……。要塞がどれほどの脅威か知
る者はいないが、”強大な力”に違いないならば奴らにそれを求めない理由はない」
初めて聞く単語に、吉井君は知っているのかな、と思い彼を見遣るとばつの悪そうな表
情で頭を掻いていた。どうやら伝え忘れていたようだ。
(しょうがないわね。要塞とやらについては、後で聞けばいいかしら)
今一番聞きたいのは……。
「最後に一つ、良いですか?」
「なんなりと」
「あなたは、どういった立場の者ですか?」
「タスマニカ共和国の、しがない一軍人だよ」
「そうですか……。お話、ありがとうございました」
(嘘をつくような人ではない。ただ、開示していない情報がいくつかはあるんだろうな)
ため息をつきたい気分に駆られる。
マントを翻し、大きなストライドで城に向かう道を歩むジェマさんの後ろ姿から視線を
ずらす。
「私が行かないって言っても行くんでしょ、吉井君は」
「う、ごめん」
捨てられた仔犬のような目。そんな目で見ないでよね、まったく。
「あー、もう! 私の言い方が悪かったわよ! プリムさんを助けたいと思ってるのは、
私だって一緒よ」
ぱあっと表情が明るくなる吉井君。
(ホント、分かりやすいわよね)
感情をすぐ表に出す彼の将来が、少し心配になる。
「ありがとう、木下さん」
「それじゃあ、行くわよ」
「うん」
† †
プリムから聞いた伝承が、ふと頭に
ジェマさんも言っていたマナの要塞。きっと碌でもないものなのだろう。
もちろんプリムたちを助けるのが此度の目的だが、彼らを助けることがこの世界の窮地
を救う一助となるのであればそれに越したことはない。
遺跡の重い観音開きの先には、屋内であるのに霧がかった景色が広がっていて、怪しい
雰囲気を隠すことなく伝えてくる。
と、モンスターが現れる。
情報のない相手だ。どんな行動をとるか分かったものでない。
モンスターは二種類いて、どちらとも足は遅いようである。片方は、ゾンビだろう。滅
することすらできるか怪しいモンスターであるが、
ここに来るまでに木下さんと話した「とにかく進む。道が分かれてても迷わない。モン
スターの相手は極力しない」に従って、でもあるがそれだけではない。
傲慢な考えで偽善ですらないかもしれないけど、僕の定めた一つのルール。可能な限り
殺生を避けるというそれとも合致するから。
対峙する内の一体が、奇怪な動きを見せ、身体が青白く発光し始める。
二日前に知覚した警鐘。それを受けて、僕は頭上を仰ぎ見た。
大きな岩。それが唐突に現れ、支えていた力が消えたように自由落下を開始する。
「う、おおおおぉっ!」
Fクラス 吉井明久 現代文 39点 1/3 マナエネルギー 1
相棒を召喚し、力強く跳ばせる。岩にスピードが乗る前に、接近できたのが幸いだっ
た。
点数を半分ほど消耗したものの、岩を投げることに成功した。
岩が投擲された箇所に、局地的な振動が襲う。
直撃したモンスターはいなかったが、振動に怯んでいる隙に真正面の扉に向かう。
次の部屋に踏み込んだ僕に少し遅れて、木下さんが滑り込んでくる。
彼女を追従するゾンビらしき生物に木刀を投げつけ、足が止まっている間に飛び蹴りを
決める。
扉を閉め、相棒を召還する。
「
新しい部屋のモンスターが、押し寄せてくる。
一度還してからの召喚。回収することなく得物を取り戻した相棒に迎撃を頼む。
Fクラス 吉井明久 日本史 85点 1/3 マナエネルギー 1
頭だけのユニコーンみたいな生き物の突進。
頭頂部に生えた角を木刀で弾き、足払いを掛けさせる。が、跳躍で躱される。
それこそが狙いだったりするのだが。
こちらも相棒にジャンプさせ、そのまま体当たりをかます。飛ばす先は、勿論仕掛け時
を窺っている、もう一体のユニコーンもどき。
もつれ合った二体から出来るだけ離れるようにしながら、全力で走る。
階段を駆け下りれば、剥き出しの西洋剣が出迎える。相棒の木刀では分が悪い。
「頼んだ!」
「任せて!」
Aクラス 木下優子 数学 366点
細かい操作を無理して行おうとはせず、地力の差を利用して堅実に攻め立てていく木下
さん。
その猛攻に耐えられなくなった剣型のモンスターが甲高い音と同時に遠くまで弾かれる
や、走り出す僕ら。追いすがるゾンビたちは完全無視して、とにかく先を急ぐ。
と、遂に行き止まりの部屋に入ってしまう。
やむを得ずモンスターを殲滅し、一息入れる。
消耗した教科数。そして、次召喚すると、それに当たる確率。
パーセンテージがどれだけ低かろうと、命が秤にかけられる以上は気休めの数字に絶対
の安全など見出せない。
だから手間を承知で、ひとまずの安全地帯である、モンスターのいないこの部屋で問題
を解いている。
ここから先、安全な場所がある保証はどこにもない。
準備できるときに準備する――この世界に来て学んだことである。
「ふぅ~。……終わったよ」
「お疲れ様。少し休む?」
「いや、行こう。僕のことなら、まだ大丈夫」
「それなら良いんだけど……。それにしても、ホント、あなたの体力には驚かされるわ」
「それだけが取り柄だからね」
眉を少ししかめて、僕から離れ、何をするでもなく歩き出す。むう、僕の長所が余りに
も少なすぎて呆れたのだろうか。
それはおいても、正直木下さんの気遣いはありがたい。確かに、まんまるドロップ二個
はキツかった。
「…………そんなことないわ」
「――え?」
僕に言った言葉だろうか。そう疑問に思ったのだが、あぁもう、と肩を落とす彼女を見
るにそのようである。僕の察しが悪くて、落胆しているのかな? だとしたら申し訳な
い。
「だから、あなたの美点は体力だけじゃないって言ってるの!」
「あ、その話…………って、えぇ!?」
真意を尋ねるべく木下さんの顔を覗き込むと、フイとそむけられた。
…………もしかして、さっきその辺歩いてたのは――そのことを言おうか言うまいか
迷って……?
だとしたら、なんかこう――か、カワイイ。
「ちょっと! 聞いてる!?」
「ハッ――! ご、ゴメンなさい! 聞いてませんでした!」
「二時間弱も脇目も振らず、問題を解き続けられるんだから生半な集中力じゃないわ。
……二度も言わせないでよね」
絹糸のように美しい髪を指に絡めては、ほどいてを繰り返す彼女を見て目眩に襲われ
た。
今の状況をコメディー風に表せば、僕の心臓には矢尻がハート形の矢が刺さっているこ
とだろう。勿論、ズギューンという効果音の吹き出しを添えて。
「とにかく! そう卑屈にならないの。それだけで、良い面も台無しになるわよ」
「う、うん」
正直、僕はぼろくそに言われることに慣れていたから、そんな考え方が根付いているの
かもしれない。
恥ずかしいと分かりながらも、それでも僕に言ってくれたのだ。今後は、気を付けると
しよう。
こそばゆい空気の余韻が、どこか恥ずかしくて話題を転じる。
「ここまでは順調だね」
「えぇ、何度か危ない場面もあったけれど。吉井君の操作能力が高いおかげね」
「ここで僕が頑張らないと、後に響くからね」
僕と彼女が立てた作戦は、こうだ。
明らかに雑魚であろうモンスターは僕が全部受け持って、それで対処できない相手が出
てきたら、高火力を誇る木下さんの召喚獣で圧倒する。
だから、ここまでは僕が殆ど当たらせてもらったのだ。木下さんの消耗を避けるため
に。
ただ、予想以上にモブが強い。
作戦と言っても、急ごしらえのものに過ぎないので、ちょっとしたことですぐにボロが
出てしまうのは事前に織り込み済みだ。そうなった時は、臨機応変に動くしかないという
ことも。
作戦としての体を保ってられる時間を一秒でも長くするために、僕は集中をきらしては
いけないのだ。
長く休みすぎると、程よく緊張を保った集中の糸が緩んでしまう。
戦力の
「そろそろ行こっか」
「そうね」
再び、僕らは危険地帯へと身を躍らせた。
タグに追加しましたが、自分のとこの明久は鈍感ではありません。
自分にはっ! 鈍感系主人公は書けなかった――!!
勿論原作をリスペクトしておりますが、二次創作なのでこんな明久もありかな、そう楽しんでいただければ幸いです。
前話の後書きに記述した、来月中に第一章を終わらせる……達成できるか不安になってきました。
プロットは出来ているのですが、一話で済まそうと思ってた話が二話に延びてしまったし(泣)
とにかく全力尽くします!