獅子頭隼人は
だが、ランクは高くなく大会に出ても良くて二回戦まで駒を進めればいいところである。
しかし気配には非常に敏感で一般人や非
しかも相手が格上の
結論を言えば獅子頭隼人は常に背後に注意をはらっていて簡単には背後をとらせない。最低でも相手が近づいているぐらいは分かる。そのぐらいの実力はある。
それだけは自信はあった。だがその自信は一瞬で崩れてしまった。
気配は全く分からず、簡単に後ろをとられ、隼人は右腕を後ろに回され地に伏せられていている。
「おいおい、舞さん。いきなりそんなことする必要ないんじゃないのかな?」
「そう?相手は
「あなたを知っている僕から言わせてもらえればあなたの方がバケモノに見えますが、まあ本題といきましょうか?舞さん。」
「そうだね恭介くん?」
会話を聞く限り一人は男。隼人の体を抑えているのは女だと分かった。
「(コイツら・・・ッ!俺じゃあ勝てねぇ事がすぐ分かるほどの奴らが結城に何の用があんだよ‼)」
「さっき君が話していた女の子。彼女がどこに行ったのか、教えてはくれないかな?」
「てめぇらなんかに教えるわけねぇだろ・・・ッ!結城をどうするつもりだ!」
「別にあの子に用がある訳じゃないんだが、僕らが知りたいのはあの子に会いたがっている女性の方が目的なのだが?」
「(紺野さんに・・・?)」
情報が少なすぎる。
この二人がどこのどいつで何者なのか、顔を見ようにも絶妙な角度で見えない。
この二人の言葉を信じるならば紺野さんも本当に結城の知り合いなのか。
隼人は頭を回転させる。この場での最善の解答を導きだす。
これしかない、得体の知れない奴らから結城を守る方法は・・・
「結城がどこに行ったのかは俺も知らない。紺野さんが何者なのかま知らない。だからあんた達と一緒に結城を探す。見つけたら二人が会う予定だった場所を聞き出す。知り合いの俺だったら聞きやすいだろう?結城に用がないんだったらそれでいいだろ?」
「まあ、あのお嬢ちゃんには何の用もないからねぇ?」
「僕も舞さんがそういうならそれでかまわないんだが、じゃあ携帯の番号書いたメモ置いとくから見つけたらすぐに連絡よろしく」
そういって二人は結城を探しに行ったのか隼人の拘束は解かれた。
だが、解かれた瞬間顔を見ようとしたがもう後ろ姿すら見えなかった結局顔も姿も分からずじまいになってしまったが、こんな時に贅沢は言えない。
今の状況を再確認しながら隼人は結城を探すためひた走る。
「(結城は今、正体の知れない紺野さんに狙われている
隼人にとって誇りは何の価値もない、誇るべきものもない。
だが、
守りたいものはある。
そのためだったら、なんだってやる。
覚悟は決まった。
やるべき事も分かった。
だったらあとは走るだけだ。
救いたい人を救うために。