では、どうぞ。
隼人には違和感があった。
あの二人の目的は紺野という正体不明の人物。
その人間を捜すために結城の行き先を知るであろう隼人と接触を図った。
だが、そんなことをしなくても隼人と結城が喋り終わった後に彼女の後を追えばいいだけのはずだ。だったらこの二人の本当の目的は・・・
「あんたらが俺に接触してきたのは何でなんだ?何が目的だ?いや、本当にあんたらは結城を探す気はあるのか?」
『それはどういう意味なのかな?』
「あんたらが俺に接触する必要なんかなかった。さっきまでしゃべっていた女はどこにいったとか聞けばいいはず、そんな時間をかける必要はない。なんなら結城の後を尾行すればいい、なのにしなかった。だったら何故俺に接触した?あんたらは一体何がしたい。」
『・・・そこまで推理したのかな?でもそうホイホイと答えを教えるわけには』
「あんたらもしかしたら違う世界から来たんじゃねぇのか?あんたを知っている人間はこう言っていた『この世界には』とかってな。つまりあんたらは異世界人で俺に接触したのは
『前者についてはほぼほぼあっている。だが、後者の推理は?どうしてそう推理したのかな?』
「ただの勘だよ。俺よりも強い人間だったら俺が思っている先のことをすでにやりおわってるんじゃないかと思っただけだよ」
『そう悲観することはないんじゃないかな?まあ、勘ではあったが確かにあっている。僕達は既に紺野の居場所を突き止めている。だが相手が
「そんなことはいい、紺野の居場所を知っているなら教えてもらう。てめぇら結城を助けられたのに放っておいた奴らなんかにあいつの安全は任せられねぇ。」
そう隼人が言うと電話相手はハァ・・・とため息を一つついた。
『彼女を助けられなかったのにも理由はあったが今話しても意味無さそうだからやめておこう。それより彼女達の居場所だけど君が行っても死ぬかもしれないのだが?』
「そんな危険な場所なのかよ・・・!」
『まぁ、戦闘ではなく試合をやっている
「いいから話せ・・・!」
電話の相手はまたため息をついた。
『分かったよ、教えよう。彼女が、君の後輩がいるであろう場所は』
『仙台科学コンビナート。今ではPMC「護衛兵」の根城となっている科学プラントだよ。』
仙台科学コンビナート
科学工業・精製工業に関する工業施設の集合体で、東北最大規模を誇っていた。だが今現在では関東の科学コンビナートの方が重要視され、衰退の道をたどっていた。しかし数ヶ月前に『護衛兵』がここを買い占めたことにより、復旧の目処がたちはじめていた。
その施設の廊下を二人の男女が歩いていた。一人は
もう一人は
「紺野君、
「はい、社長。今のところ七十パーセントといったところでしょうか」
「少し遅いな、開発班に急がせるように言っておいてくれ」
そう葛木は先日
「かしこまりました、社長。」
「
「はい、承知しております。」
二人はそのまま白い廊下をカツカツと音をたて施設の中を進んで行く。それはまるで世界征服を企むかのような、もしくは世界平和を望んでいるかのような姿であった。
「『
会話メインの回です。
次回も近いうちに出します。
近いうちに・・・ね?