何だか10日に一回の投稿になっている気がする。
今回は2名ほど他アニメのキャラが登場します。
それではどうぞ
再び意識が遠のいていく
子供の頃に味わった感覚とはまた違う。
沈んでいく ズブズブと落ちていく 堕ちていく。
(ふふふ、ついにやってやった)
「……………」
落ちようとする 水滴のように
少しずつ水滴は大きくなる
(復讐してやった、見たか?あの絶望しきった顔。)
「…い……ろ」
(あの歪みきっていた顔、実に素晴らしい。)
水滴ががふくれあがり落ちようとした瞬間
「おい起きろ」
「えっ?」
目の前には逆さまの女性がいた。
いや正確には仰向けの状態の雪峰を頭の方から見下ろしている女性。
山田先生よりも薄い緑色の髪。
透き通った金色の瞳。
機動性を重視したかのような真っ白な服装。
そしてどこかで聞いたことのあるような声。
死んだはずの雪峰にとってそれは混乱するのに十分なものだった。
「やっと起きたか、あまり時間がない急ぐぞ。」
「えっ、あなたは誰ですか!」
「? ……まさかあのお方から聞いていないのか? まぁいいさ、それにも意味があるのだろう。今は時間が惜しい。」
「じゃ じゃあここがどこかだけでも教えて下さい。」
「ついて来ればわかるさ、ほら いつまでも寝っ転がっているな。手を取れ連れて行ってやろう。」
女性は寝っ転がっている俺に手を伸ばす。俺はその手を掴み立ち上がると女性に言われるがまま、ついていくことにした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
緑色の空 柱や壁、床は全てが白の大理石から作られている。時代を感じることのできるそれらは某有名な博物館やヨーロッパの古城を思い浮かべてしまう。
壁には大きな絵画や写真が飾られており全てが金の額縁で収められていた。不思議なことにその壁の幾つかは光の粒になって消えたり、光の粒がまとまって現れたりしている
異形の化け物がいた空間とはまた違った幻想的な空間であった。
雪峰は目の前の女性について考える。この幻想的な空間をさして興味もなさそうに歩いていることと案内人ということからここに慣れている人間であると判断できる。そして佇まい、全くもって隙がない、一見適当に歩いているように見えるがあの化け物がいる空間で食べた食べ物のおかげで自分の五感が異常に発達し相手との力量差や攻撃の初手は把握できる能力を得たが、この女には通じないだろう。おそらく全てを無効化される、一体どこに連れて行くつもりだ?
そう思いながら暫くすると化け物のいる空間にあるのと同じような扉が見えた。
唯一の相違点は扉の色が黒ではなく光のような白だという点。
「行くぞ」
女性は一言そう言うと扉をゆっくりと開けた。
白の扉は黒の扉同様、異様に大きいにも関わらず女性が軽く押すだけで開き始めた。人が通れるくらいの広さに扉が開くと扉の中では顔が全て隠れるような黒い仮面を被った男と初老の男性が向かい合うような形で座っているのがみえた
「よく来てくれた、雪峰君。とりあえず話を進めるために椅子に座ってくれるかな?」
仮面の男が脚を組んだまま偉そうな口調で言って来た
「…、「時間の無駄だ早く座れ。」はい」
どうして俺の名前を知っているのか、この場所は何なのか、その他諸々尋ねようとした瞬間女性に早く座るように促された。今度は殺意が混じっており逆らうことは許されそうになかった。
室内は先ほどまでの白の大理石でできた博物館のような雰囲気はなく、ただ真っ白な空間に黒の大理石でできた椅子が3つあるだけ他には何もない、その2つはもうすでに埋まってしまっているため、俺は目の前の空いている椅子に座るしかない。仮面の男とは向かい合うような形になり、初老の男性は右の少し離れた距離にある。
仮面の男は俺が座るのを確認すると言いだした。
「私が君たちを呼んだのは、あの化け物について話を聞きたいのだよ」あの真っ暗な世界にいるあの異形の化け物についてね。そう言葉を繋げて仮面の男は語りだした。
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とある病院の一室
そこには1人の青年が眠っていた。
全身包帯で巻かれ。毎日毎日生命維持のために大きな後遺症が残るような薬を投与され、何十本ものチューブを体に通し、何本もの点滴を腕や首に刺され青年はその命を繋いでいた。
青年がこの病室に運ばれて来たのは数週間前、ISの整備中に思いもよらぬ事故により意識不明の重体となり搬送された、建前としては。
青年は全身に酷い火傷を覆い、手足が曲がってはいけない方向に曲がりドス黒く変色していた。
奇跡的なことになぜか生きている。意識を取り戻していないが。
暫くすると青年の顔に影がかかった。
影の正体は白衣を着たカエルに似た顔の医者でもなければ、白衣の天使でもない。10代前半の少女であった。
この病院は日本国政府の管理下にある最も重要な場所の1つである。国の官僚や重要人物などの命の狙われる危険性がある者しか入ることができない。その警備網は厳重で、監視カメラは数千台配置しており、重力センサー、熱感知センサー、部屋ごとの指紋認証の義務化。壁は対IS用の壁で第2世代なら壊せない第3世代の攻撃特化型で何とか数十分かければ壊せると言う頑丈さである。敷地内には木々に扮したミサイルが設置されており上空からの侵入にも高い警備が施されている。
しかしこの銀髪の少女はそれら全てを破ってきた。
IS『黒鍵』を使用して
現実世界で大気成分を変質させ幻影を見せる。
コンピュータにハッキングをして証拠を隠滅する。
あまり戦闘向きではないが潜入などの隠密活動において最も秀でている機体であろう。
その機体を扱う少女の名前は『クロエ・クロニクル』
束に忠誠を誓うもの。
今回の目標は害虫の駆除と聞いていたのでクロエは少し驚いた。
彼女の主人は特定の人物には異常な愛情を注ぎ他には見向きもしないが、この男に対しては異常な悪意を抱いている、一体この男のどこにそんな悪意を抱くのか…
そこで彼女は考えるのを止める、これ以上の詮索は主人に対して失礼に当たってしまうからだ。
少女は懐から小型爆弾を取り出し近くの大型機材に設置する。
時間を10分後にセットする。
「…ごめんなさい、貴方には何の恨みもありませんが束さまの命令ですので。せめて安らかにお眠りください。」
そう言って部屋を後にする。
病院を出た後ISを展開し空中で静止する。
暫くして病院内から凄まじい轟音と非常ベルの音が鳴り響く。
少女はそれを確認するとどこかへと飛んで行った。
さてさて爆発してしまった病院
中に眠っていた青年は一体どうなってしまうのか。
そして聞いたことあるような声の緑の髪のピザが大好きな女性と仮面の男は一体誰なのか、もしよければ感想に書いてね。