投稿が遅れ1ヶ月半ぶりになりました。
もしこんな駄作でも読んでくださる方がいたなら感謝です。
誤字脱字等がありましたら報告やらしくお願いします。
それではどうぞ
「…つまりあなたは俺を生き返らせようと言うのですか?」
ゼロと名乗る男は話を変え、自分を生き返らせたいと言い出した。
「あぁそうだ、話が早いようで助かる」
「折角ですがお断りさせていただきます」
雪峰がそう言うとゼロはここに来てはじめて驚いたようなそぶりを見せた。
「…理由を聞こうか」
「俺はもう十分に復讐したからです。いつも笑顔でいて優秀な兄の目の前で死にました。俺を竹刀でボコボコにしてくれた幼馴染の目の前で死にました。実の姉の職場で生徒として死にました。これ以上復讐は必要無いと思います」
「そうか。なら、これを見ても同じことが言えるか?」
ゼロはそう言うと手を1つ ぱん と叩いた
雪峰は一瞬身構えたがすぐに倒れてしまった。
大量の情報が頭の中を駆け巡る。
土砂降りの雨のように脳を打ち付ける。
頭の中を何度も雷が落ちたかのような衝撃がくる。
轟々と音を立てて流れる濁流のように頭の中を掻き回す。
何も考えられない
痛い
呼吸が荒くなる、骨が軋む、手首が曲がり、視界がぼやける。血管が浮き出る、身体中の骨が折れる、切りつけられる、殴られる罵倒される蹴られる刺される弄ばれる叩かれる大切なものを壊される犯される売られる突き落とされるダマされるこき使われるウソをつかれるなかま外れにされるひどいことをさせられる。
自分の意識を手放した時、それは映像となって現れた。
1人のサラリーマン風の男性。男性は大声で何かを訴えかけている。しかし
『言い訳なんか聞きたくないのぉ、私は触られたって言ってるのぉ。わかるぅ?』
『うわぁ痴漢とかマジありえねぇ』
『本当、本当』
『何かの間違いです、本当なんです。』
男性は訴える
しかし男性が声をあげても帰ってくるのは野次馬や女性からの罵詈雑言。壁となった野次馬は男性にプレッシャーを与える、男性は呂律が回らず上手く説明できなくなった。
男性は息が荒くなり目頭が熱くなるのを感じる。男性は何も言えなくなりその場でただ泣くしかなかった。
壁の向こう側の青年と目が合う、しかし青年はスッと目をそらす。その顔には関わりたくない、あぁはなりたくない そんな感情が読み取れた。
男性は警備員に両腕を捕まれ引きずられていった。
最期に聞いたことは
『うっわマジで連れてかれたwww』という女の声だった。
そう 男性がどれだけ訴えても誰も耳を傾けてはくれない
青年は学校に着くとすぐさま校舎裏に呼び出された。
校舎裏に着くとすぐに複数人の女子に囲まれた。
一際目つきの悪い女子に財布を奪われ中身を確認されると
顔に強い痛みが走り、怒鳴り声が聞こえてきた。
『おい、てめぇあたしは10万円持ってこいって言ったよな』
『そ、そんな いっ一日でそんな大金用意できる訳がないだろ』
その言葉を聞いた女はさらに目つきを悪くして青年の胸ぐらを掴み上げた。
『んだ?テメェその態度?』
女が拳を握った。握った拳が目の前にきた。
少年のそこから後の記憶はなかった
目が覚めた時には日が暮れていた。身体中のあちこちが腫れ上がって、何か所も根性焼きされていた。制服や鞄はボロボロでもう使える状態ではなかった。
父が作ってくれたお弁当は
踏み潰され砂利が混ざっていて見るも無残な姿になっていた。
青年はその場で泣き叫んだ
だが誰も助けは来ない。
少年は憧れていた
真面目で何事にも一生懸命な父を
優しくて家族思いな父を
自分もいつか父のような人になろうと夢見ていた
そんなある日
父が捕まった
警察に行って事情を説明してもらうと父は女性に暴行を振るったらしい
少年は父を軽蔑した。
立派な父がそんなことをする訳ないと最初は信じていた、だが周りはそれを信じなかった。
学校では陰で悪口を言われ虐められるようになり
近所の人からは変態の子供だと言われた
母はそれらのストレスのせいで精神的に追い詰められ幼児退行してしまった。
そんなある日一人の警察官がやって来た
成長した少年よりも低い身長、どこかゴリラを思わせる顔の警察官。
話を聞くと
自称被害者の女性は女性擁護団体の幹部で警察に圧力をかけて無理やり父を犯罪者に仕立て上げたらしい。
少年はその場で倒れ込んでしまった。
そんな光景がいくつも頭の中を過ぎる
男というだけで犯罪者に仕立て上げられた
男というだけでボロボロにさせられた
男というだけで人生めちゃくちゃにされた
ある日を境に男という立場にあるものは急激にその身を危うくした。教育機関で差別され、職場で嫌がらせを受け、出世もロクにできず、ただただ雑務をこなす。
失敗すれば直ぐにクビ
成功すれば疎まれる。
男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男な分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で男の分際で
何人いや何百何万人もの女の声が響き渡る。規則性もなければまとまりも無いそれは、心からの恨みもあれば差別的な意味合いしか無いものもある。 叫ぶように呟くように嘆くように吐き出すように貶すように蔑むように哀れむように軽蔑するかのように
女の声が止むとぽつりと男の声が聞こえた
「一体男で何が悪い?」
「いつからこんな事になった?」
悲しみに明け暮れた男たち
一体いつからこんな事になってしまったのか。なぜ男というだけで差別を受けているのか。
この怨み誰に晴らせばいいのか
カッと雪峰は目を覚ます。
「思い出した」
ゆらりと立ち上がる、いまだ頭の中では何千何万人もの声が響いているがしっかりと立ち上がる。この非情な世界を作った者、全ての元凶たる 篠ノ之束に復讐するため。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
更識楯無は驚愕した
この情報が全て真実ならば
彼は消されるだろう
数時間前
明日入学式を控えたIS学園。前日準備が終わり生徒会のミーティングも無事終了した。夜もふけてきたのでそろそろ寝ようかと自室に戻ろうとした時、秘密回線がきた。相手は轡木校長で至急、用務員室に来て欲しいとのことだった。
用務員室に呼ばれるときは大抵、何か一風変わったことがある時である。
用務員室の前には織斑先生が待っていた。織斑先生はいつもより酷く疲れた顔で私に用務員室に入るよう言った。
用務員室に入ると轡木校長と3人の男性が向かい合って座っていた。
中央の女性受けの良さそうな顔の男性は日本のトップ阿部 正義 総理大臣。表向きは女性の地位向上に尽力を尽くすが裏では女性のやり過ぎを防ぐストッパーだ。
その右隣にいる丸坊主の男性、世間に公表できないような情報を扱う日本秘密特務部隊の中心人物 特S級秘密取扱室 室長大原 元助 。
そして左隣りにいたのは、顔が北京原人そっくりな男。この人だけは楯無でも分からなかった。だが室内の空気は鉛のように重く、いつもより重大な何かがあるということは分かった。
本来ならここで冗談の1つでも言って明るい雰囲気にしてから話を進めてもらいたいが無理だろう。
挨拶を済ませると早速本題に入った
内容としては織斑春十に加えてもう1人男性操縦者が見つかったというものだった。
そう、それだけなら問題はなかった。
その男性操縦者、雪峰 一根の情報が問題だった。
「更識さん、これから君が知るのは絶対に公にしてはならない最重要国家機密だ。もし情報が漏洩した場合、暗部の君でもこの国のトップでも命はないと思ってほしい。」
大原元助はそう言って茶色の厚いファイルを楯無に渡した
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19◯◯年 10月某日
G県M市内にある◯◯病院で毒ガス事件が起きた。事件が起きたのは虚弱児や早産児が保護されている特別保育室。毒ガスの威力は凄まじく、保護されていた幼児30人の内28人が死亡、1人が心肺停止の重症で数時間後死亡が確認された。1人は無事であった。
政府はこのことを隠蔽する事を決定。
公には病院側の医療ミスとする。
3年後、同県同市内にて連続幼児殺害事件が起きた。
事件は幼稚園に通う幼児を狙ったもので23名もの幼児とその家族の遺体が発見された。
警察は次の被害者となりそうな人物を特定したがその後被害はなかった。
半年後、同県同市内にて凶悪な暴徒が多数発生。
付近の住宅や会社に無断で侵入しその数を増やしていった。警察は暴徒鎮圧に数百人もの人員を費やしたが全ての人員が暴徒となってしまった。
政府は翌日、対暴徒鎮圧特殊部隊を出撃させたが現場にいた暴徒は既にいなかった。
なお暴徒の殆どは女性で奇抜な服装であったという。
政府はこの市を特別監視対象に認定した。
2年後、同県同市内の私立の小学校にて生物兵器の使用を確認。海沿いにある個人が経営する学校でその時は始業式の最中だった。突如として現れたそれはヒトデのような生物だったという。ヒトデのような生物は体育館内に入ると生徒教員、保護者問わず蹂躙し始めた。当時日本秘密特務部隊副室長であったが
政府はこの市に
花縁が子供を撮るために残したビデオカメラにその時の現場の様子が映っていたが映像は乱れており情報は殆どなかった。唯一主犯が巨漢のカエル顔の男であるということが特定できたがその人物は依然として見つからない。
犠牲者は児童、教員、保護者含め952名に及んだ。
生存者児童5名、教員2名、保護者0名
政府はこの事件を隠蔽する事を決定。
公には大規模な陥没事故と公表する。
なお生存者は重要人物保護プログラムの護衛対象とする事を検討する。
3年後、謎のハッキングを受けた。
政府は最善を尽くし被害を最小限に抑えたが重要人物保護プログラムの対象者名簿が漏洩してしまった。
漏洩した情報の中には陥没事故被災者児童の現住所が記載されていた、政府関係者各員は急いで児童を保護するために向かった。児童3名が行方不明となっている。現場には致死量であると考えられる血痕が残っており、おそらく命は無いと考えられる。
5人の内2人は無事保護された。
政府はこの2名は更に狙われる可能性があるため篠ノ之 箒と同等の護衛対象とする。
4年後同県同市内にて高濃度の放射線を感知。
外出中の護衛対象の家内を捜索中、捜査官一名が倒れた。調べた結果、水道水の中から約1000mSvの放射線物質を含んだ水が流れていたことがわかった。水を飲んだ捜査官は直ぐに病院に運ばれたが数日もせず息を引き取った。
同時刻、監視衛星から護衛対象を監視していたが途中から電波障害にあった為記録がなかった。
政府はM市を封鎖し原因解明を急いだが未だ解決に至っていない。
2年後、世間が織斑春十で騒いでいる中監視対象である2人が何者かによって誘拐された。手段は依然として不明。我々は総力を挙げて捜索したが見つからず。2日後立ち入り禁止のはずのG県M市にてボロボロの姿で2人が発見された、しかしもう既に1人は息絶えていた。おそらく両名ともに命からがらになって逃げてきたのだろう。
我々は彼の敵が国家において余りにも強力である為、また一瞬も彼の行動を逃さない為IS学園への入学を考えることとする。
表向きは用務員としての研修。裏向きは用務員としてISの整備士になる彼に各国の優秀な人材とパイプを作らせるため。
真の目的は彼を保護するためとする。
しかし一応念のため彼の学校でIS適性検査を行った。
結果彼は動かした。
護衛対象もとい雪峰一根は上記の全ての事件に関連性があると思われる。虚弱児だった彼は唯一特別保育室で助かっている、連続幼児殺害事件でも捜査官が次の被害者は雪峰一根であると考えられていたが何者かが彼を守ったため彼は助かった者だと考えられる。暴徒事件でも彼の家は酷い荒らされようだった。生物兵器事件においては彼の両親と妹は特に酷い殺されようであった。この為彼の一族に恨みや怨恨がある者の犯行では無いかと思われる。
最後に彼はISを動かしてしまった。恐らく彼はこれまで以上に命を狙われるだろう。男性の操縦者は2名しかいないのだから。世間は彼の素性を探るだろうが彼の情報が漏れるということは国家の威信と名誉信頼に関わることだ。
我々はくれぐれもこの情報を世間に公開してはならない。
「彼が赤子の時に受けた毒。調べた結果火山性のガスだということがわかった」
「彼の体は異常だ、バケモノと言っても過言では無い。まぁ、この場にいる2人も常人からしてみればバケモノかもしれないがな」
「とにかく、織斑春十と雪峰一根は同じクラスとして監視が行い易い状況を作る。彼の専用機は完成次第ここに送る、それまでの間。国の威信をかけて彼を護衛して欲しい」
楯無は何か違和感を感じながらもその場を後にした。
今回は雪峰くん強化といくつかのフラグと転生者ネタ要素でした。転生者要素で一番簡単なのはヒトデのようなバケモノだと思いますが…。
シャルロットの父の名前が明かされたのでそちらに変えます。
これからも頑張って投稿するのでよろしくお願いします。